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原巨人

・・・と書くといろんなヤツが反応して噛み付いてくるナーバスな時期だ。
オーケーオーケー、冷静になろうぜベイビー。今日書きたいのはそれじゃないし、まだ何も決まった訳じゃない。それについては正式発表してから書くぜ。

ここでいう原巨人とは、2006年から2015年までのいわゆる第二次原政権のこと。
その長期政権の中で一番の功労者は誰だったか?
ジャイアンツファンならみんな答えを知っている。迷うことなく即答できる。
ご想像の通りであれだけど、第二次原政権とは山口鉄也なくして語ることはできないどころか、山口鉄也そのものだったとさえ思う。・・・いや、いくら何でもそれは言い過ぎか。
だけど、第一人者なのは疑いようのないところだし、ファンなら誰も異論のないところだと思う。

この上なく過酷な使われ方をした選手だった。
単純に肉体的な酷使ということだけでなく、常にヒリヒリする場面で、たったのヒット1本で試合が引っくり返るようなタイトな場面で投げ続けた642試合。
起用法が決まっているクローザーではなく、常に準備をしていつ行くかわからないセットアッパーとして投げ続けた11年間。「困ったら山口」は一時期当たり前のように言われていた合言葉。
回の頭だけじゃなく、前のピッチャーが作ったピンチを封じるためにマウンドに上がったことも何度あるだろう?何十回じゃなく何百回のレベルだよな。一番キツイところ、誰もがやりたくないところを一手に任され、地獄のような環境で投げ続けてきた鉄腕。

醒めるようなことを言ってしまえば、こういうピッチャーはどの球団にもたまに出てくる。
だけど、その誰もが短期間で潰れ、人知れずひっそりと表舞台から消える。
山口が異常だったのはその実働期間の長さ。9年連続60試合登板の偉業もそうだし、ほら思い出してみればいい。長かった第二次原政権を振り返って、山口だけ「風神雷神」と「スコット鉄太朗」って異名が二つある。越智&クルーンと語られた小笠原ラミレスの時代と、マシソン&西村と語られた阿部内海の時代。その二つの時代を常にトップで駆け抜けたのが他でもない山口なんだ。

ピッチャーとしての武器は、左打者へはスライダーとツーシーム。スライダーに踏み込んでこようとする左打者の胸元をえぐるツーシーム。このコンビネーションは圧巻だった。
右打者へはクロスファイヤーのストレートとチェンジアップ。
右でも左でも関係ない完成度の高さがあったし、あまりにも使い勝手のいいその万能さこそが他でもなくここまで酷使された理由。
山口が頭角を現した2008年から原が退任する2015年までの総試合数1,152に対して、山口が投げた登板数実に529。いつ見ても山口が投げてるような記憶があるのは当たり前。本当に半分投げてたんだもの。

突然のさよならだったけど、山口ファンだった管理人は少しホッとした気持ちもある。
正直、今年ただの一度も一軍に呼ばれなかったことで察するところもあった。
・・・だって、このレベルの英雄がこれ以上苦しむ様は見たくないし、その名前を傷付けたくもない。これを読んでくれている人ならばわかっているとは思うけど、山口鉄也はジャイアンツにとって本物の英雄であり超が付く大功労者。二度の三連覇全て、つまり6度の優勝に全て欠かせない貢献をしてきた不世出の選手。あれだけすごかった山口は記憶の中のまま、あの輝いた山口のままでいてほしい。どんなときでも助けてくれたあの頼れる47番のままでいてほしい。ここ数年、無理にそのプライドを傷付けないような起用で、騙し騙し使われている山口は見ているのが辛かったもの。

ありがとう。
心から言える。心を削り、身体を酷使し、常にハードな状況下で投げ続けてくれてありがとう。
どれだけ無理をしてくれたのか、毎年60回も70回も投げ続けてくれたことがどれだけ幸せだったか。今年、リリーフ陣が崩壊したことで余計に身に染みた。

大好きだからかっこ悪いおまえは見たくない。だけど、もうかっこ悪い姿すら見られないことが悲しい。気の弱そうな、人の良さそうなはにかんだ笑顔と正反対の、えぐいまでのツーシームとスライダーでバッタバッタと斬り捨てる雄姿がもう見られないのは悲しい。
読売巨人軍史上最高のリリーフエース山口鉄也、本当に本当に本当にありがとう。
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無題

会見で山口が言ったセリフ

「左腕には、まさかこんなに投げるとは思ってなかっただろうし『びっくりしただろ?』と言ってあげたい。朝起きて今日の肩は痛いのかな、痛くないのかなと、もう考えなくてもいい。だから『お疲れさま』とも。」

マジで泣きそうになった…
鉄人だ鉄腕だと言われても、やっぱり痛みを堪えて投げ続けてくれた史上最高のセットアッパーには、感謝の気持ちしかないっす。
くせもの2号 2018/10/05(Fri)22:28:59 編集
無題
ありがとう ぐっさん。
間違いなく原巨人最大の功労者でしたね。
数字で見ると本当に全試合の半分投げてたんですね。そして2つの異名を持つ男。
すごいピッチャーでした。
なんとかもう一度勇姿を観たかったんですが残念です。
このブログを読み始めたきっかけも 管理人さんのぐっさん好きに共感してからと記憶します。
山口鉄也が大好きでした。
本当にありがとうぐっさん。
シャビ夫 2018/10/06(Sat)21:58:43 編集
>>くせもの2号さん
「いると使っちゃう」って村田さんを獲る獲らないのときにも言われてた表現ですが、山口こそまさにそれで、ベンチにいたらどうしても使っちゃうから連投が続いた後に強制的にオフにされてた日も何度かありましたねえ。

勝ちに何度貢献したのか、いなかったら逃した勝ちはいくつあるのか。これぞ功労者だったなと思います。
SSA管理人 2018/10/10(Wed)00:06:15 編集
>>ジャビ夫さん
晩年、打ち込まれることが増えても、出てくる度に抑えられないような状態になっても、それでも山口へは怒号もヤジも飛びませんでした。
それは誰しもこのピッチャーがどれだけチームに貢献してきたか、どれだけ大変な役割を担ってきたかを知っていたから。

西村もそうだけど、これだけ数字を残した選手はもっと華やかに送り出してあげたかったなあ。
SSA管理人 2018/10/10(Wed)00:10:14 編集


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