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そうか、岩隈も来たか。
さすがに彼は楽天に戻るものだと思ってた。

戦力としてどうなのかは最近の彼を知らないから何も言えない。
だけど、杉内や上原のように半コーチ的に若手の手本になる役割は十分に期待できる。メジャーの経験だけでなく、忘れがちだけど彼も現代野球でシーズン20勝を達成したレジェンド。若手どころか智之でもどすこいでも学ぶものはあるわな。

そして、またも増えた新戦力。オフの話題を独り占めするかのように次々に巨人に加入してくるビッグネームたち。
きっと、原はチームを全く新しく作り上げたいんだと思う。
去年の延長線上じゃなく、「一新」というか「新生」というか全くの別物にしたいんだと思う。
それは時計の針を戻したようにも見えるだろうけど、今年の延長線上じゃ優勝争いには程遠く、カープにこてんぱんにやられる未来があるだけだもの。4年続けて優勝を逃してる以上、じっくり時間をかけている猶予期間はもう無い。多少強引な手法でも強いチームを作らないと。

そして、この状況から強いチームを築くには、やる方も見る方も変化を感じられるようじゃないと。だって今年も去年も弱かったんだから。
だから新戦力だけじゃなく、在籍している選手たちも大量に背番号変更があった。これまでの焼き直しじゃなく、やる方も新鮮な気持ちで、見る方も期待に胸躍らせる思いで見られるようにするための平成最後の大改革。
何も根拠がある訳じゃない単なる管理人の予想だけど、原はきっとユニフォームも変えたいんじゃないだろうか。毎年全試合見るようなコアなファンにも、たまに地上波で流れているときだけ見るような人たちにも同様に「おっ!巨人が変った」と思わせて、実際やる選手たちには新戦力を大量に入れることで更なる競争を促す。チーム内競争の無いチームが弱いことはハッキリしてるからね。

それを叩きたい人は叩けばいいし、笑いたい人は笑えばいい。
だけど、補強しただけじゃ勝てないのは歴史が証明してるし、若手の出番うんぬんの話は、丸はまだしも岩隈や中島を押し退けて出てこれるような選手じゃないと話にならないよ。
そして、タレントが増えれば増えるほどそれを束ねる監督の責は重くなる。原ならそれを意気揚々とこなしてくれそうだし、こういう環境になってこそ原に戻ってきてもらった意味があるってもんだよ。さあ、稀代の名将のお手並み拝見というこうぜい。
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丸が来た。
ここまで記事を更新しなかったのは、別に管理人が忙しかった訳じゃない。
なんだろう。記事を書きたい意欲がまるで沸かなかった。移籍発表からだいぶ時間が経った今でもまるで気持ちが乗らないままでいる。

それはなぜか?
丸が必要な戦力であることがあまりにもハッキリしているからだ。
「中島はいるのか?」とあちこちで聞こえるから、管理人は彼が必要な理由を書いた。アンチだけでなく巨人ファンからもなぜ炭谷を獲るのか、と声が上がっているから、どう使う気でいるのか私見と分析を記事にした。

だけど丸にそれは必要ない。誰がどう考えても必要な選手だもの。
・左打者
・3番バッター
・センターのできる外野手
どの観点でもほしい人材。しかも2年連続MVPの脂が乗りに乗っている状態の選手。関東志向が言われていたから巨人とロッテしか手を挙げなかったんだろうけど、彼をほしかったチームは他にもたくさんあったはず。

そうか、来たのか。
大変だろうけど頑張れよ。3割25本90打点くらい期待してるからな。これくらいしか言うことがない。
そして、仮に期待が外れて2割8分20本75打点くらいだったとしても、その分をカープの得点力から差し引いて、そのまま巨人に上積みできたってことだから実質的な効果は倍になる。これが大きいよな。ここ数年のカープで一番イヤだったのは他の誰でもなく丸だから。

それと、正直なところ管理人はアナログな人間だから、まだ上手く割り切れない部分もある。ブログを書く気になかなかなれなかったのはそれも大きい。
過去にジャイアンツに移籍してきた大物は数え切れないくらいいたけれど、ここまで目の上のタンコブ的な選手が入ってきたのは記憶にない。同リーグの中で優勝争いのライバルチームの主力で、こいつにやりたい放題やられているから負けてきたその張本人がやって来た。

でも、きっと来年の春、また野球が始まればそんな感情はどこかへ消え失せる。プロスポーツとはそういうものだし、ジャイアンツとはそういうチームだから。
まずはようこそ丸くん。ジャイアンツは本当に厳しいところだからそのつもりで。

小林は打てない。
あまりの打てなさに見切りを付け代打を出すと、代わって出てくるキャッチャーは大城くんか宇佐見。

大城くんは守備が物足りない。
リードがとやかくはここで語らないけども、少なくとも走られまくった肩の弱さとパスボールの多さは特筆に価する。

守備重視の小林から試合途中で大城くんに代えると、大事な試合終盤になんとも言い難い心配が付いて回った。今年何度もそんなことがあった気がする。
逆に大城くんがスタメンで途中から小林を出すと、今度は打撃が絶望的になる。大城くんを既に出している以上、小林に代打は使いにくくなり、穴を抱えたままアウトの一つ一つが重くなる試合終盤を戦わざるを得なくなる。

「守」の小林。「打」の大城。・・・宇佐見はなんだろ、今年に関しては比較のテーブルにすら上がれてないな。
小林と大城くんの毛色が違い過ぎて、どっちを使うかでまるで戦い方が変わってしまう。しかも、それぞれ一度しか使えないカードだから、手を打つときはしっかりシフトチェンジしなきゃいけない片道切符。

・・・前置きが長くなったけどさ、炭谷を獲ったのは小林がもう一人ほしかったんだと思うの。
小林に一人前になってほしかったけど、どうやらそれは無理だ。ならば、半人前が二人いれば一人前になるだろう、ってのが答えだと思うの。
小林の打撃向上に期待するよりも、大城くんの守備上達を待つよりも、現実的で即効性のある手段として小林を二人にしたんじゃないかな。その証拠に大城くんはファーストの練習を始めたようだし。

だから、来年はキャッチャーのところでバンバン代打が出る。
代打が出ても守備面で遜色なくカバーできる控えがいるから、小林だろうが炭谷だろうが5回でも6回でも遠慮なく代打を出せる。
だって「8番キャッチャー」に4打席回るとして、代打が第3打席かそこらでヒットを1本打ったらそれは「8番打者が4打数1安打」って解釈でいいし、守備が初めから最後まである程度の水準を保てるなら、「3人がかりで一人前の仕事をした」って見てもいいんじゃない?違う?

・・・え?
どこにそんな期待できる代打がいるんだって?
獲ったじゃん。ついこの前。中島をバンバン使えるように、同レベルのキャッチャーを二人にした。いや、キャッチャーが二人いるから、中島を惜しみなく出せるようになった。そういうことなんじゃないかなあ。
小林と炭谷で「0.5×2=1」だけじゃなく、中島と炭谷でも「0.5×2=1」なんだよ。すごく理に適ってるんじゃないかなあこれ。

来年、炭谷には何も期待しちゃいけない。
今シーズン夏場以降の小林を見た気持ちと同じスタンスで見ればいい。だけど、小林が下がってもまだ小林に劣らない守備力の炭谷が出てくる。炭谷の代わりに炭谷程度の小林が出てくる。この「0.5」は「0.5」だけど実は本当に意味のある「0.5」。
 
そして、代打を出す場面がここ一番のヤマならば、相手のピッチャーが右投げならば、中島じゃなく阿部が出てくる。
その裏のイニング、ウグイス嬢のアナウンス。

「代打の阿部がそのまま入りキャッチャー」

来年の春、東京ドームでこれを聞いたらヤバイなもう。勝ってようが負けてようが泣いてしまいそうだ。
そして思うのは、阿部さんが1どころか2でも3でもあったから、今こうして0.5をかき集めてるんだよね。そういうことだと思うよ。

一連の流れの中でうーむと唸り、舌を巻いたキーワードがある。

「私と相性がいい」

・・・うん、さすが原。人心掌握に長け、リーダーシップに秀でた男だけのことはある。

中島という選手のキャリアを、みんな今一度思い起こしてみればいい。
西武にいた頃は押しも押されぬ一流選手。実力だけでなく華もあり、花形ポジションのショートだったこともあって誰もが一目置く存在だった。
管理人は08年の日本シリーズでグライシンガーにオラついてきた中島を見て大嫌いになったけど、それだって中島を一流選手と認めればこそのこと。どうでもいい選手なら嫌いになる価値すらないんだもの。

それがメジャー挑戦で躓いた。無様に惨めに、人間としての尊厳を踏みにじられるくらいに生き恥を晒した。
結果、西武時代に「しょーもないチーム」と揶揄していたオリックスに拾われてのリスタート。指された後ろ指は星の数より多いかもな。

・・・自分の身に置き換えてみたらどうだろう?
逃げ出したくなったり、投げ出したくなったり、恥ずかしさを通り越して、それでもしがみ付いた野球の世界。
そして数年が経ち、元から注目度が低いチームなのも幸いし、このまま穏やかにフェードアウトしていくのかと思った野球人生。

つまりさ、中島という選手はNPBのメインストリーム、第一線からドマイナー、二流三流の誰も見ていないところに身を落とした稀有な存在。
こういう選手がキャリアの最後にただジャイアンツに来たならば、それはもうただ衰えて死んでいくだけの未来が見える。

だけど、「私と相性がいい」。この魔法の言葉でまだナカジは甦る気がする。
彼のプライドを立て、自信を取り戻すきっかけとして十分な気がする。なんせ綺麗事じゃなく09年WBCの実績あっての話だし。
だってほら、オリックスを半ば追われるような形で出てるのに、なんだかFAとか大型トレードとかもうそういう空気になってるじゃない?ナカジがこれを意気に感じないはずがない。

そして、根本的な話としてこれはいい補強。
年俸だなんだを度外視すれば、右の代打は欲しくて欲しくてしょうがなかったポスト。だって、チャンスに弱いゲレーロとか、雑な陽とか、良くて二流にしかなれない石川や中井がここ一番の代打で出てくるような選手層なんだもの。終盤の試合を決める場面で、中井が出てくるよりは中島が出た方が100倍いいよ。「腐っても鯛」ってこのことだ。

流れ流れて巨人に辿り着きましたじゃなく、おまえはまだまだできる、必要な人材なんだと思わせての加入。これにナカジが燃えてない訳がないと思うよ。なんたって熱い男だもの。

そして、補強はこれが第一歩。報じられている通りならばまだまだこれは序の口。この先の原のお手並み拝見というか、稀代の名監督の手綱捌きを楽しみにするよ。


うん。楽しかった。それが素直な感想。



点の取り合いになったこともそうだけど、次から次に出てくる控え野手に心が躍った。
こういうエキシビジョンだから当たり前といえば当たり前だけど、これほどまでの多角的な起用は果たして前監督にできただろうか。



そう。原はこういう野球をする監督だった。
一人にいくつもの役割を担わせる。代打で出た選手がそのまま下がったらそれはただの「1」。だけど、守備に就けばそれは「1.2」にもなり、その後ポジションチェンジができれば「1.5」にも成り得る。これこそが選手層の厚さ。一人一つの役割じゃなく、あれもできるこれもできるとなるからチーム力が底上げされる。強いときのジャイアンツはこうだった。

一人でも多くの選手に世界を見せようと、今日はあらかじめこういう采配をすると決めていたんだろうけど、選手をよく知るからこその自由自在な采配に胸躍った。
そして、最後の最後にベンチに残ったのが吉川大ということまで含めて完璧なタクトだったと思う。



そして、鮮やかなポジションチェンジの数々に付いて行けなくなったか、ウグイス嬢も電光掲示板も大混乱。よく見ると「キャッチャー長野」っちゅうメチャクチャな表記になってるw
しかも、この直前まで出ていない亀井が出ていることになって、出ている陽が下がったことになっていたカオス状態。

東京ドームに原がいる。ジャイアンツベンチに原辰徳がいる。
鳴り響いた懐かしい応援歌とビジョンに映る83番にジーンときた。イニング合間に応援団がやってた松井の応援歌よりもこっちの方がしびれた。
うん、来年が楽しみだよ。
去年の今ごろ、辻を切るなんてあり得ないことだった。
だけど、1年経ってみたら尚輝と俊太が出てきた。二人とも辻と同じ左バッター。二人とも辻と被るセカンド。説明がいらないまでの見事な構図。
そして、辻はセカンドとしてはまだしも、ファーストとしたら打力が物足りない。阿部や外国人と比べて辻を使う理由は気の毒だけど見当たらない。
たった2年前、今年の「尚輝か俊太か」と同じレベルで、「巨人のセカンドは辻か山本か」と言われていたのも今は昔。残酷だけどこれがプロ野球の現実。イス取りゲームであり、そのイスを争う人間の数すら限りがある非情な世界。

中井は坂本と長野を足して2で割ったような打者になるはずだった。
5年前の夏、巨人ファンは中井に大きな大きな夢を見た。
ケガで潰えたその夢が幻だったとしても、その選手の行き着く先がレフトとかセンターとか訳のわからない起用をされるユーティリティなんかじゃなかった。だって、根本的に守備のセンスはない選手なんだもの。セカンドに始まりサード、ファースト、レフト、ライト、センター。どこで使ったって光る物は見えなかったし、こういう起用をされればされるほど、収まりが悪く痛々しい感じは付いて回った。
そして、「セカンド、元スラッガー、ユーティリティプレーヤー」その言葉の元祖とも言うべき元木がコーチになり、その元木になれなかった中井はチームを追われた。与えられた時間は無制限じゃない。いつまでも若手じゃいられない。辻が相対的な話なら中井は己のみの絶対的な評価で切られた感が強い。

到はどうなんだろう。
正直、上の二人のニュースよりも格段に驚いた。
今年いてほしい時にこそいなくて、それも二軍の試合にすら出られていない惨状で、心象が非常に悪かったのは事実。管理人も何度なく到がいないことに憤った。
だけど、それを踏まえても尚、橋本到は必要な戦力だったと思う。走攻守の総合力でいけば二人の比じゃないし、長続きしないとはいえ打力の瞬間的な爆発力は十分に一流選手になれる可能性が見えた。
左打者で見ても、センターを守れる外野手の観点で見ても惜しい。惜しいどころか、放出することに不安を覚える。
だから考えた。これは到がより輝くための放出。地元仙台で、巨人より選手層の薄い楽天で、より多くチャンスを掴むための移籍。そう考えることにした。

幸あれと願う。巨人にいるときよりも輝けと祈る。
3人ともリスタート頑張って。
時計の針は戻ったのだろうか?
そう捉えるのは簡単だしその気持ちもわかる。そして、高橋由伸という貴重な人材をまるで軽く扱い、大人の事情によって使い潰してしまったことは残念ながら認めざるを得ない。

また原か、と非難するのは容易い。
不倫だ賭博だと関係あるんだかないんだかよくわからないことまで持ち出して叩くのは、ともすれば世論に乗った主流の論調にすら成り得る。

叩きたいだけ叩いたら、深呼吸して二つ考えてみればいい。

一つ目。巨人の監督なんてやりたいか?
そもそも論だけど、これだけ激烈なプレッシャーがある職に就きたいか?
まるで、誰しもがやりたがる美味しい仕事に都合よく帰ってきたみたいな批判は悲しいかな的外れ。相当な覚悟がないと巨人と阪神の監督はできないよ。スター高橋由伸が叩かれに叩かれ、ヒーロー金本が追い込まれ、その後を受ける矢野が悲壮感溢れる顔で受諾したのをもう忘れたか?
やりたいどころか、むしろ逆だと思うよ。苦しむことがわかりきっていて、しかもそれは想像じゃなく実体験に基づく経験則な訳で、それでいながら愛するチームのために身を粉にする覚悟で引き受けてくれたんじゃないか?

二つ目。この状況で二次政権のように長く指揮を執ろうだなんて考えてると思うか?
違うよな。阿部であれ、由伸の第二次であれ、短期間で形を作って彼らに引き継ぐ、いわば自らが捨て石になる覚悟での就任だよな。
7度の優勝3度の日本一を誇る名将が、その名前に傷が付くことを厭わず、強い巨人を取り戻してそれを未来に託すいわば「繋ぎ」の監督になるつもりでの第三次政権なんだよ。そこにあるのはエゴじゃない。
前政権時、自らが投打の軸とした内海と阿部は衰えた。もっとも頼りにした山口はユニフォームを脱いだ。自らチームに招いた村田さんも杉内もいない。そんな中で再び指揮を執ることが茨の道でなくてなんだろうか。
  
指導者経験のないコーチを集めたのも然り。
言われている「乱発したコーチ手形の回収」が当たっているのは相川さんくらいかな。それを言っている人たちは、元木や宮本にいったいいつ手形を出したと思っているんだろか。
これは新たな指導者の育成が狙い。このジャイアンツ色の強い人選の中でもし有能なコーチが出てきたならば、それは自分が退いたあとにも活かせるチームの財産になる。ジャイアンツの宝になる。過去の焼き直しじゃなく、新たに畑を耕して未来の巨人に向けた投資みたいなもんだよ。他所からリンゴを買ってくるのじゃなく、自分の畑に種を植え木を育てて果実を実らせんとしてるんじゃないのかな。
 
それでも原の再任に文句があるならそれはそれでいい。
特に由伸ファンは思うところがあって当然だと思う。
だけど、3年も負け犬ライフを続けているとそんな感情すら薄れてくるけれど、ジャイアンツってのは強くてナンボのチームなんだ。強いことが魅力であり、それが前提になる唯一のチーム。
ジャイアンツが大嫌いなアンチの人たちだって実は内心思ってる。全チームにボコボコに負けてBクラスに沈む巨人を見るより、巨人と自軍がデッドヒートを繰り広げて、最後の最後で強い巨人を倒して優勝するのが一番うれしいって心の底で気付いてる。

辞めることで許された感があるけれど、由伸のままじゃとてもじゃないけど優勝なんて望めなかった。それを忘れちゃいけない。
開幕前から優勝を諦めているとか、若手が育ったシーズンだからそれでいいとか、ジャイアンツには許されない。勝つために何をすべきか、勝つために誰を出すべきか。それを考えてから他のことを考える。ジャイアンツとはそういうチーム。
そして、勝つことを考えたときにもっとも頼れる男を指揮官に招いた。至ってシンプルに極論すればそういうことだ。
 
それでも今度はすんなりとは行かない。絶対に行かない。
いくら百戦錬磨の名将であれど、苦難の連続が待ち受けていることは想像に難くない。
その中で来年から原が何を見せてくれるか。スンヨプを8番で使い、村田さんを9番で使い、阿部にもバントをさせ、勝つことに徹してきた稀代の名監督は、今の地に落ちたジャイアンツをどう再建してくれるか。管理人は今から楽しみで仕方ない。

そして原さん。
3年前の今ごろ、管理人はブログに「大きな声じゃ言えないけれど、2年後の今頃に本当の最後になる航海があるんじゃないかと、ラストフライトの機会はまだ先なんじゃないかと心の中で楽しみにしてます。まだ57歳だもの、決して妄想でも夢物語でもないと信じてます。」と書きました。その夢が叶い感無量です。
来年から管理人は背中に83番を背負いスタンドから応援します。今度こそ最後になるであろう原さんの航海をできるだけ多く見届け、その勝ち負けに一喜一憂しようと思ってます。
また会えてうれしいです。おかえりなさい。
 
1998年、あなたはどこで何をしていただろうか。
X JAPANのhideが死に、「だっちゅーの」が流行し、ゲームボーイカラーが発売されたあの年。あなたはどこで何をしていただろうか。

「そんな大昔のこと知らねーよ」と言うのも正論。そりゃそうだ、今から21年も前のことだもの。
そして、その大昔から高橋由伸はジャイアンツのユニフォームを着て、24番の背番号を背負い続けてきた。

管理人と高橋由伸は同い年。だから、若い頃は大嫌いだった。
わかるだろ?なんかこう妙に意識してしまう無駄なコンプレックス。当時の管理人は四流大学の大学生として、大好きなジャイアンツのドラフト1位の同い年を見つめていた。応援する気持ちはありながらも、どこか素直になれず自分と比べてしまうあの感じ。男ってそういうもんだよ。そうだよね?


転機になったのは2009年。
ケガでたったの1打席しか出られなかったあのシーズン。
当時、高額の年俸をもらっていたことをダシに、「たったの1打席で○億円!」、「1球あたり数千万円!」とバカなマスコミは面白おかしく報じた。

野球に興味の薄い人たちからすれば、こういうバカマスコミの報じることも真に受けてしまう。当時、まだ仕事に燃えていた管理人は、そのことを悪気無く語る人たちに業務上において出会った。いや、出会ってしまった。

・・・なんだろう、自分でも予想外に悔しかったんだよな。
夕刊フジとか日刊ゲンダイとか、ウソしか書いてないしバカしか読んでないマスコミの言うことを真に受ける人たちに出会い、彼らに八つ当たりで殺意を覚えるくらいに腹が立ったのを覚えてる。
そうじゃないんだ。1打席でいくらとか、本気で言っているならどれだけ知恵遅れなんだおまえらは?とはらわたが煮えくり返った。
高橋由伸がこれまでどれだけジャイアンツに貢献してきたか、その対価、報酬としての年俸なんだ。そんなこともわからないからおまえらはバカなんだ、と心の中で血の涙を流したことを覚えてる。


由伸に対して素直になってからは、レプリカユニフォーム、背番号Tシャツ、タオル、リストバンド・・・。管理人宅に増え続けた由伸グッズ。己の夢を託し、自分を重ねた背番号24。入れ替わりの激しいチームにおいて、常に高橋由伸はその真ん中にいて、いつでも背番号24は巨人の中心だった。

自分を投影した分身であり、己を映した鏡のような思い入れの強い存在だったから、監督になって以降はその反動もあって随分と叩いた。叩き過ぎなくらい叩いたと思ってる。ごめんな。
管理人は身勝手だから、理不尽な会社の理屈や不条理な現実に直面するとすぐに逃げ出す。暴れたり、義憤に駆られたり、その度に道をはみ出して、おおよそ社会人としては不適切な生き方をしてきた。

そんな管理人とは真逆の生き方をしてきた由伸にとって、いかにこの3年間が重く息苦しかったか。今なら管理人にもわかるような気がするよ。
OB、マスコミ、フロント、世論。目に見えない敵と戦いながらの3年間。もう多くは言わないけれど、火中の栗を拾ってくれて、寒風吹き荒ぶ嵐の矢面に立ってくれてありがとう。

これが永遠のさよならだなんて思ってない。それはこの前書いたとおり。
ようやくこの最後の最後に男背番号24の意地が見えて、しがらみから解き放たれた野球が見られたから、またいつか東京ドームで背番号24に会えると信じてる。

だからまた近いうちに。挨拶はさよならじゃなく、またな。

常に重圧を背負い続けた21年間。重い重い肩の荷をやっと降ろせる日が来たな。長い間お疲れさま。気が遠くなるくらいの期間、本当に本当にありがとう。
負けだね。うん、これはもうどうしようもない。

だけど、管理人はスタンドの赤い熱狂を見ながらまるで違うことを考えてた。

近い将来、第二次由伸政権はあるかもな。

神宮でもそうだったけど、この最後の最後にきて今までやらなかったこと、いや、今までやれなかったことをやれるようになった。
今シーズン、由伸のバント指示乱発がどうして叩かれたかといえば、リスクを冒さない消極的な安全策だったのが見え見えだったからなんだよな。
つまり、盗塁やエンドランをさせて、それが失敗したら「なんでバントさせなかった?」と非難される。だけど、その逆にあたるバント失敗に対して「なんで盗塁、エンドランをさせなかった?」は無いんだよな。それは成功率、確率の問題だもの。

極論すると、失敗したときに叩かれるようなこと、危ない橋を渡るような采配を一切してこなかったのが由伸政権だったと思う。
だから、ピッチャーは打たれてから代える。打たれる前に未然に手を打つようなことはしない。
ランナーが出ればもっとも成功率の高いバントを選ぶ。今シーズンになって打順のチョイスだけは工夫が見えたけど、奇策らしい奇策もなく、良く言えば正攻法、悪く言えば後手で消極的な指示ばかりが目立った。

話を戻す。
今日の試合の中で渡った危ない橋とはもちろん田口の交代。
そこを叩くのはわかる。こうして結果が悪い方に出たとなると、そこが余計に悪目立ちするのはよく理解できる。
でも、これをやれたことは監督としての成長だし、信念があって失敗したならそれはそれでいい。だって3年間そういうものが何もないから見ていてイライラしたんだもの。
実際、今年まるで奮わなかった田口が初回から全力で飛ばしていたのは想像に難くないし、それはもう単純に球数で計れる問題じゃない。それに、ここまでカープに通用したとなったら、早めに降ろして6戦目、場合によっては5戦目に使うことまで計算するのも当然だもの。67球と見るか、6回を被安打1の全力投球と見るか。交代は決して間違いじゃなかったと思う。

事実、後を受けた畠も7回は楽々と抑えてみせた。このスイッチも、7回の内容を見て8回まで跨がせたことも間違いじゃない。
ただ、唯一の間違いは新井に打たれて同点にされた段階で代えなかったこと。そして、そこで畠の後を受けられるようなピッチャーが誰もいなかったこと。昨日、上原と澤村が打たれたことが重くのしかかる。先攻のビジターゲームじゃどすこいは出せないしな。

1点を守り切るビジョンで勝負を賭けたから、それが崩れたときに全てが壊れた。変な言い方だけど、なるほどなって納得したよ。
失敗したときに周囲から容赦なく叩かれるような策を次々に打ち、叩いて渡る石橋じゃなく危険を承知で吊橋を渡る覚悟が見えたもの。由伸監督に欠けていたのはこういう部分だったんだよ。神宮から今日に至るまでの数日間でそれがよくわかった。今日の結果は悪い方に出たけれど、由伸の信念、覚悟、ビジョン、それらを感じられたから文句はないや。

きっと明日でジャイアンツの2018年と高橋由伸の監督生活は終わると思う。
だけど、またいつの日か、東京ドームで男前の24番に会えるんじゃないかな。俺はこうする、失敗したら俺を叩けと、この10月のような采配ができるなら、必ずその日は来ると思う。
今年で何が終わる訳じゃない。ジャイアンツも高橋由伸も未来へ。
あれ?勢いってなんだっけ?

と言いたくなるよく見慣れた完敗。
今年、いや去年から何度も何度も見たいつものマツダの試合。あれよあれよと言う間にリードされ、なす術なく負けていく毎度おなじみのズームズームテンプレート。8時だよ全員集合並みのデジャヴで、なんだかもうおかしな安心感さえある。

カープに対しては、こうなんというか歯が立たない感がとても強くある。
「いつもと同じじゃいつも通りに負けるんだから、いつもと違うことをやろう」として上手くいったのが神宮でのファーストステージ。それは継投然り、采配然り。

今日もその片鱗は見られた。初回坂本が出て続く俊太の場面。ここでバントでなく強攻に出たのはシーズンで見られなかった策。
だけど、結果的にそれがゲッツーになってあっぷあっぷしてた大瀬良を生き返らせてしまったし、その裏にあっさりと先制を許したのとはあまりに対照的な結果になった。

じゃあ、いつも通りの野球をしようかと3回表、小林にバントをさせても点には繋がらず。
投げる方も敗戦処理班の中川を出したら、1イニングを0に抑えるのに生きるか死ぬかの必死の全力ピッチング。
これじゃあ埒が明かないと、ビハインドで上原を出したらあっさりと被弾する有様。
つまり、短期決戦用のイレギュラーな奇策を打っても、いつも通りの定石通りの攻めでいってもどちらでも撥ね返されたカープの強大な壁。
そうこうしてるうちにじわじわと点差は開き、気が付いたら終盤になっててそのまま逃げ切られる。ね?これがマツダで見るC-G戦だよね。知ってる知ってる、オチまで全て知ってるよ。

このまま終わりなのか?
ジャイアンツに何か上がり目はあるか?
あるならば、それは岡本と阿部さん。この二人が不発のままファーストステージを勝ち上がって来たのがジャイアンツ。それはつまり、この二人が打ち出せば更にまだチーム力が上がることに他ならない。
その意味でいえば、阿部さんが2回に自打球で交代した時点で今日の勝敗は決まっていたのかもしれない。ちょっと象徴的な退場劇だったよな。

まあ、重く受け止めても仕方ないし、それはカープ側からしたら笑止千万なんだ。なんたって、ジャイアンツは借金持ちの3位だし、今年カープにけちょんけちょんにやられたんだから。
明日は開き直ること。その上で楽しむこと。Take it easyですよ。やる方も見る方も勝ったら儲けくらいでいりゃあいいんですよ。期待しないけど明日も見るからな。
 

いやぁ、すごかった。
説明いる?いらないよね。見た?見た?うん管理人も見たよ。

いつものように四の五の屁理屈を書こうにも、こんなもん見せられたら何もないですよw
管理人だけじゃなく評論家も黙るよこんなもん。見りゃあ分かるというか、もう口あんぐりですよマジで。



正直、あまり良くないスタートだったと思う。
試合前のブルペンを見て、菅野の球はあまり走ってないように見えた。
逆に1回表、坂本の全く合わない三振と俊太マギーが手玉に取られるサマを見て、原樹理はかなりいい出来なんだろうと踏んだ。
そして、三者凡退ではあったけど、1回裏ストレートが140キロ前半であまりスピードの出てない菅野に不安
を覚えた。あぁ、これは苦戦するかもなと覚悟した。



でも、そんな心配どこ吹く風と、バッサバッサと相手打者をなぎ倒していった大エース様。
昨日上原が言った「一人で投げ切って」を真に受けていたかのような快投。
・・・そうだよな、序盤あんまり球速が出てなかったのもペース配分なんだよな。

上原先輩の発言を周りはジョークに受け止めても、ただ一人菅野智之だけはそれを本気にして、忠実に守ってみせた113球。これはもう伝説の域だ。今日、神宮球場で見られたものは後世に語り継ぐ神話になる。本当にとんでもないものを見た。



そして、関東圏最後(?)の試合とあって、外野スタンドに挨拶に来たジャイアンツナイン。
うん、昨日は采配で勝って、今日は個の圧倒的な力で勝った。今が今年で一番強いな。最後の最後に由伸を男にしようと一致団結して燃えているのか、全てがいい方に向いて上手く回っている気がする。

でも楽観的なことは言わない。
レギュラーシーズンでカープにこてんぱんにやられたのは事実だし、特にマツダでやる試合にいい記憶は何一つないから。

だけど夢は見られる。ここ数年忘れていた強い巨人が戻ってきたし、今のチームならその夢を託せる。間違いなく言えることは、あと3試合はこのチームの試合を見られる。
フィナーレに向けて広島へ走っていくチームに、東京から祈りと願いと大きな愛を込めて。
うん、いいんじゃない?
「予告先発 今村」を見て素直にそう思った。

退任が決まってからどこかふっ切れたように見える由伸だけど、この人選もすごくいいと思うよ。
今までの由伸なら、来年も指揮を執る前提なら、明日の先発はストレートに菅野だったと思うもの。もっと言えば、そこで僅差で負けて「あぁ、やっぱりな」までが容易に予想できたもの。

開き直ったというか、最後の最後に殻を破ったというか、魅せるようになってきた由伸ジャイアンツ。
明日を捨て試合にして、2戦目の智之に全てを託す采配。3戦目は総力戦として全力で勝ちにいく、明日無き戦いにして背水の陣。いいよいいよ、これでいい。
菅野に全てを背負わせすぎる感はあるけれど、それが許されるのは菅野智之が12球団で最高のピッチャーだから。国内最高のエースを擁するチームなんだから、何も気にすることなくその大黒柱を頼れ。
逆に間違って初戦に勝とうもんなら、その1勝は1.5勝にも値して圧倒的有利になる。こっちが3位でチャレンジャーなんだから、負けて失うものなんかないんだからこの攻め方は正解だよ。

ジャイアンツファンは明日負ける前提で見ればいい。
何点取られようが、どれだけ劣勢になろうが笑って見てればいい。だってそういう前提の日なんだから。指揮官はそういう策を選んだ。明後日、明々後日に全てを賭ける手を取った。
それが外れたっていいじゃない。当たれば得る物は大きいし、繰り返すけどこれは3位だからこそ取れる戦法。2位で出場してたら初戦を捨てるなんて策は許されないもの。

うん、気に入ったよ。
由伸が退任しないなら1ミリも興味のないCSだったけど、こうなったら全力で信じて全力で応援してやらあ。14日はレフトスタンドに行くからな。男背番号24、長年の感謝を込めて応援するからな。待ってろよ。

あぁ、この子は特別な子なんだ

今日やっと管理人は気が付いた。岡本和真は野球の神に選ばれし神の子。そんじょそこらの選手とは持っているものが違うスペシャルな選手。

あのデッドボールまでは、最年少での100打点記録は既定路線だった。その実現を誰も疑うことのない順風満帆なイージーロードだった。
だけど、あのデッドボールで全てが狂った。素人目にも明らかなまでに調子を落とし、出場させ続けていることを咎める声も少なからず聞こえたロング&ワインディングロード。

無理なんだろうなあ。あのデッドボールさえ無かったらなあ。それでもよく頑張ったよ。惜しかったよ、また来年頑張れよ。
巨人ファンがそんなことを思いながら迎えた今シーズン最終戦。

ほら、今日も思ったはず。
3回表の満塁のチャンス。おまえが選ばれし者ならば、真のスターならばここで打って決めてみせろと。この上ない試合のこの上ない局面で、注目の集まる場面で男を上げてみせろと期待したはず。

・・・そこで決められなかったことで、がっかりしながらも少し安心してみたり。
そうだよな、そんなに上手くはいかないよな。人間だから仕方ないよな。
管理人も自分の尺度で考えて変に納得してしまっていた。岡本、ごめん。

確率でいえば99%不可能になってから跳ね返し、奇跡的に達成した100打点。しかもそれはその活躍がCS進出決定に直結した決勝打。
舌を巻くとはこのことで、ただただ唖然とした。スターってこういうもんだよなと妙に納得もした。

あの当たりは決してバットの芯で捉えたものじゃない。それでもあれだけの打球が生まれる。繰り返すけどあの局面で生まれる。すごいよ。これは阿部さんも監督も前監督も唸るよ。ホントにすごいスラッガーになったもんだ。

管理人は長いことジャイアンツを見てきているけど、実はこういう感覚になったのは二度目。
一度目は他でもないあの松井秀喜。それに引けをとらない、久々に自分の尺度では測れない選手が出てきた。
このスペシャルな四番を擁して行くぞCS。ヤクルト、待ってろよ。


原巨人

・・・と書くといろんなヤツが反応して噛み付いてくるナーバスな時期だ。
オーケーオーケー、冷静になろうぜベイビー。今日書きたいのはそれじゃないし、まだ何も決まった訳じゃない。それについては正式発表してから書くぜ。

ここでいう原巨人とは、2006年から2015年までのいわゆる第二次原政権のこと。
その長期政権の中で一番の功労者は誰だったか?
ジャイアンツファンならみんな答えを知っている。迷うことなく即答できる。
ご想像の通りであれだけど、第二次原政権とは山口鉄也なくして語ることはできないどころか、山口鉄也そのものだったとさえ思う。・・・いや、いくら何でもそれは言い過ぎか。
だけど、第一人者なのは疑いようのないところだし、ファンなら誰も異論のないところだと思う。

この上なく過酷な使われ方をした選手だった。
単純に肉体的な酷使ということだけでなく、常にヒリヒリする場面で、たったのヒット1本で試合が引っくり返るようなタイトな場面で投げ続けた642試合。
起用法が決まっているクローザーではなく、常に準備をしていつ行くかわからないセットアッパーとして投げ続けた11年間。「困ったら山口」は一時期当たり前のように言われていた合言葉。
回の頭だけじゃなく、前のピッチャーが作ったピンチを封じるためにマウンドに上がったことも何度あるだろう?何十回じゃなく何百回のレベルだよな。一番キツイところ、誰もがやりたくないところを一手に任され、地獄のような環境で投げ続けてきた鉄腕。

醒めるようなことを言ってしまえば、こういうピッチャーはどの球団にもたまに出てくる。
だけど、その誰もが短期間で潰れ、人知れずひっそりと表舞台から消える。
山口が異常だったのはその実働期間の長さ。9年連続60試合登板の偉業もそうだし、ほら思い出してみればいい。長かった第二次原政権を振り返って、山口だけ「風神雷神」と「スコット鉄太朗」って異名が二つある。越智&クルーンと語られた小笠原ラミレスの時代と、マシソン&西村と語られた阿部内海の時代。その二つの時代を常にトップで駆け抜けたのが他でもない山口なんだ。

ピッチャーとしての武器は、左打者へはスライダーとツーシーム。スライダーに踏み込んでこようとする左打者の胸元をえぐるツーシーム。このコンビネーションは圧巻だった。
右打者へはクロスファイヤーのストレートとチェンジアップ。
右でも左でも関係ない完成度の高さがあったし、あまりにも使い勝手のいいその万能さこそが他でもなくここまで酷使された理由。
山口が頭角を現した2008年から原が退任する2015年までの総試合数1,152に対して、山口が投げた登板数実に529。いつ見ても山口が投げてるような記憶があるのは当たり前。本当に半分投げてたんだもの。

突然のさよならだったけど、山口ファンだった管理人は少しホッとした気持ちもある。
正直、今年ただの一度も一軍に呼ばれなかったことで察するところもあった。
・・・だって、このレベルの英雄がこれ以上苦しむ様は見たくないし、その名前を傷付けたくもない。これを読んでくれている人ならばわかっているとは思うけど、山口鉄也はジャイアンツにとって本物の英雄であり超が付く大功労者。二度の三連覇全て、つまり6度の優勝に全て欠かせない貢献をしてきた不世出の選手。あれだけすごかった山口は記憶の中のまま、あの輝いた山口のままでいてほしい。どんなときでも助けてくれたあの頼れる47番のままでいてほしい。ここ数年、無理にそのプライドを傷付けないような起用で、騙し騙し使われている山口は見ているのが辛かったもの。

ありがとう。
心から言える。心を削り、身体を酷使し、常にハードな状況下で投げ続けてくれてありがとう。
どれだけ無理をしてくれたのか、毎年60回も70回も投げ続けてくれたことがどれだけ幸せだったか。今年、リリーフ陣が崩壊したことで余計に身に染みた。

大好きだからかっこ悪いおまえは見たくない。だけど、もうかっこ悪い姿すら見られないことが悲しい。気の弱そうな、人の良さそうなはにかんだ笑顔と正反対の、えぐいまでのツーシームとスライダーでバッタバッタと斬り捨てる雄姿がもう見られないのは悲しい。
読売巨人軍史上最高のリリーフエース山口鉄也、本当に本当に本当にありがとう。
33歳という年齢の割りに、随分と昔から西村を見てる気がする。

調べてみたら、西村の一軍デビューは2004年。頭角を現したのは2006年。
2004年はまだ監督が堀内の頃。2006年は交流戦で地獄を見たあの暗黒の時代。ひと昔前どころじゃなく本当に隔世の感がある。

先発西村(05年、06年、11年)
セットアッパー西村(07年、08年、14年)
クローザー西村(12年、13年)
敗戦処理西村(16年、17年)

こんなにいいように使われたピッチャーが他にいるだろうか?
投手として考えられる全てのポジションをこなし、シーズンの中でその立場を変えることも何度も経験して、酸いも甘いも噛み分けて投げ続けたプロ生活15年470試合。

これだけ長いことチームに貢献し、二度の三連覇においては欠かせない選手だったにも関わらず、不自然なくらいに扱いが軽く人気もなかったのが西村。2013年に至ってはセーブ王に輝き、リーグ優勝に少なからざる貢献をした立役者にも関わらず、彼のグッズが量販されることもなく、その後プライドを傷付けるような起用も何度も何度もあった。陰日向に咲くとはこのことか。

「僕は地味だから目立たなくていい」と公言していた男の最後は、プロに入って初めて遂に一度も一軍で投げられなかった年のオフにひっそりと。それもまた彼らしい。
実働期間の割に意外に数字は残ってなくて、セーブ数81、ホールドは77。一つの目安になる100に近いようで遠いようで、それもまた西村な感じ。
桜やヒマワリみたいに、咲けば誰もが目を留める花がある。それとは対照的に人知れず静かに咲き誇る花もある。西村がどちらかは言うに及ばず。


だけど、今年巨人のベンチに西村がいてくれたらどれだけラクだったことか。
あの頃の西村がいたら、勝ち切れた試合はいったいいくつあっただろう。
西村といえばシュート。そうハッキリ特徴付けられるピッチャーだった。15年間お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。
2013年CSでのマエケンからのホームランや、その年の日本シリーズ、田中マーくんからのホームラン。
彼を語る代名詞がそこになるのはわかる。よく理解できる。外部の人に彼を語るときに、それほどわかりやすく印象的なトピックはないからね。

だけど、巨人ファンならそれが少々的外れで、彼の本質からは程遠いことを知っている。

寺内の価値とは、

試合に出ないこと

それでいて

ベンチにはいること

これだよ。
うんうん、と頷いておられる巨人ファンは多いんじゃないかと思う。

セカンド、ショート、サードをこなせて、その脚力で代走もできるベンチウォーマー。そんな寺内がいるという計算が成り立ったから、原は自由自在に采配ができた。
どこに代打を出そうと、寺内がいることから逆算して引き算でタクトを揮えた。

グラウンドの中で貢献することは少なくても、チームが強くあるために、巨人を常勝軍団たらしめるために寺内崇幸は必要な選手だった。
主役だけじゃない。勝負には裏方も脇役も要る。それを体現していたのが他でもない彼だし、彼のような選手が脇を固めるから原巨人は強かった。

寺内崇幸プロ生活12年を語る際、その見出しはマエケンからのホームランでもマーくんからのそれでもない。
これだけ試合に出ていない選手が去年FA権を取得したこと。それこそが寺内の勲章。
グラウンドの中にはいなくとも、ずっとずっとベンチにいたからこその誇り高き勲章。

テラ、本当にお疲れ様でした。
巨人ファンはみんなあなたの真価を知っています。あなたがずっとベンチにいてくれたことを覚えています。
また一人、原野球を強い巨人を知る選手がいなくなることが残念です。長い間ありがとうございました。
決めた長野より、苦しいところで打った岡本より、今日の主役は坂本。
いや、今日だけじゃなくこの二日間の主役が坂本。

この二日間、どれだけ悔しい思い、腸が煮えくり返る思いでいたことだろうか。
試合の中で不機嫌さを隠そうともせず、怒りを前面に出す坂本にハッとした。

逃げ腰で打たれるふがいない投手陣に、打てない野手陣に、バカみたいな指示を出す首脳陣に、その全てにキャプテンは怒り、鬼神の顔でグラウンドにいた。
特に昨日が顕著で、ホームの東京ドームでカープにやりたい放題やられている現実に坂本は怒っていた。
でも、そこで下を向くんじゃなく、何点差になろうとそれでもなにくそと、ただ一人バットで守備で立ち向かってくれたのが誰あろうキャプテンその人。

それだけじゃない。
春のキャンプから優勝目指して戦ってきて、それが叶わなかった忸怩たる思い。東京ドームで負け越し、シーズン通しても負け越し、特に広島には燦々たる戦績で辛酸を舐めてきたストレス。
その全てがよくわかるから、その全てに共感できるから「鬼の坂本」は胸を打った。

そのキャプテンの熱に感化され、奇跡が起きてもぎとった勝利。この勝ちは意味ある一勝。
坂本が最後の最後にいつもの茶目っ気たっぷりの笑顔に戻ってああよかったじゃなく、キャプテンとして新たな側面が出てきたターニングポイントになり得る試合。
うん、坂本はまた一つリーダーとしての階段を上ったんじゃないかな。
明らかにどこか痛めてたよな。
初めは足が攣ったのかと思ったけど、それよりも深刻な感じで確実にどこか下半身を痛めてたよな。

にも関わらず、「大丈夫です。投げられます」と気迫丸出しでマウンドを守り続けたスーパーエース。背中で示すとはこのことかと、その立ち姿に神々しささえ感じた。絶対に抑えてやるってオーラが全身から出てたもの。
それに、足を痛めた原因は間違いなく7回の打席。ふがいない打者の代わりに自分がなんとかしようと無理に頑張ったあの打席。それはここ数年何度も何度も見た智之孤軍奮闘のデジャヴではあったけど、その後の背中で見せたエースの矜持にチームが動いた。

そして、決めたのは長野。
ファンならみんな気がついた。今日の長野の登場曲は村田さんが現役時代に使用していたMaroon5の「sugar」。東京ドームで何十回も何百回も聞いたあの曲。
日大の後輩が村田さんの思いを引き継ぐとばかりに見せた心意気。おまえが決めてくれてよかった。他の誰でもなく、今日は村田さん直属の後輩である長野が決めてくれてよかった。

これ以上ルーキーに舐められてたまるかとエースが気迫で踏ん張り、今日を何の日だと思っているとばかりに日大の後輩が意地の一振りを見せた。今日は今年のベストゲームなんじゃないかな。負けたらAクラスがほぼ絶望になるような背水の陣で、ようやく見られたジャイアンツプライドだったと思う。

そして村田さん。
未練もわだかまりもあるだろうしそれは当然なのだけど、一流選手であるあなたの最後の場所が東京ドームでよかった。あなたの格に相応しい舞台があって本当によかった。
場内一周でのライトスタンドからのジャイアンツ時代の応援歌と、レフトスタンドからのベイス時代の応援歌。これはナゴヤドームであったガッツさんの引退試合と全く同じシチュエーション。
両チームのファンから愛され、両チームのナインに胴上げされて終われる幸せなフィナーレ。今年一年悔しい思いをした分、歯がゆい思いをした分、その全てが報われたようなハッピーエンディング。うん、よかった。本当によかった。

いろんな要素が絡み合って、今年一番熱くなれて一番感動した試合だった。
智之、長野、そして村田さん。素敵な夜をありがとう。


悔しいけどさ、気分は悪いけど相手を称えようよ。拍手を送ろうよ。
今年、間違いなくカープさんはジャイアンツより強かった。それに、三連覇がいかに大変かはジャイアンツファンだからこそわかるだろ。

・・・そう、今日素直に拍手できなくて、相手を認めることができなかったヤツは由伸以下だよ。自分の気持ち、行動を省みてみるがいい。

覚えてるかい?
2年前、東京ドームでカープさんに優勝を決められたあの日のことを。先発はマイコラスだったよな。
あの日、ジャイアンツナインは胴上げを見届けることなく、逃げるようにベンチ裏に消えた。

もしもあそこで胴上げを見届けて拍手を送っていたならば、ジャイアンツがこれほどまでに低迷することはなかったように思う。それほどまでにあの瞬間はターニングポイントだった。何の気なしにやったことなんだろうけど、後々まで引き摺る意味を持つ愚行だった。2年経った今ならハッキリそう断言できる。

相手に負けた。それは非常に悔しいことだ。
だけど、そこで目を背けて逃げるんじゃなく、悔しさを押し殺して奥歯をギリギリ噛み締めながら相手に拍手を送って、それでこそ湧き上がる力があるんじゃなかろうか。
由伸ジャイアンツはそこから逃げたから、3年間も負け犬のまんまなんじゃなかろうか。

いいな、うらやましいな。ビールかけしたいな。
それをしっかり自分の目で見て思うから、来年のキャンプでもうひと頑張りできる。来年苦しいところで気持ちを強く持って立ち向かえる。男をもっとも強く駆り立てるのは、なにくそ!この野郎!って気持ちだよ。違うかい?

だから、管理人はカープさんに最大限の敬意を払い、心からの拍手を送りその偉業を称える。
そして、それが理解できる人に愛するジャイアンツを率いてほしい。相手を認め、相手を称え、その上でそれを上回るにはどうするべきか。名将原辰徳は常にそう考えていたように思うもの。

ね?ジャイアンツの監督って、総理大臣にも負けないくらいの覚悟と矜持が必要なんだ。
男背番号24、それがほんの少しでもあるかい?
「ある」って断言できないなら、頼むからジャイアンツのために身を引いてくれ。
2016年 204(398-81)
2017年 206(378-78)
そして今日現在で
2018年 206(248-51)

・・・すごいな。ここまでキレイにまとめるのって狙っても難しいよなw

まあ、言わずもがな小林の打率なんだけどさ、予想通りというか計算通りというか、見込みを1ミリたりとも超えてこないことに敬服する。
今月未だにノーヒットなのはあちこちでネタにされ始めたし、一時首位打者にすらなった春の珍事を経て、5月以降の打率を計算すると実におぞましいことになる。ん?知りたい?ピッチャー並みの178だよ。びっくりするよね。

去年まで小林擁護派は「シーズン通して使い続けた疲れが原因。休ませれば打つようになる」って言ってたはず。
今年は休ませるどころか干され気味な時期さえあったけど、結局見事なまでに収まるところに収まった。

そして、打者小林の評価を更に低いものにしている原因がバントの下手くそさ。
打てないならせめて小技が使えてほしいもんだけど、まあチームでもトップクラスに下手だときてる。どうせ打たせても凡打だからとバントさせたら、見事に失敗してアウトカウントだけ増えるケースを何度見てきたことか。ついこの前観に行ったヤクルト戦でもやらかして、スタンドから「アホーッ!」って叫んだ覚えがあるものw
プロ野球ニュースで見たけど、今日の失敗もまあお粗末。いい当たりで速い打球をピッチャー前に転がすフォローのしようがない失敗。普段の打球よりも速かったんじゃないかあれ。

守備力に関してはまだまだ大城や宇佐見より遥かに上だけど、こうも打てないとやっぱり使い方に困る。8番小林9番ピッチャーじゃ2アウトが確定してるのと同じだもの。
西武で森が炭谷の居場所を奪ったように、大城くんの成長次第じゃそう遠からず「あぁ、小林ってヤツいたなあ」になるぞ。
ここまで打てないヤツがいきなり打てるようになんてなる訳ないんだから、秋のキャンプも来春のキャンプもバント練習しまくって、せめて人並みにバントできるようになってくれ。


【同じ轍を踏む】
先人が失敗した同じ失敗を繰り返すこと

・・・知ってた?
「二の轍を踏む」って表現は間違いなんだって。間違っているのに一般に広く普及している日本語の一つなんだそうだ。へぇー、ためになったねえ。



なんだろね。先人でなく自らの失敗だから更に救いようがないし、二度三度でなく遂に五度目だからね。どっかのバカが会見拒否したらしいけど、管理人だってもうブログ拒否したいよね。いやマジで。

しかも、その五度目が一番ひどいやられ方だし、勝敗の行方でいえばもう先頭打者の大和がホームランを打った時点で決まった感さえあった。中盤以降はもうノーヒットノーランなるかみたいなところに焦点がずれたし、それを回避した時点で実質勝利的な、実に情けない空気が外野スタンドにまで蔓延してた。

同じ相手にここまでこてんぱんにやられていいのだろうか。
過去4度もやられていながら、今日の対策はといえば右打者を並べるのみの愚策。しかも東の成績を見たら、試合前の時点で対左打者よりも対右打者の方が被打率が低かったというお笑い采配。

・・・うん、キビシイですよ。
管理人は批評家じゃなくファンだからさ、少なからずのお金を投資して観戦してくるような人だからさ。叩いて終わりじゃなく、この現実を受け入れることも、先のことを考えることも全て含めてキビシイですよ。今日はこの辺で勘弁してください。



そうそう。酔って失くしてしまったジャビちゃんと同じ物をネットで再購入して、それが本日到着。無事ウチの子になりました。その問題の右のジャビちゃん富山バージョンだけじゃなく、せっかくだから東京限定のジャビパンダも合わせて購入。カワイイね。
今日はこの子たちを見て穏やかな気持ちで眠りに就くとします・・・。

ワッキー、お疲れさまでした。
こうなることは薄々予想してましたが、いざ現実のものとなるとやっぱり少し寂しいです。

あなたの野球人生は、本が一冊書けるほど波乱万丈なものです。
レギュラーを掴みかけ、己の居場所を確固たるものにしつつあるときに起きた大怪我。丸一年間を育成選手としてリハビリに充て、地獄の底から復活してきたこと。
そんな、ともすれば美談として利用されそうな経歴にも関わらず、FAの人的補償で西武に行くはめになったこと。その西武で巨人ファンも西武ファンも予想しなかった活躍を見せ、見事自力で勝ち取ったFA権で愛するチームに帰ってきたこと。
これはもう映画化したっていいくらいのドラマチックな半生です。

でも、これだけ波乱に富んだ野球人生でありながら、それが巨人ファンにすらあまり認知されていないのが実にあなたらしいところです。
主役よりも脇役が似合ってしまうその佇まい。あまりに老け顔で若手の頃から「最後のV9戦士」とメチャクチャなあだ名で呼ばれていたあなたならではです。

地味な脇役、いわば伏兵でありながら、あなたは記憶に残る選手でもありました。少ない出番の中でしっかり爪痕を残していけるというか、決してレギュラーではないものの存在感の大きい選手でした。
一昨年夏のサヨナラホームラン。甲子園のいわゆる「テレビが壊れているんじゃないですか?」事件。09年CSのシリーズMVP。
そして管理人の記憶にもっとも強く残っているのは、07年シーズン後半の大一番。優勝を争っていた中日との直接対決で、実質的に勝った方が優勝決定になるような大事な試合。実はこの試合は管理人がジャイアンツ愛を取り戻し、ブログを始めるきっかけになった試合です。そこであなたが打ってくれたあのホームランは一生忘れません。

そして、あなたのようなクラッチヒッターがベンチに控え、代打だけでなく、内野全てのポジションの守備固め、俊足を活かしての代走もこなせたのが栄光の原巨人。
また一人、あの頃を知る選手がいなくなります。強い巨人を身体で知っている選手が減ります。寂しい限りです。
ワッキー、お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。

重信はいいけれど、もう一人ヒーローインタビューに呼ぶべきはマギーじゃなくて阿部さんだったんじゃないかな。

本日9月16日、この前勝ったのは実に9月8日。
一週間以上勝てなくてどん底だったチームの暗雲を吹き払い、ようやく訪れた勝ちを迎えるにふさわしい言葉は「最高です!」だったんじゃなかろうか。
ともすれば能天気なその一言に、この10年20年チームは何度救われたか。連敗に終止符を打ち、チーム再浮上の楔とするなれば阿部さんのその一言がふさわしかったように思う。

だってさ、やっぱり役者が違うって感じなかったかい?
ピストルみたいなタイムリーヒットじゃなく、打った瞬間に声が出るいわば戦車の大砲みたいなホームラン。これがあるから阿部さんは阿部さんでいられるし、圧倒的な存在感というか説得力というか、これを見せられたら後輩連中も黙るよ。この先輩はやっぱりとんでもないってどんなバカでも理解するよ。

外野席だけじゃなく、ネット裏も内野席も打った瞬間に総立ちになるあの感じ。あの特別な一瞬こそがスターにだけ与えられた時間。
連敗脱出のシンボルとして今日の満塁弾は十分だったと思うよ。

優勝は完全に無くなったし、負け続けて麻痺したせいか勝敗に関する感覚も薄れてきた。
だけど、まだ試合は残ってるし、最後の最後までファイティングポーズを取り続けなきゃ。今日阿部さんがバッカーンとぶっ放した一発は「まだ終わらんぞ」というジャイアンツプライドだよ。
残り11試合。Go Fight To Win!


一度やったらやめられない。
その一度が命取り。

と言ったかどうだか知らないけれど、相変わらずのバント&バント&バント。

局面によっては、打順によってはそれが正しい采配であることも勿論あるのだけれど、これだけ判で押したようなテンプレート采配だと相手がラクだよ。
だってバスターもなければエンドランもなくて、ランナーが出ればバント&バント&バントなんだもの。

それがもうバレてて、守備隊形を見ても巨人に奇策はできないと相手に舐められてるよ。

それでも、せめてバントが決まってるならまだいい。
チャンスメイクできて、それでいてバッターが打てなくて点が入らないならまだ諦めもつく。
だけど、現状は違う。
笑うほどバントが決まらないし、それでいてバント以外の策が無いもんだから、みすみす相手にアウトをくれてやってる結果になってる。

もしかしたら、テレビで冷静に見てた方が思うことはまた違うかもしれない。
なんたって、管理人はせっかく買ったご当地ジャビットを満員電車の中でもみくちゃになって無くしたくらいに酔って観戦してるし。それについてはホントにムカついてしょうがない。くそぅ。

なんだろな。上手く言えないけど、昨日も一昨日も、先週も先月も見たデジャヴ感満載のバント指示&バント失敗のテンプレートに心底ウンザリするんだよ。
ふざけてんのかおまえらは、と言いたくもなるし、事実外野スタンドからは「ドリフかおまえらは!」ってヤジが飛んでたよ。いつか見た感、先が読める感てんこ盛りで野球やってんだから、そりゃもう相手は与し易しだし勝てる訳ないよ。

「1番ゲレーロ」とかやれるくらいの柔軟性があるんだからさ、試合の中での采配についても少し臨機応変に工夫しろ。な?
出塁したらバントを繰り返して、2分の1で失敗してたら勝てるものも勝てなくなるよ。この現状なら「バント指示禁止」で采配してもらった方がよっぽど結果はいいもの。頼むでマジで。




先発ピッチャーというのは往々にして球種が豊富だ。
多彩な変化球を投げ分け、試合序盤は封印していた球種を中盤以降に解禁することで長いイニングを凌いだりする。

そういうピッチャーが多い中、ほぼストレート、チェンジアップ、スライダーの3球種しか投げない杉内の異質さは際立つ。
球速こそ140前半でも減速せず伸びるストレート。そのストレートと同じ腕の振りで打者を翻弄するチェンジアップ。切れ味鋭く左打者から逃げていくスライダー。そのどれもが一球品で、この組み立てだけで三振の山を築き上げてきたのが杉内。サウスポーの完成形と言ってもいいピッチャーで、武器を悪戯に増やさずその一つ一つを最大限に研ぎ澄ますスタイルは全てのピッチャーの手本になるはず。投球前に力を抜くため利き腕をスッと上げる仕草は、澤村や森福ら後輩たちに確実に受け継がれてる。

ポンとグラブをはたき、全く力感のないフォームからスッと投げ出す。
打者からすればタイミングを取りにくく、それでいて投げてくる球は球速以上の伸びがある。
大きな体格の選手が150キロ超の球を投げるんじゃなく、175センチの小柄な男が140キロ台前半の球で三振を獲る。実に通好みで魅力あるピッチャーだった。
現役通算2091イニングで奪った三振の数実に2156。
史上最速での2000奪三振、3年連続200奪三振ほか、杉内を語るときに三振の話題は欠かせない。

見ていて一番楽しいピッチャーだった。
球種が少ないから見ているこっちも配球を予想しやすい。それは当然相手の打者だって同じ。
にも関わらず、伸びる140キロで、魔法のチェンジアップで、ファミスタのようなスライダーで杉内は抑えた。
あのノーヒットノーランはテレビ観戦になったけど、2013年のクライマックスシリーズで意気揚々と東京ドームに乗り込んできたカープを相手に、7回を2安打1失点に封じ込めた試合を観られたのは管理人の宝物。

杉内、ジャイアンツに来てくれてありがとう。12-14年の3年間で杉内が挙げた勝ち星33。リーグ三連覇は杉内なしじゃ絶対にあり得なかった。
ジャイアンツを強くしてくれてありがとう。心躍るような快投を何度も何度も見せてくれてありがとう。あなたはジャイアンツの18番に恥じない超一流のレジェンドでした。ゆっくりゆっくり休んでください。


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