2025年夏、世間は参議院選挙の真っ只中である。
管理人の働く街の駅前で、塩村あやか候補が演説をしていた。
管理人の世代にとって彼女は「恋のから騒ぎ」に出てた人。それもあまりよくない印象で記憶されている人。
なので政治家に転身したことは知っていたがあまり興味はなく。大変失礼ながら、東京選挙区であることも今回知った次第だ。
加えて、管理人は思想信条的にはだいぶ右である。
選挙期間中よくある「自分と考えの合う政党を見つけよう!」みたいなアンケートも、やってみるとだいたい自民党なり今回でいえば参政党みたいな保守、右寄りの政党に行き着く。
塩村嬢が属する立憲民主党とは大部分において考えが合わず、そういう観点でも彼女に対する興味は薄かった。
そんな管理人でも生の彼女を見て足が止まった。
「おお、キレイだ・・・」
政治家に対する感想としては不謹慎極まりないのだけど、演説する塩村嬢に思わず見惚れてしまった。
テレビに出ていた頃と体型はまるで変わらず、少し年齢を重ねた感はあれど、元から「かわいい」と評されるよりは「キレイ」と言われる類の美貌の持ち主だけあって、いつまでも変わらずにお美しい。
半分見惚れながら数分立ち止まってじっくり演説を拝聴し、配っているチラシもいただいてきた。
読んでみて、彼女のこれまでの実績として書かれた7項目のうち、マンション問題と動物愛護について刺さった。
・・・うん、この人の姿勢は正しい。
日本において「衆議院>参議院」なのは小学生でも知っている事実。その参議院において、しかも野党の1年生議員が大きなことを吠えたとて、それはやっぱり絵空事の域を出ない。
消費税を廃止する、政権交代する、日本を変える。志が高いことは立派だけど、現実的にできることとできないことがある。
そして、日本を変えるような大きなことも大事だけれど、普段日常の市井のこともまた大事。
庶民の日々の暮らしに目を向け、それを汲めてこそ政治家だ。そういう雑事を最近まで市民の目線でいた若い議員がやらずして誰がやる。
市井の問題は往々にして政治思想はあまり関係しない。与党も野党も関係ない類の話が多い。例えば、動物愛護に反対するような人間は(少なくとも表向きは)いない。
それでも諸問題が放置されて、何か死者が出るような大きな事が起きるまで何も対策がされないことが多いのは、その方面に明るい政治家が少ないからだ。年を取れば取るほど、政党の中で偉くなればなるほど、上にばかり目を向けて下が見えなくなる。
そんな中、しっかり庶民を見てくれている塩村嬢に大変好感を持った。
入り口は我ながら不謹慎だけど、その取っ掛かりの強さも彼女の武器には違いない。そういう武器しかないタレント崩れの議員もどきはむしろ自民党に多くいる。
誰に投票するなんてことをオープンにするのは品がよろしくないけれど、彼女にはまだ議員を続けてほしいと思った。
比例区は彼女とはまるで違う思想の政党に入れるつもりだけど、塩村あやか候補に2期目があることを切に願う。