試合が雑だよな。
よく言う大味な試合ってヤツだ。
序盤で明らかにキューバの集中力が切れた瞬間が見えたし、追い上げられてもどこか緩くて、逆転されるようなことはないんだろうなと思いながら見られた。
中盤から先の展開は、言ってみればドカーン、ドカーンと雑なパンチの打ち合い。投手陣を始めとして課題はあるし、ケチをつけようと思えばいくらでも出てくる。
だけどこれでいいんだよな。
今日が初陣。強化試合のふがいなさからすれば上々の離陸だ。地元開催で派手にすっ転んだ韓国みたいなことにならなくてよかったし、小林がチームに貢献できてたのも巨人ファンとしてはうれしい限り。1回表のあのボールが手に付かないような状況から始まって、みんなが地に足をつけて野球をできるようになって、結果4時間後には勝ち星も一つ付いてきた。初戦としては十分だと思う。
・・・そして、やはり触れねばなるまいセペダさん。
当たりは悪くなかったけど結果として日本勝利の引き金になったゲッツーに始まり、伝家の宝刀「く」の字腰引き連発。三振にピッチャーゴロに、これまた十八番のよんたまお散歩。今日は紛れもなくセペダさんの日だったし、今日一日でセペダさんの特徴が余すところなく出てた。いや、ホームランどころかヒットも出なかった選手をつかまえて「余すところなく」も何もないんだけども。実にまあ、日本と縁がないというか、日本に対してはとことんもってないんだろうな。
みんな薄々思っているように、今大会は組み合わせに恵まれてる。圧倒的に恵まれてる。
だから「一次ラウンドはサクッと1位抜けするだろうけど問題はその先だ」ってみんな内心思ってる。
実際そうなんだけど、それはそこまで行って初めて言えること。捕らぬ狸のなんとやらでそこに行くまでに韓国みたいになったら目も当てられない。
離陸の次は安定飛行。明日もサクッと気持ちよく勝とう。
打者で「サムライ」の異名を取った男たちには共通点がある。
石井浩郎、小笠原、そして今日引退を発表した前田。みんな打席の中でパッとバットを構えた時に、打席内の空気が変わる。研ぎ澄まされた空気の中で、恐ろしいほどの威圧感、オーラがはっきりと感じられる。自分が投手としてマウンドにいたら、どこにも投げる球が無いであろうことが画面越しにも伝わる。
個人的には、走攻守揃った天才プレーヤーとして鳴らした頃よりも、大怪我を経て代打専門になってからの方が印象強い。他の「代打の切り札」が名前だけのこけおどしも多い中、前田は本物の切り札だった。3割を実に11度(!!)も打った天才が、試合終盤の勝負どころで出てくるのは脅威以外の何物でもなかった。カープは打線が小粒な時期が続いたこともあって、切り札どころかラスボス感さえある別格の存在感だった。
前田さん、敵ながら寂しいです。ショックです。孤高の天才が球界を去る寂しさだけでなく、これでカープが強かった頃の野村、江藤、緒方、金本、前田、みんないなくなっちゃいました。一つの時代の終焉を感じずにはおれません。
宮本、山崎、薮田、桧山、石井・・・、野球ファンにとって別れの季節は春でなく秋。今年もセンチメンタルになる季節がきたなあ。
今日も明日も試合が無いからさ、場つなぎに久々のひとりごと。
つい数日前の話。会社で野球大会。
会社のユニフォームの他に多数ユニフォームを持参して、試合中に勝手に着替え一人形態模写大会に移った管理人。
・・・ええ、ウケませんでしたよ。よっぽどの巨人ファンじゃない限り、長野が鼻すするマネとか、バッターボックスでグリップ握ったり離したりグーパーやってるマネなんかわからんだろうしw
原のユニフォーム着てる打席でサードフライ打ち上げたら予想以上にウケましたけどw
本題はそこじゃなく。
その野球の試合が始まる前、某新宿区の球場では別の催し物が行われてました。集合時間よりもちょっと早く着いたので、それが終わるのを待つ羽目になりましたが、思わず声が出た。
ジャイアンツアカデミー!
おおお、そして指導員としているおまえは間違いなく
円谷!
そっかぁ、今はこうしてジャイアンツに、野球に携わってるんだな。話しかけようかと思ったけど、円谷がタイミング悪く携帯で話し始めたんでやめときました。
円谷はさ、2009年のプロ初ヒットが初ホームラン。その試合でヒーローインタビュー。全部覚えてるよ。ほんの一瞬の栄光と、その数千倍の苦難を味わった選手。こんなところで会えるとは思わなかった。
あまりに驚いて、なんだかセンチな気分になって、そのせいかまるで試合でまるで打てなかった管理人(一応、言っとくとちゃんと守備ではセンターフライ捕ったんだからねっ!)。
円谷、頑張ってな。こうしてひっそりおまえに気付いて、心の中で感謝してるファンもいるからさ。