今月になってから何度感動しただろう。何度、感極まって涙しただろう。
このチームにこんなにも魅せられるとは思ってもみなかった。
年末年始にかけてのもはや半ば恒例になりつつあるメジャー組の辞退表明。おまけに中心に据えて考えるはずだった大谷も辞退。練習試合、強化試合が始まってもエンジンのかからないチーム。つい3週間までは、こんなにものめり込むとは思ってもみなかった。
中心選手がいるんじゃなくみんなで戦う全員野球で、1試合ごとに力を付け強くなっていく成長ストーリー。12球団すべてのファンが日の丸のもと東京ドームに集い、心を一つに360度の大声援を送るサマ。
何もかもが感動的だったし、あのオランダ戦を見た人に何も説明はいるまい。
本当に最高だった。最高のチームだった。
負けはしたけど小久保を責める気なんかまったくない。まして松田を責めるアホがいたら、そいつの家まで行って引っ叩いてやる。あいつがチームを盛り上げたからここまで来れたんだもの。
こういう代表戦とかだと、なかなか貢献できないことが多いジャイアンツの選手も、今回は割りに目立ってしっかりチームの力になったんじゃないかと思う。
今日アメリカの地で見せた姿が「日本のエース菅野智之」だし、しっかりと攻守の要であり続けた坂本も見事。呼ばれて訳もわからずに来た若手選手じゃなく、二人ともいつの間にかすっかり日本の中心選手になってた。そして、この3週間ミラクルを起こし続けたラッキーボーイ小林。守備だけでなくバッティングでまでこうも目立つとは夢にも思わなかった。今年はこのまま小林の年になりますように。
どこのファンだって心の根本にある気持ちはみんな同じ。
日本の野球が一番だって信じてる
日本の野球が最高だって信じてる
自分が夢中になってる日本プロ野球が最高だって信じて願ってる。
それは叶わなかったけれど、失望するどころか未来に夢が持てる結果になった。前回大会の後とか2年前のプレミアとか、負けて気持ちの晴れない終わりじゃなく、しっかり前を見て希望に溢れた区切りになったと思う。
小久保監督、選手のみなさん、コーチ、スタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした。数々の感動をありがとうございました。
日本、最高!![]()
試合が雑だよな。
よく言う大味な試合ってヤツだ。
序盤で明らかにキューバの集中力が切れた瞬間が見えたし、追い上げられてもどこか緩くて、逆転されるようなことはないんだろうなと思いながら見られた。
中盤から先の展開は、言ってみればドカーン、ドカーンと雑なパンチの打ち合い。投手陣を始めとして課題はあるし、ケチをつけようと思えばいくらでも出てくる。
だけどこれでいいんだよな。
今日が初陣。強化試合のふがいなさからすれば上々の離陸だ。地元開催で派手にすっ転んだ韓国みたいなことにならなくてよかったし、小林がチームに貢献できてたのも巨人ファンとしてはうれしい限り。1回表のあのボールが手に付かないような状況から始まって、みんなが地に足をつけて野球をできるようになって、結果4時間後には勝ち星も一つ付いてきた。初戦としては十分だと思う。
・・・そして、やはり触れねばなるまいセペダさん。
当たりは悪くなかったけど結果として日本勝利の引き金になったゲッツーに始まり、伝家の宝刀「く」の字腰引き連発。三振にピッチャーゴロに、これまた十八番のよんたまお散歩。今日は紛れもなくセペダさんの日だったし、今日一日でセペダさんの特徴が余すところなく出てた。いや、ホームランどころかヒットも出なかった選手をつかまえて「余すところなく」も何もないんだけども。実にまあ、日本と縁がないというか、日本に対してはとことんもってないんだろうな。
みんな薄々思っているように、今大会は組み合わせに恵まれてる。圧倒的に恵まれてる。
だから「一次ラウンドはサクッと1位抜けするだろうけど問題はその先だ」ってみんな内心思ってる。
実際そうなんだけど、それはそこまで行って初めて言えること。捕らぬ狸のなんとやらでそこに行くまでに韓国みたいになったら目も当てられない。
離陸の次は安定飛行。明日もサクッと気持ちよく勝とう。
打者で「サムライ」の異名を取った男たちには共通点がある。
石井浩郎、小笠原、そして今日引退を発表した前田。みんな打席の中でパッとバットを構えた時に、打席内の空気が変わる。研ぎ澄まされた空気の中で、恐ろしいほどの威圧感、オーラがはっきりと感じられる。自分が投手としてマウンドにいたら、どこにも投げる球が無いであろうことが画面越しにも伝わる。
個人的には、走攻守揃った天才プレーヤーとして鳴らした頃よりも、大怪我を経て代打専門になってからの方が印象強い。他の「代打の切り札」が名前だけのこけおどしも多い中、前田は本物の切り札だった。3割を実に11度(!!)も打った天才が、試合終盤の勝負どころで出てくるのは脅威以外の何物でもなかった。カープは打線が小粒な時期が続いたこともあって、切り札どころかラスボス感さえある別格の存在感だった。
前田さん、敵ながら寂しいです。ショックです。孤高の天才が球界を去る寂しさだけでなく、これでカープが強かった頃の野村、江藤、緒方、金本、前田、みんないなくなっちゃいました。一つの時代の終焉を感じずにはおれません。
宮本、山崎、薮田、桧山、石井・・・、野球ファンにとって別れの季節は春でなく秋。今年もセンチメンタルになる季節がきたなあ。