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山ほどマンガを読んでるけど鳥山明ほど魅力的で上手い絵を描く人っていないんですよ。合掌。     ※コメントに書きたくないご意見ご感想はcoolvanilla3(アットマーク)gmail.com までどうぞ  
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「カッコイイよなあ・・・」
素直に声が漏れた。キャンプ地である宮崎の空港へ降り立ったときの由伸の姿。あまりにスーツ姿がサマになっていて、そのままコナカや青山のCMが務まるんじゃないかと思うほど似合ってた。
そして、そのあまりに似合い過ぎるスーツ姿が、もう背番号24が手の届かないところに行ってしまったことを象徴してるように見えた。

今回の監督人事について管理人も様々なことを思い、無い頭を使っていろいろ考えた。記事もいくつか書いた。この埋められない心の空白はなんだろうと考えるうちに、自分がプロ野球を好きな理由についてもあれこれ思いが巡った。

『スター選手が年齢を重ねて力が発揮できなくなり、チームの中でのポジションが変わり、悪く言うと落ちぶれ引退に向かっていくサマ』

残酷な光景には違いないけれど、ここに自分を重ねて見るのも間違いなくプロスポーツ、プロ野球の醍醐味だ。改めてそう気付いた。

2012年と2013年、ジャイアンツファンは「代打 小笠原」に割れんばかりの声援を送った。遡ること約10年、2004年と2005年には「代打 清原」にドームが揺れた。そして、この流れの源流は他でもない1995年の原辰徳にある。あの年の原人気は筆舌に尽くしがたいものがあったもの。
それまでチームを引っ張ってくれた感謝の気持ち、なんとか甦ってくれとの悲痛な思い。一流選手がこういうポジションになると、それまでは斜に構えて見てたライトなファン層までが声を振り絞って応援するようになる。日本人ってそういう国民性だもの。余談だけど、ガッツさんの後継者になりそうなのは村田さん。ホントに余談だけどなw
人間、誰しも人生山あり谷あり。順風満帆なときばかりじゃない。勢いがあって成功してるときはまるで自分が世界の中心にいるような錯覚に陥るけど、挫折し辛酸を舐め、下げたくもない頭を下げてみんな生きてる。だから、チームの中心選手だったのに打順を下げられ、遂には控え要員になり、どんどん降格していくスターに自分を重ね感情移入する。

だってあなた、「(FAという名の)ヘッドハンティング史上、最高の成功例」とまで言われた小笠原部長でさえ、2011年からの3年間はボロボロになったんだもの。それまで4年連続の3割30本、管理職兼トップ営業マンとして課員みんなの憧れだったあのガッツさんでさえ地獄のような屈辱を味わった。
ふざけて部長って書いたけど、ホントにそう置き換えて考えてみりゃあいい。あの小笠原部長がお客さんに怒られペコペコ頭を下げて、終いには客から担当を変えてくれとまで言われてる。誰だってこんな姿見たくない。しかも、社長がじゃあ代わりにと代役に立てたのはまだまだペーペーの加治前くんときたもんだ。ガッツさんの心中察するに余りあるよ。
(でも、これがあったからガッツさんのジャイアンツ最後の輝き、2013年6月5日のホームランはより一層輝いたんだ)
これこそがプロスポーツ、プロ野球の厳しいところで、どれだけ実績のあるベテランだろうとグラウンドに立てばみな同じ。本当に会社なら、もうお客さんの相手もせず机でふんぞり返ってればいい年代・役職でも、新人と肩を並べて飛び込み営業からクレーム処理からやらなきゃいけない明日なき世界。
 
・・・何が言いたいかっていうとさ、由伸がボロボロになる姿を見られなかったことが寂しいんだよ。これこそが管理人の心の空白の正体。
レギュラーではなくなったかもしれないけど、今年も代打の切り札で47打数15安打395。出塁率はなんとなんとの489。もうまるっきりあれじゃん?若手社員が困ってるときに出ていってサラッと助けてくれる管理職、専門知識が必要な難しい仕事のときに「あとは俺がやっとく」って言ってサポートしてくれる上司。課員誰もが頼りにしてて、困ったら高橋部長にって内心でみんなが思ってた精神的支柱。だって、試合を決めるような局面で2回に1回は必ず結果を出す40歳なんてカッコよすぎじゃん?まるでマンガの世界だよ。

だからこそスーパースター、だからこそ高橋由伸なんだろうけどさ、あまりにもカッコイイまま、あまりにもスマートなエリートのまま遠くへ行っちゃった気がして寂しいんだよ。
今じゃ駅から会社までの途中に「高橋部長おはようございます!」なんて気軽に声を掛けることさえできない。黒塗りの車で会社に乗り付けて、エレベーターで降りる先は容易に立ち入れない社長室だ。おまけになんだか知らないけど、無能重役として知られたコンパクト取締役はどういう訳だか専務になって、ついこの前まで「おぅ由伸」言ってたのが今じゃ「高橋社長おはようございます」って最敬礼してやがる。おまえは会社でいったい何してんだか言ってみろ。

由伸、俺はおまえがズタボロになって落ちぶれていくサマが見たかったよ。おまえの全盛期を知らない若いファンがブーイングでもしようもんなら、そいつの胸倉掴んでおまえがいかにすごい選手だったか熱く熱く語るような真似がしたかったよ。
真っ直ぐに振り遅れるようになったり、角度のいい打球が失速して外野フライになったり、偉大な先達が通ってきた道をまだまだ歩き続けてほしかった。そして、そうなったときに今までの感謝を込めて絶叫のような応援でおまえを励ましたかった。そういうカタルシスをいきなり奪われた感があってさ、とってもとっても喪失感がある。
大切な人が病に侵され、消え行く命を感じながら病室で懐かしい話に花を咲かせたり、ゆっくりじっくりと時を消化していくサヨナラに慣れてたところに、突然事故で何の前触れもなく大切な人を奪われるサヨナラが舞い込んできた。
人肌の恋しくなる寒い季節、管理人はまだまだこの喪失感を引き摺っちゃいそうだなあ。





さて、新企画「オレンジ色の憧憬」こんな感じでスタートです。
え?GIANTS PRIDEとあんまり変わってないって? そりゃそうです。オフは試合が無い以上これまでもコラム的なものが中心でしたから、言ってみれば毎年オフに書いてたようなものを常時書こうかなって趣旨ですもの。
そして、カテゴリー名の「オレンジ色の憧憬」はブログタイトルにも軽く掛けてみました。ちょくちょくマイナーチェンジしていくと思いますが、こんな感じでやってきますので今後ともどうぞよろしく。
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またまた
アツイ男前な文章炸裂で読み入っておりました。
更新ありがとうございます。

確かに、誰よりスーツ姿が決まっていて、すっかり監督モードに変化している由伸くんですね。
管理人さんは選手が落ちぶれていく姿まで込みで愛しておられるようで。
巨人での終盤のガッツさんは見ていてとても辛かったのですが、一方でそれでも野球に対する変わらぬ真摯な姿勢に胸を打たれていたのも事実。
一番いい時に綺麗にスパッと引き際良く辞めるのは理想的ですが、私は周りからまだやるのとかどんなに言われてもボロボロでも自分が納得いくまでやりきりたいと、長く頑張っている選手が大好きです。
よかった頃とは別に、感じる物がありますし。
だから現役由伸くんロスな管理人さんのさみしさはわかるのですが、ただ…彼に関しては、どうしてもボッロボロな姿が全く想像できません。
いつでも爽やかプリンスでスマートだから…そういう姿は見せない運命にある人なのかな~。
見せまくるタイプの自分に絶望。

とりあえず、ファンフェスで引退セレモニーはやってくれるらしいというかなかったら暴動起きるレベルでしょうけど、少しだけ安心しました。
G+で見れるみたいですし井端さんもやってくれるようで喜んでいるのですが、金城さんはないのかな…。
原さんも出てくれたら嬉しいのですけど。
管理人さんはまだせつない日々かとは思います、でも少しずつお気持ちが溶かされていくといいですね…。

私は井端さんも好きだから、井端さん引退の時の彼の言葉で切り換えられ、由伸監督を全力で応援してくぞ!ってなりました(笑)。

あ、カテゴリタイトル素敵ですね。
無理のない管理人さんのペースでの更新、これからも楽しみにしています(*´-`)。

前回のコメには、もったいない&あたたかいお返事を頂きましてありがとうございました!!
私の方もいろいろありまして、落ち込みそうでしたが管理人さんのお言葉にとても元気を頂きました、感謝です。
岩手でらっしゃったとは…(全部読みきれていなくてすみません)それでは本当に試合を観られるチャンスが…心中お察し致します。

コメを短くまとめるのを諦めていてすみません。





あにーす☆ 2015/11/12(Thu)17:09:11 編集
>>あにーす☆さん
ファンからするとプロ野球って娯楽の一つでしかないですけど、やってる側からすれば職業でありそれまでの人生それしかやってこなかった全てであり。だから現役に固執していつまでも野球をやりたい気持ちもすごくわかるし、20代の頃輝きを放った選手がどんどんダメになっていくサマが人生模様を映すようでもあり。人がやることだから面白いし、テレビの中カクテル光線の下で輝くスターでありながら自分を重ねられるような気もしてみたり。人生の縮図のようにも思えるからプロ野球は楽しいし、会社の縮図のようにも見えるからチームとは難しいし、毎日勝ち負けが決する残酷な中で日々戦う選手たちは美しいんです。
そして、そういう人がうらやむような環境にいながら、賭博で人生を棒に振った3人と、本分を忘れてロッカールームで博打に興じていた若手が非常に残念です。
SSA管理人 2015/11/13(Fri)02:06:26 編集
もし
ご負担ではなければ、ご意見聞かせて頂ければ有り難いです。
プレミア12、見ているのですが…本当に菅野くんはどうしちゃったんですかね?
全く自分の投球が出来なくなっていて…ペナント終盤から悪くなる一方だったし、強化試合でも変わらないし、昨日の先発は気が重くて仕方なかったのですが。
まだ試合を壊さなかっただけ助かった気持ちです。
コントロールがよかったはずの彼が、なぜ毎回ボール先行で自滅していくようなこんな状態になってしまったのか…管理人さんはどう思われますか。
気持ち的にはすぐにでも巨人に戻って、尾花さんに見てもらい、立て直せるように頑張ってもらいたいとしか…あのような彼を見ているのが辛いです。
侍Japanで菅野くんが投げるところをずっと見たかったのに、こんな状態でとは…(T-T)。

他の投手陣や野手の皆さんはひたすらすごいな~と思って見ていますが、坂本くんの見せ場もまたもっとあるといいですね。
しかし何より、中田くんや筒香くんのような頼もしいスラッガーが、巨人からも出てきて欲しいとつくづく思います。
やっぱりさみしい。

あにーす☆ 2015/11/15(Sun)10:53:00 編集
>>あにーす★さん
難しいです。すんごく難しいです。それが正直な感想です。

打者でも投手でもいい悪いの見分けが付けやすい選手とそうでない選手がいます。
菅野くんはものすごく難しい。正直に言うといいときも悪いときもほぼわからないです。初回ひどくても徐々に立て直したりできるし、悪いときもコントロールが悪いのはあからさまに見て取れても、じゃあそれがフォームのどこに原因があるかと言われるとお手上げです。この前みたいにまるっきり制球できない菅野くんと、精密機械みたいに淡々と投げ抜く菅野くんの違いはわかりません。

今年、彼がダメな日は例外なく制球がダメな日で、それをフォームのどこかに理由を見付けられるようになれるよう管理人も勉強します。
SSA管理人 2015/11/17(Tue)02:51:59 編集


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