まあ、落ち着きましょうや。冷静になりましょうや。
オープン戦で優勝なんてしたもんだから外野は妙に盛り上がってたし、解説者陣の順位予想でも意外にもジャイアンツ優勝が多かったもんで、なんだかのぼせ上がって夢見てた。2月くらいまでは今年もダメだろうって空気が支配的だったのに、なんだかあれよあれよと世論に釣られていけるような気になってた。
・・・そんなジャイアンツファン多いでしょ?
そこに冷や水をぶっ掛けるような開幕戦。エースはらしくないピッチングで燃え上がり、打線は去年のデジャヴのような貧打祭り。
まざまざと現実を見せられ、夢も酔いも醒め叩き付けられる2018年のリアル。
でも、管理人はこれでよかったと思ってる。
いずれ剥げるメッキなら早いとこ剥げりゃいい。
20勝を目指す菅野でもこうなることもある。昨日今日出てきた若手がそう簡単に打てるはずもない。これを踏まえて、自分の立ち位置を見つめてチャレンジャーとして戦っていってこそ2018年ジャイアンツ。王者でも球界の盟主でもなく、ジャイアンツは一球団にしてチャレンジャー。それを理解するいい試合になったと思う。
そう、ジャイアンツは挑む立場。驕ることなく上を目指し、胸を借りる立場。
そして、今年もこの季節が来た。
勝った負けたどころか、打った抑えたに一喜一憂し、まるで自分のことのようにジャイアンツのことを捉え、チームと共に笑い共に泣き一緒に歩く季節が来た。
東京は例年よりも早い桜で既にもう散り始めているけれど、今こうしてしみじみと思う。あぁ、今年も春が来た。
さてさて、まだ2月4日ではありますが、本ブログ読者の自称「亀井ギャル」こと俗称「宮崎のおばちゃん」もぐさんから届いた宮崎キャンプレポート。
おばちゃ・・いや亀井ギャルは仕事が変則的なシフトになってしまい記事を書き上げる余裕がないとのことで、今年はいただいた写真の羅列になりまする。
亀井ギャルはその名の通り亀井ファン。
今年の亀井さんは二軍スタートとあって、当然のごとく二軍キャンプ地を訪れたもぐさんなのでした。
まあ、二軍といっても亀井さんの他にも内海、澤村、大竹、宮國、山口、脇谷、中井、石川、立岡なんかがいる訳で、見ようによっては一軍よりも豪華なメンツ。これだけタレントがいると退屈しないわな。
そして愛のこもったベストショット。打つ瞬間の亀井さん。
せっかくだから二軍だけじゃなく一軍も見に行けやー、と管理人にせっつかれて一軍キャンプに移動してくれたもぐさん(なんでも一軍キャンプ地と二軍キャンプ地は徒歩15分程度なんだそうだ)。
おばちゃ・・、いやもぐさん今年もありがとうございました。
第2弾第3弾も余裕があればお願いします。今年は文章書かなくていいので見に行く機会があればまた写真送ってくださいな。
無事、日本の完勝、完全優勝で幕を閉じた稲葉ジャパンの初陣。
最後の最後に好投した田口がジャイアンツファンの溜飲を下げたものの、野手で唯一選ばれた宇佐見は左手首のケガでせっかくの機会を辞退した。
宇佐見の手首・・・。
多くのジャイアンツファンはざわっと過ぎった胸騒ぎを、あえて見て見ぬフリをして過ごしてる。
時は春に遡る。
当時はまったく無名の若手だったから誰も気に留めなかったものの、宇佐見は4月に右手首有鉤骨骨折で手術を受けている。
右左の違いはあれど、また同じ手首を痛めての離脱。ざわわっとイヤな予感が胸を過ぎる。
宇佐見のようにグリップの低いバッターのバッティングは、それすなわち手首の強さを活かした打法。ボールに最短距離でバットをぶつけ、上下動の無さをリストの押し返しの強さでカバーするバッティング。
そういう打者が手首を痛めたことは、普通に考えてもちょっと重い。
そして、ジャイアンツファンであるならば、「有鉤骨骨折」というキーワードにピンとこないはずがない。
原ファンである管理人はこの映像は涙なくして見れないし、何度見ても号泣してしまうのだけれど、ここで抑えてほしいのは打者にとって手首を折るということの重要さ。
悪い予感しかしないし、言葉を選ばず言えば2013年に膝を痛めて中井が離脱して、復帰後まるで別人になっていたことが重なって仕方ない。
杞憂に終われ・・・、杞憂に終われ・・・。
「いやぁー、今日はしゃあないわ」
「菅野にあんなんやられたら敵わんでほんま」
と無理に笑顔を取り繕い、自分で自分に言い聞かせた阪神ファンがどれだけいたことだろう。
そして彼らは本当は薄々気付いてる。
「・・・讀賣がCS出てきたらあかんのちゃう?」
黄色い人たちは、それを何よりも恐れてる。
初戦に菅野が出てきて今日みたいな圧倒的な力量差でねじ伏せて、続く2戦目は田口くんかマイコラスか。巨人とCS1stをやったら、勝つどころかあっさり連敗するんじゃないかとビクビクしてる。地の利があるはずの甲子園で、今年も4勝7敗2分けでやっつけられた天敵がCSに出てこないように出てこないようにと願ってる。
・・・虎さんたち待っててね。必ずCS出るから楽しみに待っててね(はーと
ここでCSやったら勝てるな。間違いなく勝てるな。
そんなことを思いながら見られた大エース様の完封勝利。
ほら、あそこだけだよね?なんかしっくりきてなくてイヤな感じっぽかったのは、3回裏に梅野に8球粘られたとこくらいだよね。他はハッキリ言って見る必要すらないくらい完璧だったw
名古屋から持ってきた悪い流れ。絶対勝たなきゃまずいという重圧。つい先週この球場で同じ相手にやられた苦い記憶。
それら全てを背負って、断ち切るどころかチームに勢いを付けてみせた大エース。背中の19番に後光が射してるようにさえ見えたよ。
これで防御率は1.64だって。笑っちゃうくらいの数字だよこれ。
このピッチャーをリアルタイムで見られていること、しかもジャイアンツのエースとして見られていることに幸せを感じる。
そしてさ、このピッチャーがいるのにCSにすら出られないとか許されないだろ?
1点勝負でもないし表攻撃なのにも関わらず、成功確率がせいぜい2割3割程度のゲッツー狙い満塁策を相手が敷いてきて、まさかまさかそれにすっぽりハマッてゲッツー打ってる場合じゃないだろ長野さん。
亀井が実に亀井らしいとんでもない走塁センスを見せて、単なるシングルヒットを2ベースにしてみせた直後、無理に右打ちを試みる長野にあなたは何を感じただろうか?
右打ち、つまり進塁打のサインは、言ってみれば送りバントと同じこと。
ノーアウト2塁を1アウト3塁にしようとする攻め。
じゃあ、ここでちょっと考えてみよう。
ノーアウト2塁と1アウト3塁の違いは何だろう?
ランナーは走塁センスの塊である亀井さん。よほど浅かったり正面じゃない限り、ワンヒットでホームに返ってこれる。違いが出るとすれば、犠牲フライか深めの内野ゴロ。もしくはパスボール、ワイルドピッチのバッテリーミスか。
・・・消極的だよねえ。
犠牲フライにせよ内野ゴロにせよバッテリーミスにせよ、いずれ次のランナーは残らないことになる。ホームインの後は流れが途切れるいわば同点狙いの作戦。
こういうのって相手にも伝わるよ。
逆の立場で考えてみればいい。追い付かれてそこで終わるのと、追い越されるんじゃないかと防戦一方になるのは全然違うよね。追い付かれただけならまだどうにかなるんじゃないかって思うし、事実どうにかなったから甲子園で2度も引き分けてきた訳じゃん?
○か×かで語る話じゃないから間違いだとは言えないんだけど、一生懸命に同点を狙う攻めが多過ぎないですかね?見ててそう思うよ。
しかも今日は亀井があの走塁を見せて、球場全体が「うおおお!!」ってなってる空気の中での同点狙いな訳ですよ。○か×かではないにせよ、あまりにも勝負勘というかセンスが無いんじゃないか?亀井の卓越した野球センスの後に凡庸な愚策を見せられて、一気にクールダウンした気がしたのは管理人の気のせいか?それだけセンスの無い弱腰采配なのに、訳のわからないところで盗塁させてチャンスを潰すのも笑っちゃうけども。
今日明日の2試合って、ベイスに引導を渡したい訳じゃないですか?
どんな形であれ勝って、ホームの地の利も活かして「こっちが3位だ。諦めろ」ってやりたい訳じゃないですか?そういう試合で同点狙いってどうなのよ?繰り返すけどそういうのって相手に伝わるぞ。
ちょっと今日は長野のあの右打ち右打ちを見た瞬間にトーンダウンしたし、三振に倒れた姿を見ていろいろと察しましたですハイ。