戸根千明が二刀流挑戦、原監督が後押し
いいじゃないいいじゃない。面白いよどんどんやれ。
まず、巨人ファン以外の方に戸根の立ち位置を説明すると、現状中継ぎサウスポー3番手あたり。
中川、京介には劣るけど、藤岡とか楽天に行った池田とか去年いたサルみたいな顔した森なんとかよりは優先度が上。ホールドが付くタイトな場面で出ることは多くなくとも決して敗戦処理でもない。そんなポジション。
だけど、故障がちで計算しにくい選手。
若手でいながら老獪な投球術があるし、ストレートもかなり威力は高いのに、なかなか年間を通じて稼働できない。2017~18の2年はほぼ丸々怪我で棒に振ったし、去年も離脱を繰り返してシーズン大詰めの頃にはいつの間にかいなくなってた。
そういう選手が一皮剥けるのにこれは面白い。奇策も奇策だけど、このまま中途半端で終わるよりもトライしてみる方がいい。
で、誤解のないように言うと、そんなに多くのことは見込んでないし期待してない。これは言ってみれば、内野も外野も守れるユーティリティーの延長にある話。一人で複数のポジションを担うことの変形バージョン。
例えば、阪神戦で糸井をアウトにしてイニングが終わった。次の回は戸根に打席が回る。当然に代打を出したいけど阪神の次の先頭は同じく左のボーア。
こういうシチュエーションで代打1人、左投手1人を使うことなく、戸根に打たせて戸根に続投させる。こういう他球団には無い選択肢が取れるようになるってことだ。・・・いや、中日には三ツ間って手があったな失礼失礼。
懐かしの葛西→遠山→葛西みたいな使い方もあり得るし、「代打の戸根がそのまま入りピッチャー」なんてアナウンスが聞けた日にゃもう絶頂もんだね。
これぞ浪漫。中堅どころで終わりかけていた一人の中継ぎピッチャーがもたらした浪漫。暖かい目で応援してあげようじゃないの。
今日は一つのエポックメイキング。
新しい時代が来たような来ていないような。だけど、少なくとも風向きは変わったかな。
今日という日には、後々大きな意味があるような気がしてならない。それは決してマイナスな意味じゃなく。
まず、大地が来ないことが決まった。
・・・これは良かった。いや、負け惜しみでもなんでもなく。
ロッテにとって大地は特別な選手。サブローと福浦の後を受け、千葉のファンから特別な期待を受ける唯一のスペシャルワン。マリンで大地が打席に入るときの歓声を聞いたことがある人ならわかる。鈴木大地とは他とは一段違う特別な選手。
・・・それを引き継いで、サードにせよファーストにせよ、はたまたセカンドにせよレギュラーを約束できない状況は重い。ただただ黒くて重い。ずっとずっとそれが気になってた。来てくれても期待に応えられないんじゃないかと思ってた。飼い殺しにして潰すんじゃないかと心配してた。
管理人は少なからず大地が好きなのでこの結果は納得してる。今年、井口みたいな三流監督に嫌われていかに不遇な目に遭ってきたかも知ってるから、これはこれで良かった。人的も獲られない訳だしさ。
そしてそして、「はぁ・・・?」という日本中の醒めた声を背に受け旅立つどすこい。
・・・いや、別にいいんだよ。何も思うとこはない。
だけど、プレミアの内容を見て心配する気持ちと、「FAで来て不祥事起こして、挙句3年でポスティングとか気でも狂ってんのかおまえ?」って気持ちと両方あるけど、いずれどうでもいい。どれだけ勝っても脇役の域を抜けられないのがどすこい。最後までそんな感じだ。
ハッキリ言うけど、今年15勝してようが、巨人ファンにどすこいファンなどいない。
いるとすれば元々ベイスのファン。それは断じて巨人ファンじゃない。
申し訳ないけど、今年17回巨人戦を観戦してスタンドを見回した管理人の偽らざる感想。
だから、まあ元気で頑張ってとしか言えない。戦力が減るのは事実だし痛いところだけど、まあそれはそれでこれから考えりゃいいさ。
来ないヤツも、出て行くヤツも同等。
それが悪いだなんて言えないし、価値観は人それぞれ。むしろ、美馬と大地は正しい選択をしたとさえ思う。
「巨人に来ない」
「巨人から出ていく」
今までなかなか無かったことが立て続けに起きた。これは巨人の凋落じゃなく時代の変化だよ。そして決して悪い変化じゃない。管理人はむしろ今日を記念すべき日だと思う。
だけど、YGマークは野球をする者にとって特別。これもまた事実。
重い重い十字架を背負って、一番風当たりの強いところで戦い自分を鍛えるのもまた一つの途。坂本や菅野がそうであるように。
変わるもの変わらないもの。2020年のジャイアンツに栄光の光あれ。