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白球追いかけ薄給になった管理人が運営するジャイアンツブログです。松本さん!そのやり方は超カッコ悪いです!w     ※コメントに書きたくないご意見ご感想はcoolvanilla3(アットマーク)gmail.com までどうぞ  
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8月にヒロアカが終わり、9月に呪術が終わってしまった週刊少年ジャンプ。
ワンピースこそ健在なものの、言うまでもなくこれは王者ジャンプの未曽有の危機である。

飛車角落ちみたいな状態になってしまったジャンプの未来を担うマンガは何か。
ネクストヒロアカ、ネクスト呪術になれる若手のホープはどれだろうかと考える。

・あかね噺
主人公は10代の女の子。舞台はなんとなんと落語界。
アルバイトでの人間観察、厳しくも優しい兄さんたちからの指導、そして大きな大会で実績を積み、ひよっこだった主人公がどんどん成長していく物語。そう、これぞまさしく「努力・友情・勝利」。ジャンプの掲げるメインテーマそのもの。
そして、普通に生活しているとなかなかご縁のない落語の演目が、作中で実に効果的に使われてる。バトルマンガの必殺技のように古典落語の演目が炸裂し、爽快感やわかりやすさにおいては、むしろ戦いで決着をつける類のマンガよりも上なのではないだろうか。
「異色のフリをした王道中の王道マンガ」、それがあかね噺である。

・カグラバチ
うん、とてもいい。過去、この手のマンガはジャンプに無数に載ってきたけれど、上手い具合にバランスが取れてる。

呪術やSAKAMOTO DAYSに比べるとコメディ要素は控えめで、ハードボイルドなシリアステイストで展開していくダークヒーローもの。刀がメインテーマのバトルものだけあって、日本よりも先に海外のマンガファンが飛び付いたいわば逆輸入的作品でもある。
キャラ立ちが弱かったり、顔の書き分けが苦手なのか表情が乏しい感はあるのだけど、構図の鮮やかさとバトルシーンを描くセンスは独創的にして圧倒的。そして、無表情だからこそ主人公が映えるような面もあり、それこそが上述のバランス感に繋がる。
単行本の売り上げも上々で、ジャンプ本誌での扱いもワンランク上がって主力になった感がある。遊びの要素が少ないダークヒーローものだからトップになることはないのかもしれないけど、カラー的にも呪術の後を任せるには適任なのかなと思う。
管理人はあかね噺は買っていないけど、カグラバチは全巻揃えた。まだ4巻だしね。これは来ると思うぞ。

両方、タイトルをクリックすると結構な分量試し読みできるからぜひお試しあれ。




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人はマンガを読むとき何を求めるだろう。
感動、笑い、爽快感。この作品はそういった前向きな感情とはまるで対極にある。

この「住みにごり(なんと秀逸なタイトルだろうか)」から感じられるのは、不穏、不安、不気味、不快・・・、浮かんでくるのは語頭に「不」が付く単語ばかり。
読んだ人が必ず嫌な気持ちになること間違いなしで、読み手の心にザラっとした質感を残す。

舞台となるのは地方の片田舎に住む家族。主人公はそこの次男。
父のリストラと家庭内暴力。母の病気そして介護、姉の離婚出戻り。これだけでも重いのだが、話の中心軸にいるのは引きこもりの兄。それもほとんど言葉を発せず何を考えているのかわからない上に、そもそも見た目が気持ち悪いことこの上ない兄。
現代日本が抱える問題を過剰なくらいてんこ盛りにしながら、それでいてなぜか絵空事でなくリアリティがある。こんな家庭が日本のあちこちにあるんだろうなと思わされてしまう。

物語は主人公がその実家に夏休みを利用して帰省してくるところから始まる。実は帰省でなく、東京で勤めていた会社を退職して戻ってきたことを隠しながら。

とにかく不気味で得体のしれない兄が、何かとんでもないことをしでかすのではないか。
常にその不穏な空気が全編に流れる中、物語はとんでもない方向へ舵を切る。
主人公がかつてのクラスメイトと再会し付き合うことになり、結婚の約束をかわして指輪を買う。まさかまさか、そのクラスメイトが自分の父親の不倫相手だったとは夢にも思わず・・・。

繰り返すけれど、この作品は読んでいて本当に嫌な気持ちになる。
兄の不気味さが根底にあるせいか、明るい場面でもずっと心が休まらない。
そして、それでもページをめくる手が止まらない。先が気になって仕方なくなる負の魔力がある。

このエッジの効いた尖り方こそ青年誌マンガだし、この王道を脇目に見ながら日の当たらないあぜ道、獣道を進む感こそビッグコミックスペリオール(掲載誌)。
このマンガは本当にエグい。絶対に万人受けはしないけど、刺さる人には強烈に刺さって抜けなくなる傑作である。




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管理人が新幹線で移動するときの楽しみ。

普段読まない漫画を読む。

日常じゃ買おうと思わない漫画でも、2時間3時間拘束される移動時間なら触手が伸びる。
そうしてまた新しい漫画と出会い、気に入ったもの気になったものがあれば単行本を遡る。我ながらいいルーティーンだと思う。

ヤングジャンプは知らないうちに週刊ヤングベースボールになってたな。
ここでも以前取り上げた「ダイヤモンドの功罪」(今週は休載だったけども)、「BUNGO」、「四軍くん」と野球作品が3つもありやんの。
それと何よりも表紙にもなってる「リアル」だ。もう存在を忘れてたよ。「リアル」がちゃんと連載してれば、「キングダム」や「推しの子」に頼らずともヤンジャンの看板作品だと思うけどねえ。
ヤンジャンを買ったのなんてもう何十年ぶりだし、管理人が若い頃はヤンジャンは『売れてるけどつまらない』漫画雑誌として有名だったのだけど、意外に意外に思ったよりも読めたな。読んだことないけど名前は聞いたことある作品も多かったし。今は名実共に青年誌の王者なんだなきっと。

一方、ビッグコミックですよ。
ご存じない人のために書くと、ビッグコミックってのは系列誌が4つもある。
本体(?)のビッグコミックが50~60代向け、ビッグコミックオリジナルが(確か)もう少し若めで40~50代向け、ビッグコミックスペリオールは30代がターゲットだけど昔から売れない雑誌だから尖った作品が多い。この3誌は月2回刊で、唯一週刊なのが20代に向けたビッグコミックスピリッツ。一応、狙う層を分散させて、4つもありながらも共存共栄でなんとか長年やってきた。

だけど、もうキツイなあ・・・。特にスピリッツのつまらなさたるやちょっとヤバい。
それぞれの定価も上がり放題で、管理人の記憶の中では300円前後だったものが今じゃ480円、490円。ワンコインギリギリまで高騰してる。
スピリッツの今の看板は「アオアシ」と「あさドラ!」なのかな。後者は休載し放題でいつ載ってんだかわかりゃしないけど。
「この世は戦う価値がある」、「路傍のフジイ」は管理人が推してる漫画だし、「九条の大罪」等佳作も多い。他誌で話題になった「スーパースターを歌って」を引き抜いてきたり見どころもあるのだけどなんというか弱い。銅メダル止まりというか、強い作品がないまま60点~75点くらいの漫画がズラッと並んでる感じで目が流れていく。管理人が毎週買ってた20年前25年前はホントに濃くて読み応えがあったよ。


出版不況もあってそれぞれの発行部数もガタ落ちしてるみたいだけど、いっそ2誌くらいに統合再編したらどうだろうか。
ビッグコミックならエースが「BLUE GIANT」だろうし、それに続くのが「正直不動産」と「JUMBO MAX」あたりかな。
そういう一軍の漫画、各誌の上澄みだけを集めてまとめてくれたら500円でも買うよ。食い合わせもあるだろうから、ビッグコミックとオリジナルをくっつけて月2回刊、スピリッツとスペリオールをくっつけて週刊でいいんじゃないかな。スピリッツの作品は休載しまくりなものが多いから、一つの打ち切りもなく統合しても意外に上手く回る気がする。小学館さん、どう?




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ロボコとは令和のドラえもんである。

日本人なら誰でも知ってるあのフォーマット。
主人公小学生の家にロボットが居候してくる。学校に行けばアイドル的な女の子がいて、主人公にキツくあたってくるお金持ちとガキ大将がいる。そう、あれである。

そのテンプレートの中でドラえもん役が徹底的にボケる。またこの笑いのセンスが極めて高い。
のび太役の子はキレイにツッコミができるし、狂言回しとしてとても有能。
そして、いかにも令和的なのが、スネ夫役もジャイアン役もとてもいいヤツであること。のび太役をいじめているように見えてよく見ると一つも悪口は言っていなかったり、どこまでも善人で友人思い。ちょっと違うけど、ぺこぱのツッコミのように相手を傷付けない、悪く言わない逆説的なロジックがある。

そして、このマンガ最大の特徴が他のマンガのパロディ。
この作者はいったいどれだけマンガが好きで、これまでどれほど多くのマンガを読んできているのか驚いてしまうほど、至るところにふんだんに散りばめられたパロディの数々。ハンターハンター、ドラゴンボール、鬼滅、ワンピース、呪術のジャンプマンガだけでなく、タッチ、弱虫ペダル、孤独のグルメら他誌作品までとにかく遠慮なくパクる、いやパロる。

もちろんそれに気が付けば二重に楽しめるし、気が付かなくても何の問題もなく笑える(実際全てのパロディを拾うのは至難の業だというくらい数が多い)。
その引用の仕方も、された方の作者やそのマンガのファンが不快になること一切なく、むしろ大笑いしてしまうほど愛とリスペクトに溢れている。



そのパロディ精神、マンガ愛が顕著に見られるのが単行本の表紙。
毎回、表紙が発表される度にネットが爆笑する。初期こそ怒られないかとおっかなびっくりだったのが、4巻くらいから何の遠慮もなくなり6巻以降のオマージュ(笑)っぷりは特筆ものだ。
そしてよく見るとわかるけど、構図や色合いだけでなくとても上手く画風を真似ている。17巻なんか、ロボコなんだけど冨樫っぽいという複雑なことを見事にやってのけている。

ギャグマンガの宿命としてあまり単行本が売れないながらも、日本最高のマンガ激戦区週刊少年ジャンプで丸4年も連載を続け、もうすぐ連載回数は200回に達する。
なんやかんやでアンケート上位なのか後発のギャグマンガにことごとく勝ち続け、今もほとんどの号で上位10番以内に載っている偉大なギャグ作品である。

単発ギャグを基本線としながら、ハートウォーミングな回があったり、はたまたホラー回があったり、時には(大長編ドラえもんのような)連作があったり、読み手が決してイヤな気持ちにならない優しさに満ち、それでいて大人が噴き出すほどギャグレベルは高い。
夏休みの予定がない皆さん、今年の夏は笑って笑って暑さを笑い飛ばすのはいかが?



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この女は本当に猟奇的な殺人を犯したのか?

もしかすると冤罪なのか?

殺しているとしたら、自分のためにやったことなのか?

それとも誰かを庇っているのか?


面会室でアクリル板越しに話す女性死刑囚に対して抱く恐怖、疑念、興味。
この作品はそこに男女の駆け引きを織り交ぜる。

主人公はこの死刑囚からある秘密を聞き出したい。聞き出すために、関係を繋ぎ止めるがために切ったカードは獄中結婚。その結婚を真に受ける(ているように見える)死刑囚。いや、真に受けたように見せかけ逆に弄んでいるのかもしれない。

どこまで本当のことを言っているのか?

愛に飢えて育ったただ純粋な子なのか?

それとも全てが演技なのか


死刑囚ならば釈放される可能性も脱獄できる可能性もほぼ無い。
面会室を一歩出れば外で会うことはまず無いにも関わらず、自分の安全圏が脅かされる恐怖、日常の生活がこの女に侵食される居心地の悪さが序盤は見事に描かれている。

そして、それでもこの女に惹かれていく主人公。

沼に引き込まれるように深みにハマっていく感情と、あくまで冷静にある秘密を聞き出すためにやっているという理性の間で揺れ動き、ミイラ捕りがミイラになるがごとくこの女の手中から抜け出せなくなっていく。

この女性死刑囚は、犯行時は太っていて奇抜なメイクを施していたが、収監されて痩せたらとても可愛らしい容姿になった設定。
それでも読者との間に距離を置き過剰な感情移入を防いでいるのが歯並びの悪さ。
生理的に嫌悪感を覚えるような歯の汚さで、読者が本能的に心にストップをかける。これが実に効果的なギミックになっていて、翻って主人公がどんな気持ちで死刑囚と相対しているかがメタ的に理解できる。

8巻辺り以降からの展開は純・恋愛ものの方向へ進んでいき、管理人の興味関心も薄れてしまったのだけど、立ち上がりからそこまでのスリリングさは圧巻だった。
何が本当なのか。どこまで信じていいのか。サスペンスの駆け引きに男女の化かし合いを重ね合わせて、しらじらしくなることも冗長になることもなく鮮やかに相乗効果を生んだ傑作である。

そして、青年誌に載るマンガとはこうであれ。
安易にエロや暴力に走るのじゃなく、少年誌では描けない尖ったマンガをやってこその青年誌。

この「夏目アラタの結婚」、映画化され9月に全国公開される。
これは観に行こう。







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☆某アバターアプリがサービス終了してしまった影響で普段来ない人たちがこのブログに来てくれていることを考慮し、しばらくの間野球以外の記事を多めに☆

いくら小学校の運動会で順位を付けないようにしたところで、社会に出ればイヤでも競争は付いて回る。
営業職なら成績のノルマや課内での順位は不可避だし、風俗・水商売だって指名本数で露骨に現実を見せつけられる。もちろん野球を始めとするプロスポーツの世界も言うに及ばず。

そして管理人が知る限り、もっとも厳しい競争原理の中に置かれているのが週刊少年ジャンプの連載陣だ。
ジャンプといえばいわゆる「打ち切り」が名高い。
毎週の読者アンケートで人気の取れないマンガは否応なしにバッサバッサ打ち切られる。

【2021年連載開始作品】
・まだ連載中のもの   3本
・既に連載終了のもの 9本
【2022年連載開始作品】
・まだ連載中のもの   1本
・既に連載終了のもの 9本(うち1本はジャンプ+に移籍)
【2023年連載開始作品】
・まだ連載中のもの   3本
・既に連載終了のもの 8本

いやぁ、こうして見るとなんたる厳しさかと改めて思う。
だからこそ、質の高いマンガだけが残り週刊マンガ誌日本一の座を長年守り続けられているのだけど、本当に過酷な世界で漫画家先生たちが心身ともにいかに苦労されているかを思うと頭が下がる。

一時期みたいに僅か10話程度で打ち切ることはなくなったようだけど、ここ3年の中でも全19話で切られたものが4作、20話が1作、21話も1作ある。
ナントカ漫画賞を受賞して初の連載に挑んだ新人の作品だろうが、過去にジャンプで連載経験があり実績のある先生の新作だろうが、読者アンケートで人気が出なければ即打ち切る。
ジャンプ本誌の掲載順は基本的にそのアンケートの人気順になっていて(新連載作品の8週間補正等例外はあり)、管理人みたいに毎週読んでると掲載順が段々と下がっていって次に打ち切られる作品がわかるようになる。

大人もたくさん読んではいるけど基本は子供向け、週刊『少年』ジャンプは、大人同士が激烈な戦いを繰り広げる中で作られ、社会の厳しさ、競争に勝つことの過酷さがベースにある。
ジャンプを読んでいる子たちは、運動会での順位を付けないようにしようとも心の根底で競争原理を刷り込まれてる。

そして、管理人がなぜ今これを書きたくなったかというと、なかなかおもしろいなあと毎週楽しみにしていたマンガが立て続けに終わってしまったから(魔々勇々もグリーングリーングリーンズも本当にもったいない)。いや、掲載順は後ろから3つ以内の常連だったので予想はしていたけれども。
じっくり時間をかけてドラマを描きたいとか、たくさん伏線を張ってから本題を盛り上げたいとか、そういう手法は残念ながらジャンプには向かない。他誌だったらこんなに早く終わらず、もっともっと長く連載できたんじゃないかと思うような作品も山ほどある。

ここ数年のジャンプは、相撲でいうなれば不動の横綱がワンピース、大関が呪術とヒロアカ。
この牙城を切り崩す作品が現れないまま、両大関は今年中に完結すると言われてる(ヒロアカはもうカウントダウン)。
出版不況が叫ばれ、日本各地で本屋さんが減っている中、まだ毎週100万部を維持している王者少年ジャンプ。次世代のワンピースはいつ出てくるのか、鬼滅のように社会を揺るがすほどヒットする作品はこの先あるのか。管理人はマンガだけでなく、毎週の掲載順やその奥にある激しい競争が見え隠れするのも楽しみにしてる。






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さて、某アバターアプリがサービス終了してしまった影響で普段来ない人たちがこのブログに来てくれていることを考慮し、しばらくの間野球以外の記事を多めに。



少し前まで呪術廻戦が苦手だった。
完結が近いと言われている今となっては毎週ジャンプを楽しみにしているくらいだけど、ほんの数年前まではなんだかまるで受け付けなかった。

その頃このマンガに抱いていた感想は、

よくわからんヤツがよくわからんルールでなんか争ってるマンガ

こう思っていた。
そこを半ば無理矢理に読み解き、そのよくわからんルールを楽しめるようになって作品自体を受け入れられるようになって、編によっては単行本まで買うに至ったのだけど、本質にしてこの話の肝はやはりそこなんだと思う。

このマンガは、後付けで強引に説明を入れて帳尻を合わせることの繰り返し。
〇〇は死んだのか生きているのか
この術式はいかなる効果があるのか
誰が誰より強いのか
それら全て独自ルールで、勝手な後出しジャンケンで話が進んでいくものだから、そこに少しでも引っ掛かるともう気持ちに距離が開く。え?なんで?って思ったら負けなのだ。

マンガとは往々にしてそういうもので、ワンピースの世界においては悪魔の実を食べれば能力者になるし、鬼滅の中ではカラスが普通にしゃべるけど、ここで言いたいのはそういうことじゃない。
閉じた世界の中で誰も全容を知らないルールのもと、本筋で説明がつかない部分はト書きも多用して話が進む。読者がいかに真剣に考察しようと、後付けでさも当たり前のように前提が覆る。画力が高くないので戦闘シーンがどうなっているのかもわかりにくいし、そのせいで技の効果もキャラの生死までもぼんやりしてる。
造形、設定共にキャラクターに魅力があるからここまでの人気になっているけど、思わせぶりなだけで話の中身は決して濃くない。

そして、管理人みたいなオッサンとしては、こういう雰囲気のマンガに既視感がある。
〇〇は死んだのか生きているのか
死んだはずのなんとかが生きていた―
自然の摂理も物理も無視したトンデモ科学理論で出される必殺技

うん、昔のジャンプマンガってこうだった。
キン肉マンであり聖闘士星矢であり、ドラゴンボールもだいぶそうだ。
その場のノリというか、読者の反応も含めた連載中のライブ感でキャラの生死なり展開なりが変わって、悪びれることなくしれっと続く。真面目に読むものじゃなくあくまで雰囲気を楽しむべきマンガ。ちょっと懐かしいなこういうの。

最先端の皮を被った古き良き時代のマンガ。それが呪術廻戦。
それが見られるのも長くてあと半年(らしい)。作者に翻弄されながら楽しもう。









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https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331674116123

既にあちこちで言われていることだけども、怪獣8号がつまらない。

その要因とされているのが、
・主人公に魅力がないこと
・面白そうな設定を早々に放棄してしまって(主人公が怪獣であることを隠しながら防衛隊で訓練を積むようなウルトラマン的設定だったり、怪獣を倒した後の片付けなんていう広げやすい要素も序盤だけであっさり捨ててしまったのはもったいないの一言に尽きる)自ら道を狭めたこと
なんかが挙げられてる。


それは全くその通り。1ミリも反論の余地ない正しい指摘。

そこに更に付け加えるとするならば、

ミスマッチなんだよねこのマンガ

管理人みたいなオッサンからすれば、このマンガは論ずるまでもなく劣化版エヴァンゲリオン。

あぁ、解放戦力ってエヴァでいうシンクロ率ねと茶化したくもなるし、キコルがまんまアスカをトレースしたようなキャラ設定で、それを読者から指摘されたら恥ずかしくなったのかジャンプ+のコメント欄を閉じたのなんてもう失笑ものである。

そしてエヴァとは比べものにならないくらい薄っぺらい。だからオッサン世代には何も響かない。
言ってみればZ世代に向けて簡素化した安いエヴァみたいなもんだけど、それならそれでアラサーの冴えない男が主人公じゃZ世代は感情移入できないだろうし、遅々としてまるで進まない話も早送りで映画を見るような子たちには不向き。

つまり、どこに対しても合わない、ミスマッチ、ミスフィットなんですよこれ。

そして、本編がグダグダと進行が遅いにも関わらず、登場人物のサブストーリーを深堀りするスピンオフを始めたのもとても心象が悪い。そんなもん書くのはまだ早いし、これのせいなのかなんなのか、もはや本編は月イチくらいのペースになってきた。冨樫にでもなったつもりかこの作者は?

ジャンプ+は曜日ごとにランキングが出る仕様だけど、これがまだ金曜のトップにいることが信じられない。アニメ1話を見ての通り序盤の面白さは評価できるけど、失速に次ぐ失速でこれがジャンプ本誌なら既に打ち切り対象なんじゃないだろうか。

いくら無料配信の作品とはいえ、もう少し高いところを望みたいし期待もしてるんだけどなあ。






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「ダイヤモンドの功罪」

見事、本年度の「このマンガがすごい!」1位に輝いた本作。
散々描き尽くされた感のある野球マンガだけど、この角度から描いたのは特筆に値する。
舞台は少年野球。主人公はあまりにスポーツ万能すぎて、むしろそれをコンプレックスに感じている小学生。あまりに簡単になんでもこなせるがゆえ孤立し、個人競技に嫌気がさして緩く楽しめる弱小リトルリーグに辿り着いたという設定。そしてこの主人公は気が弱いというのか優しいというのか、はたまた弱いというべきか、争いごとを嫌い自分よりも他者を立てようとする性格をしている。
勝ち負けを気にせず、純粋に野球という競技を楽しめる環境にようやく自分の居場所を見つけたと思いきや、その溢れ出る才能はすぐに周囲の目に留まる。ただ、仲間内で楽しく野球がしたかっただけなのに、いつの間にかU-12の日本代表に選ばれ自分を取り巻く環境がどんどん変わっていく。弱小チームの監督、チームメイトの父親で元プロ野球選手、日本代表のチームメイト(相棒のキャッチャーに「完全試合をしちゃかわいそうだからわざと打たせようか」なんて相談を試合中にする)、周囲を巻き込み翻弄していくものの、自分の中では巻き込まれ翻弄されていると感じている主人公。タイトルのダイヤモンドとは野球のダイヤモンドであり、光り輝く原石のことであり。これは野球に興味がなくてもおもしろいと感じるであろう快作にして怪作。

「BLUE GIANT」



これはすごい。管理人的に2023年はこの作品にしてやられた。
仙台の高校生がジャズに出会い、東京に出てテナーサックス一本でプロになり成長していく過程を描いたマンガ。「マンガなのに音が聴こえる」と言われている評判通り、見事な描写と画力でジャズの心得などまるでない管理人の心にまでしっかり音が聴こえてくる。
そして、今年アニメ映画化され、本当に音がついたこの作品。この映画が管理人2023年のベスト1である。
日本屈指のジャズプレイヤーがこの作品のために書き下ろした曲を、彼らの演奏シーンをモーションキャプチャーして作品に落とし込み、まるで良質なジャズライブを観たかのような気持ちになる作品ができあがった。2時間じゃ尺が足りないんじゃないかという杞憂は、全10巻のうち仙台編を全てカットしたことでキレイに解決した。ラスト、原作を改変してまとめた締め方は賛否あるだろうけど、より映画的にしたと思えばそれもまた良し。大音量で聴ける映画館で観てよかったと思わされたし、あまりの感動に何年かぶりにパンフレットも買った。管理人の斜め前に座ってた女の子は間違いなく泣いてたよ。ホントに大傑作だし、既にDVDも出て各サイトで有料配信にも始まっているのでぜひぜひ見ていただきたい作品。
ちなみに、続編で主人公がドイツへ渡る「BLUE GIANT SUPREME」は全11巻。それを経てアメリカへ行く「BLUE GIANT EXPLORER」は全8巻。今は更にその続編「BLUE GIANT MOMENTUM」が現在進行形で連載中。今、管理人がネカフェに籠る際の必需品である。
繰り返すけど、この映画は本当に傑作。年末年始、テレビやユーチューブに飽きたらぜひ。


最近はなんなら週1以上のペースでネカフェに籠っている管理人(シーズンオフ恒例)。異常な量のマンガを読んでいる自負はあるので、また当たりを見つけたらそのうち書くぜぃ。




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川島・山内のマンガ沼」という番組がある。
麒麟川島とかまいたち山内という当代きっての人気者2人を起用しながら、深夜も深夜ド深夜にやっている番組である。

2人は芸能界屈指のマンガ好き。マンガのことだけを語る番組であるがゆえ、言ってみれば好き好んで深夜にやっているといっていい。管理人もさすがにリアルタイムでは見られず、上にリンクを張ったTVerさんを使って視聴している次第。実に便利な世の中になったもんだ。



そこで川島のオススメマンガとして取り上げていたのがこの作品。
「鬼滅に並ぶ」とまで言った川島の言葉に嘘はなく、さすがの慧眼と恐れ入った。
そう、このマンガ。ひょっとしたらひょっとする。

鬼滅と比較して語りたくなるのには訳があり、明確な共通点がある。
それは、とにかく丁寧に丹念にキャラの背景、過去を描くこと。なぜこの敵キャラが通力を使えるようになったか、それによりどのような人生を歩んできたか、どんな経緯で土御門家に仕えるようになったか。それらがじっくり時間をかけて読者に示される。
ある程度の長編連載が約束されているのか、主人公不在で延々と敵の過去シーンが続くこともあり、各キャラの個性、輪郭がくっきりと際立ってる。

反対に対称的なのは、主人公がとんでもないことに巻き込まれたことだけはハッキリしているけど、それがいったいなんなのかわからない。
「鬼を倒す、妹を人間に戻す」との主題が明確だった鬼滅とは違い、主人公と読者だけが置いてきぼりのまま、周囲の人間に振り回され、救われ、傷つけられ、ただただ翻弄されていく。
ようやく話の道筋が見えてきたのは4巻辺りからで、ただでも隔週発刊のスペリオールで読んでいた人には何の話なのかどころか、誰の話なのかさえわからなかったのではないだろうか。

5巻にしてようやく各キャラの位置関係、主人公が攫われた妻を取り戻すために敵対する陰陽師と戦う構図が見えてくる。そう言葉で表現すると本当にシンプルになるのだけど、事実話の進行としては初回から5巻に至るまであまり進んでいない。
つまりそれだけ各キャラの背景、木でいうと幹でなく、枝であり葉であるエピソードをじっくり描き込んできた証拠。


作者は映画化もされた「累 かさね 」で世に出た人だけど、その頃よりも画力が格段に上がり、クセが無くとても見やすいマンガを描けるようになった。このタッチの絵が苦手な人はほぼいないんじゃないだろうか。
第1話は無料で読めるのでぜひご一読あれ。マンガをたくさん読んできた人ほど気に入る作品なんじゃないかな。



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ある世代において、ワンピースという作品は誰しも一度は読んだことがある共通項に近い。
マンガを全く読まない人はさておき、マンガでもアニメでも映画でもどこかで一度は触れてきている。そして25年も連載が続いていることもあってその世代が尋常じゃなく幅広い。

一度は夢中になった人も、いつしか勝手に船を降りる。
就職、結婚、出産。人生の転機が訪れ、環境が変わりマンガからワンピースから離れていく。
かく言う管理人もそう。かつて号泣するほどのめり込みながらも、いつの間にか心が離れてしまっていた。

でも、ずっとずっとルフィとその仲間たちは果てしない冒険を続けてる。
興奮と感動を与えてくれたあの頃と何も変わらず壮大な旅の途中にいる。

・・・前置きが長くなったけど、管理人はまたサニー号に乗りルフィの冒険に付き合うことにした。
きっかけは最近まで漫画アプリでやっていた90巻までの無料開放サービス。気が向いて少し読んだら、やっぱりむちゃくちゃ面白く感じた上に懐かしさも相まって止まらなくなり、なんと1話から910話まで読破してしまった。



時を同じくして(これはまた別のきっかけなのだけど)週刊ジャンプも買い始め、過去の復習もリアルタイムの進行も抑えた(後はちょうどすっぽり抜けてる「ワノ国編」をコミックスで追うのみ)。
今じゃ1回500円もするガチャを回してフィギュアを集め、サンシャインの麦わらストアにもちょくちょく行くようになったくらいだ。


大きな感動をもらった作品だし、日本マンガ史上ナンバーワンのヒット作である以上、数年後に控える最終回の頃にはメディアミックスで大いに盛り上がるはず。進撃や東リベみたいにしれっと静かになんか終わる訳がない。
その祭りが起きたときに乗り遅れない準備はできた。あとは毎週のジャンプを楽しみに、時折は過去を振り返ってその日を待つよ。

そして、願わくばプリンちゃんが再登場してサンジと結ばれますように・・・。






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「何のマンガ?」

と訊かれると非常に答えに困る。
ラジオ業界が舞台だけどそれが話の軸とはとても言えないし、恋愛要素も無いこともないけど間違っても中心には置かれていない。

「どんなマンガ?」

と訊かれれば、逆に答えはシンプルになる。
これは「おバカでパワフルなアラサー女子が周囲を巻き込んで繰り広げる日常コメディ」。

何がテーマ、何が軸じゃなく、どこにでもいそうなダメ女子、男を見る目もなくバイト先もクビになりかけているダメ女子の生き様こそが話の中心にある。
主人公はバカだけど生命力に満ち溢れ、男を見る目はとことん無いけれど喋りの才能には恵まれている。そんな女子がひょんなことから深夜ラジオのパーソナリティーを務めることになる物語。

そしてこれがおもしろい。ふきだしを用いて書かれるセリフじゃなく、その脇に小さく手書きで書かれている小声のセリフ、もしくは心理描写が本当におもしろい。
腹を抱えて笑うようなギャグテイストではないのだけど、なんだか笑えて目が離せなくなりどんどん読み進めてしまうコメディ。

更にこの作品を異質なものにしているのが作者があの沙村広明であること。
そう、あの「無限の住人」の作者が描く、無限~とはまるで違うドタバタ社会派(?)マンガ。
日常ものがこの作品の肝(きも)なのだけど、しっかりと起伏のある事件も起きるしグッと引き込まれる。既刊8巻、追い付いておいて損なし。にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
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問題作である。
法律をテーマにしたマンガが珍しくもなくなる中、いつかこの手のものが出るだろうと思ってはいたけど、予想以上に問題の核心ど真ん中を突いてきた、これは快作にして怪作である。

過去に何度か触れてきたけれど、管理人の本業は不動産屋である。
かれこれ20年超の業界キャリアがあり、関連する国家資格を3つほど保有している(自分で言うのもなんだけれども)一端のプロである。
そのプロである管理人が断言するが、不動産業界とはグレーであり玉虫色の業界。
法の隙間を縫うようなギリギリのことがまかり通るし、一般の人が知らないであろうことを知らないのをいいことに慣習とする風土がある。都合のいい法解釈をしてルールを作り、おかしなことをおかしなまま通してきた歪な業界なのである。

本作はそこにズバッとメスを入れた問題作。
嘘で成り上がってきた不動産営業マンがひょんなことから嘘を付けない体質になり、売り手に買い手に、オーナーに入居者に、本当のことをベラベラとしゃべり倒してしまうことでストーリーが展開する。
一応、社内ライバルの出入りがあったり、主人公のいる不動産会社を敵視する同業他社が登場してきたりはあるが、あまり物語の縦軸は重要じゃない。話の主眼はいかに不動産業界がおかしいか、異常なことがまかり通っているかを白日の下に曝すことにある。

取り上げられているテーマは、
「敷金を返さない大家、中間省略、瑕疵担保責任、事故物件、底地借地、リバースモーゲージ、広告料、再建築不可物件、法定更新&賃料増額請求、既存不適格物件、仲介手数料上限・・・etc」
ありとあらゆる不動産の諸問題をバッサバッサと斬っていく内容で、この業界に身を置く側からすると、おいおいそんなことをバラしてくれるなと言いたくなる話がてんこ盛り。ところどころ違和感のある部分もあるけれど、8割9割は正しいことを言っていて「あぁ痛いところを突かれた」と唸ってしまうような逆説的不動産教科書。非常によくできてますよこれ。

地面師、シェアハウス不正融資に代表されるスルガスキーム等、世の中を騒がせたりニュースになった不動産絡みの話もタイムリーに取り上げていて読み手を飽きさせない工夫も見える。
既刊12巻で来春にはドラマ化されるなんて噂もあるけれど、不動産屋的にはあまり売れてくれるな、あまり目立ってくれるなと言いたい気持ちもあるw
そして、裏側を暴く的なテーマでここまで長期連載できてしまう不動産業界ってなんなんだと改めて思う・・・。にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
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久々のマンガネタである。

皆さんは「ジャンプ+(プラス)」というアプリをご存知だろうか。
名前から想像して単なるジャンプのweb版と思ったら大間違いで、ほとんどのマンガが無料で読めるすごいアプリ。ここで売れて本誌掲載を目指す的な要素も強い、いわばジャンプの2軍のようなマンガアプリだ。
紙媒体と違ってページ数に制限がないからものすごい数の作品が連載されているし、ジャンプ本誌に載っている作品の試し読みができたりもする。

その中で本誌掲載作品を上回る勢いで売れ続けているのがこのマンガ。
ゆるーいホームコメディで、どこか遠い昔にこんな雰囲気の作品を読んだことがあるような錯覚に陥る。

テーマは偽装家族。父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者で飼い犬は兵器としての訓練を受けた軍事犬。彼らの利害が一致し、血の繋がらない家族を演じることになったストーリー。


ここだけ拾うとどこがホームコメディだと言われてしまいそうだけど、ご安心あれテイストはまったくもってコメディ。それも誰も傷つけない優しさに溢れたコメディ。
主人公(なのかな?)のアーニャは超能力で心が読めても所詮は6歳の女の子。父の思いとすれ違い空回りし、それがまた微笑ましい。学園生活もかなりのウエイトで描かれ、ここのほのぼの加減が本作の色を決定付けているように思う。

おそらく冷戦時ドイツがモデルであろう舞台で、スパイ父の国を背負う活躍、殺し屋母の暗躍も描かれながら、ダークな空気は一切なくどこまでもカラっとしたコメディテイスト。
画力も非常に高く、かつ読み手を選ばないクセの無い絵柄。ストーリーにツッコミどころは多々あるけれど、これはそこを気にするべき作品じゃない。
心がほっこりしたいとき、人に優しくなりたいときに読むべきハートウォーミングなマンガ。

そして、冒頭の話に戻るけれどもなんたって(初回一度だけ)無料で読める。これは何にも勝る強み。
管理人はまんまと沼に嵌り全巻揃えてしまったし、7巻までの累計で1,000万部を超えたくらいだから管理人が少数派でもないようだ。
寒い季節、心だけでもあったまりたい方、ぜひぜひご一読あれ。

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鬼滅にハマって以来、少年マンガも捨てたもんじゃないなと宗旨替えした管理人。

その管理人が今もっとも推すマンガがこれ。

「チェンソーマン」



正直、画力は低い。
描き分けが不十分で読み流してると「あれ?」ってなることがあるし、進行ももう少し上手くできるような気はする。

描写もとんでもなくグロい。少年誌連載とはとてもとても思えないような血しぶきだらけのスプラッタアクションがこれでもかこれでもかと続く。
登場人物も読者が思い入れを持つ間もなく次々と死んでいく。繰り返すがとても少年ジャンプに載っていた作品とは思えず、読み手を選ぶ作品であることは間違いない。

ただ、それでも魅かれる圧倒的な超展開。
二段飛び三段飛びくらいで予想を裏切る展開が続き、平和な描写で落ち着いたかと思ったのも束の間、奈落の底へ突き落されるような話の高低差に圧倒される。注釈が少ないのも映画的というか、まるで先が読めないのが心地いい。

惜しむらくはサブストーリーの不足。
各キャラのバックボーンに掘り下げが無いから、誰も彼もただミステリアスなだけに留まり浅い。今この現実の社会と比べ、銃の悪魔が襲来した後の世界がどう異なるのかも見えにくい。冗長にならずスッパリ終われた(ひと区切り付けた)のはこのおかげでもあるのだろうけども。

そして、設定上仕方がないとはいえ、愛くるしい外見のポチタをほぼほぼ本編に出せず退場させてしまったのがもったいない。血しぶきが舞い内蔵が飛び出るグロい戦闘シーンの描写に対し、あのかわいらしいポチタがいれば逆に異常さを際立たせられたのではないかと思う。

とはいえ、疾走感ある傑作には違いない。
万人受けする作品ではないにも関わらずアニメ化が決定したのがその証拠。読んでおいて損はなし。アニメに興味ない管理人もこれはチェックしよう。

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ちょうど一年ぶりのマンガ記事。そう、管理人は夜に野球を見なくていい冬の時期にマンガを読みふける傾向にあるw

聲の形 / 大今良時
話題の問題作。少年誌に掲載された恋愛ものなんてとてもとても読めたものじゃないけれど、この作品に足された味付けがあまりに強烈で、それが故に十分に大人の鑑賞に耐え得る作品になった。この作品のヒロインは聴覚障害者。主人公は幼い頃そのヒロインをいじめた張本人。高校生の恋愛と過去の贖罪が交り合う世界は美しくも儚くて重い。
管理人が子供の頃にも同じような障害を抱えた同級生がいた。ご多分に漏れずいじめのような被害に遭い、その子はこのヒロインのように内側へは向かず外側へ力を向け非行に走った。読みながら嫌でも頭を過るその記憶。
子供だからできる残酷な仕打ちがどれだけ人を傷付けるか、思春期に受けた傷がどれほどに人格形成に影響を与えるか。人のいやらしさを見せながらそれでも前に進もうとする若者の姿に、管理人は心の柔らかいところを突かれたような気持ちになってしまった。
しっかりとした前提を構築するため1巻のほとんどをその説明、本編の前振りのように使った構成もすごい。あれがあるからストーリーに重みが増したし、無理に引き延ばしたりせず全7巻完結のボリューム感もちょうどいい。
そして、とにかくヒロインが可愛い。可愛いからこそ男子の感情移入が進むし、その顔が苦痛に歪む描写、いじめに堪えかね死にたいと涙する場面には胸が詰まる思いがした。年齢によって立場によって読む人ごとに、いや、同じ人でも読む度ごとに印象が変わりそうな作品。
 
健康で文化的な最低限度の生活 / 柏木ハルコ
「おおっ、柏木ハルコじゃないか!」と思った管理人はヤングサンデー世代。この人のなんとも言えない独特の画風と、女性にしか持ち得ない観点で書かれたエロマンガに胸と股間を熱くした世代w その柏木ハルコが(今のところ)エロ抜きで挑む作品。タイトルの通りテーマは生活保護。まだ既刊1巻なのでなんとも判断できないけれど、近年の日本にとって大きな問題である生活保護者にスポットを当てた発想はすごくいい。

僕だけがいない街 / 三部けい
おもしろい!これはおもしろいよ。映画化、ドラマ化されるのが想像に難くない実に映像的な作品。
主人公は身の周りで事件・事故が起きるとその数分前にタイムスリップして、それを回避するために動くのが恒例になっているような役回り。ところが、実の母親が殺されたときタイムスリップした先は18年も前、自分がまだ小学生の1988年。鍵を握るのはその当時自分の同級生が被害に遭った連続殺人事件。28歳の心で小学生生活を送ることになった主人公は未来を変えることができるのか?
・・・もうこれだけでおもしろそうじゃん?実際おもしろいんですよ。で、なかなか真相が見えてこないサスペンスの要素と、殺人事件を回避すべく動くことで自ずとその相手に芽生えるロマンス、希望と絶望、現在と過去をクロスオーバーさせながら進むストーリーはとってもスリリング。そして、これも聲の形と同様、1巻をほぼ丸々設定説明のために使ってる。いやぁ、これは広げた風呂敷をどう畳むのか楽しみだ。


マンガ家さんというのは、小説を書く作家や映画監督と同等、いやそれ以上に評価されて然るべきアーティスト。マンガの黄金期というのはとうに過ぎてしまっているとは思うけど、それでもこうして素晴らしい作品を生み出し続けているアーティストはいる。未読の方、ぜひご一読あれ。
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またまたマンガのレビュー。

「惡の華」 押見修造
このタイトルを見るとついつい「燃える血を忘れた訳じゃない 甘い温もりが目に染みただけ」と歌いたくなる世代の管理人。言葉の魅力というか、実に魅惑的な響きのあるタイトルだよな。
いわゆる「中二病」、その頃なら誰しもが持つ強烈な性衝動。田舎の小さな町で、ここを抜けだしたいと思う気持ち。それらが実に歪んだ形で描かれてる。展開が遅い感じはあるけれど、暴走&暴走&暴走で展開されるストーリーと、淡い恋心と性欲の狭間であがき、「自分とはなんぞや」という大人が過去に忘れてきた命題に全力で立ち向かう中学生の姿は必読の価値あり。
でも、いまいち感情移入できないのは、この登場人物たちはあまりにも全力でアクセルを踏むから。ここまで突き抜けられないからこその「中二病」だと思うんだけど、ここの登場人物たちは見てる側を置き去りにするほど全力で生き急ぎ、全力で失敗する。そして、主役の春日があまりにモテすぎるのも入り込んでいきにくい要因。
ただ、それでも仲村佐和のキャラには惹きつけられるし、10巻で彼女が再登場したことで続きは楽しみになった。

「亜人」 桜井画門
思うんだけど、マンガなんてものは画風が嫌いなら、それだけを理由に読まなくたって別にいいんだよ。かくいう管理人も、名作、傑作の呼び声が高い作品で、画が自分に合わずに読んでいないものが多数ある。
で、この作者の画風は、本作のテーマにちょっと合ってない。決して下手な人ではないと思うけど、ケイもカイもどうにも少年マンガ風に見えて違和感がある。
一応、今話題のマンガということで読んでみたけど、全てにおいて惜しい感じ。設定も画もキャラも展開も、すべてがどこか足りない。つまらない訳じゃないし、1巻の段階では今後へのワクワク感もあったのだけど、既刊の3巻まで読んだところで飽きてきた。ただ、完全に見切るには惜しい思いがあるのも事実。まあ、買う気にはならんけど、ネカフェで読むならいいかなぁって感じ。


今、管理人はマンガがマイブームで、いろんなものを読み漁ってます。きっとまたレビュー記事があることでしょう。
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連日オリンピックを見てて思う。
冬季の種目は、下手すると死ぬ競技が多いw 信じられないほどクルクル回転するスノボ、時速130キロ超で滑走するスキーとソリ。そして、何のきっかけで競技人生を始めたのか気になって仕方ないスキージャンプ。死と隣り合わせみたいな競技が多くて面白い反面、冬季が夏季ほど盛り上がらないのはこのせいもあるんだろうなあと思う。だって、ほとんどの人がやったことのない種目ばっかりなんだもんな。なかなか縁の無い競技が多いし、それは環境がどうこうもそうだけど、リスキー過ぎて競技人口が伸びないことが原因だよ。我が子にスキージャンプをやらせたいと思う親なんてほぼおらんだろうしな。


さて、今日は最近読んだマンガのレビュー。

「ULTRAMAN」 清水栄一/下口智裕
そう、あのウルトラマン。誰もが知るヒーローが、まったく予期せぬ形で現代に再登場。主役はあのハヤタ隊員の息子(?)。ともすると大コケしそうな設定なんだけど、これはおもろい。セブンイレブンにしか置いてない「ヒーローズ」というマイナー誌掲載ながら、確実に人気が出始めてる作品。まあ、諸星が正体を明かすまでに溜め過ぎた感じはあるけどね。既刊3巻でまだまだこれからなので先物買いしといて損無し。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 花沢健吾
やっと読んだぞ。なんだよなんだよ、すげえおもしろいじゃんw 管理人がまったく知らぬ間に映画化もドラマ化もされてたのねw どこに向かっていくのかが全く読めないジェットコースターマンガ。サラリーマン物かと思った予想は見事に裏切られ、ヒロインと思い込んでいた女性キャラがサセ子になり転落していくサマは圧巻。じゃあボクシングマンガか?と言われれば、それもまったく違うという読み応えたっぷりの傑作。後半のメインになる要素が、かなり序盤で伏線的に登場してたことにも感心。読みながらどこか「宮本から君へ」の匂いを感じたけど、ウィキ見たら作者がまさにそれをバイブルと崇めているそうで納得。予想の斜め上を行き続けてくれた気持ちいい作品。

「ぼくは麻里のなか」 押見修造
散々使い倒されてきた男女の心と身体入れ替わりネタ。それでもグッと引き込まれるのは、そのネタに思いもよらぬ味付けがされてるから。最終的にどう落とすのかがイヤでも気になるし、絵柄のキレイさが読み易さに多大な貢献をしてる。これも既刊2巻でまだまだこれから(しかも隔週誌で月イチ掲載w)。追いかけにくくなる前に読んでおくべし。


このマンガレビューは管理人の気分次第でシリーズ化しますw

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ネットカフェにて、珍しく少年マンガを読んだ。
そう、管理人は青年マンガに関しちゃそこそこ詳しいけれど、少年マンガにはとんとご無沙汰(ただし、ワンピは特例)。

何を読んだかというと「バクマン。」。簡単に言えばマンガ家を主人公とした話。
昔からこのジャンルは「吼えろペン」とか「いつでも夢を」とか、本当に古くはトキワ荘とか当たりが多い。そりゃそうだわな、なんたってリアリティが違うし、マンガ家の実態なんてのはマンガ家じゃない人からしたらかなり奇異だし新鮮だ。面白くなる下地ができてる。
で、バクマン。もなかなか面白い。プラトニックすぎる恋愛がいい年したオッサンにはちいとしんどいけど、マンガ家という職業のハードさ、週刊連載のシビアさはよく描けてる。まだ全部読み終わってないから感想は書けないけど、続きが気になって飽きない。
その舞台になってるのは週刊ジャンプ編集部。ジャンプに掲載すること、ジャンプで連載を続けることがテーマのマンガ。それを読み進めるうちに管理人の昔懐かしい記憶に火が点いた。

そう、管理人はジャンプ世代。ジャンプ黄金期をリアルタイムで味わった世代。
売上的な黄金期はドラゴンボールとスラムダンクの二枚看板を擁した時期なのだろうけど(管理人はこの頃既にジャンプ卒業済み)、管理人が毎週楽しみにジャンプを買っていた小学校~中学校前半の時期もすごかった。「キン肉マン」、「北斗の拳」、「Dr.スランプ」、「キャプテン翼」、「キャッツアイ」、「シティーハンター」、「電影少女」、「きまぐれオレンジロード」、「魁!!男塾」、「聖闘士星矢」、「ろくでなしBLUES」・・・そして今も続く「こち亀」と「ジョジョ」。お世辞でなしにジャンプがどこから読んでも面白かった時代。楽しみなマンガが常に10本程度あった奇跡の週刊マンガ誌。上に挙げたマンガの中で、アニメ化されたもの、実写で映画化されたもの、掲載誌を変えて続編が描かれたものがいかに多いか。いかに娯楽の少ない時代とはいえ、この時期のジャンプマンガのレベルの高さは異常だと思う。

その異常にハイレベルなジャンプの中で、子供の頃の管理人がもっとも愛したマンガ。それがこれ。


そう、奇面組。「3年奇面組」から「ハイスクール!奇面組」へと名を変え、延べ8年弱に渡ってジャンプに連載されたマンガ。管理人がもっとも影響を受けたギャグマンガ。
近所のブックオフで見付けて思わず買ってしまった。なんたってたったの105円なんだもの。ネカフェに3時間いたら1,000円程度かかることを考えたら買わない手は無い。
・・・面白かった。本当に面白かった。子供の頃何度も何度も読み返したマンガだから、読みながら当時の事を思い出して心がほっこりした。「変態」という言葉を世間に定着させた張本人でありながら、エログロの類は一切出てこないピュアな学園ギャグマンガ。これに魅せられて育ったせいか、この年になって逆に美しく見えるせいか、なにか気持ちが穏やかになるような感覚を味わった。そして、懐かしさだけじゃない。ここに描かれている笑いは今でも十分に通用するレベルだった。思い入れとか関係なく、普通に大笑いしてしまったw
そして、一度ハマると一気にいく管理人は、105円なのをいいことにこの文庫版奇面組を11巻まで大人買いしてきたw
うん、しばらくは穏やかな気持ちで笑って過ごせそうだ。
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キャンプインということもあって、久々に野球絡みの話題。

言わずもがな野球が好きな管理人。野球というスポーツそのものに魅せられているのは事実ですが、国内最大の市場を誇る競技だけに、少し角度を変えて野球を捉えると、それはそれでまた面白い。

その代表格が、年末になるとTBSで必ずやる番組「戦力外通告 クビを宣告された男達」。なんだかんだで毎年見てる。
年俸数千万を誇った選手が、一時代を築いた選手が、いとも簡単に失業し明日のアテも無い身になる。これはやっぱりドラマチックだ。
ただ、この番組の欠点は、どこかの球団に拾われてハッピーエンドになるか、どこからも声がかからずバッドエンドになるかの二択でしか完結し得ない点にある。加えて、どこかに拾われた選手がその後どうなったのか?ここまで描かなきゃ本当の完結ですらない。トライアウト入団の選手で、新天地で活躍した選手がいったい何人いるよ?「バンザーイ、おめでとー!」の一年後にまたクビになったりしてるんだから、そこまで見せてやっと終幕なんだけどな。やっぱりTBSじゃ無理か。

で、ようやく本題。

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話題のマンガ「グラゼニ」。
ちなみにタイトルは、「グランドには銭が埋まってる」を略した造語。

プロ野球を舞台にしたマンガだけど、ここにはすごい強打者も、男前のエースも出てこない。主役は、そのチームのファンでもない限り顔と名前が一致しないような中継ぎ投手。自分のグッズは何一つ売られていないけど、それでもなんとか一軍の席は確保できてるような、そんな微妙な立場の選手。

こういう、ずば抜けて高収入な訳でもなく、引退後野球でメシを食っていける可能性もほぼ無いような選手が、日々いったい何を考えて野球をしているのかを描いた、ちょっと捻った企画のマンガ。・・・いい、実にいいw こういう角度をずらした視点は素晴らしい。この記事のタイトル通り、プロに入ってくる選手はほとんどが子供の頃からエースで四番。その学校で一番でなく、その市でその県で一番の選手ばかり。でも、プロで活躍できて、億単位の年俸を手にして、富も名声も手に入れるのは本当に一握り。華やかさの陰に漆黒の闇ありの世界。

他人のすごい才能を目の当たりにした中でのモチベーションの維持だったり、葛藤だったり裏事情だったり、所属チームの勝敗を度外視して描かれる人間ドラマは面白かった。2巻まで読んで気に入ったんで、明日3巻買ってくるわw

で、この主人公は巨人だったら誰にあたるかと考える。
・・・高木だねw
中継ぎだから、左投げだからとかだけでなく、勝ち試合で投げたり負け試合で投げたりするポジションの微妙さ、一軍選手の中での年俸ランク、実に高木だね。移籍組だってことを考慮しても、高木以外にはあり得ないマッチングっぷりw

野球選手を、「テレビの中の人」や「カクテル光線の下のスター」でなく、同じ生身の人間として感じられるいいマンガです。未読の方、ぜひお試しあれ。
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新年の挨拶もせず、ブログをほったらかして管理人は何をしてるんだ?


と気にしてくれてる読者の人もいるのかな?アクセスログ見る限りいるんだろうなぁ。実にありがたいことです。

まあ、仕事が忙しかったり、あまりに寒くてPCの前に長時間座る気になれなかったりつまらない理由はありますが、実はハマってるんですよ、世間よりもだいぶだいぶ遅れて。

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ええ、ワンピですw
マンガ自体は大好きですが、いわゆる少年漫画を読まないアタクシ。加えて流行りものが嫌いな上に、近年のものすごいワンピコラボ攻撃にげんなりしてるのも相まって毛嫌いしてました。

・・・それがさぁ、読んだらやられましたわ。
一気に大人買いして読み漁ってます。さすがに60冊以上買うのはしんどいので総集編にしましたけどね。

正直、画力は物足りない。せっかく見開きにしてる戦闘シーンが何が何だかわからなくて、興醒めすることも多い。
でも、こうグイッと引き込まれたわ。スリリングな本編に、感動ものの回想シーン、過去シーンが挿入されるパターンの繰り返しだけど、キャラが立ってる上にどの話も練られてる。忘れた頃になされる伏線の回収も鮮やかだ。少年誌に載せとくにはもったいないくらいだわ。

よく「大人が泣く」と言われてる作品だけど、チョッパー&ヒルルク、ビビとの別れ、カルガラ&ノーランド、どれも泣かずに耐えた。
でも、ロビンとオルビアのエピソードで負けたw 涙で曇って見えなくなった。小さい子供と母親ものは反則だ。あれのおかげで、それまでまるで感情移入できなかったロビンが一気に好きになった。って、これが作者の狙いなんだろうけどね。
んで、メリー号のラストで大号泣www しゃくりあげて泣いた。もう、あの最後の航海からウルウル来てたけど、最後の声でとどめ刺された。今思い出しても泣ける。 
読んだ小説の数も観た映画の数も普通の人より絶対に多い、と断言できるけど、それらのジャンルを飛び越えて比べても屈指の感動エピソード。まいったまいった。完全に俺の負けだw

最近は勢いが落ちてる、なんて評価もあるようだけど、アタクシはようやくW7まで読み終えた段階なので、まだまだ楽しみが残ってますw 大変申し訳ございませんが、しばらくはそっちにかまけて遅筆なブログになるかと思われます。

てな訳で、スピードスターにあこがれて。今年もよろしく。


            _∧_∧ 巨人とチョッパーのコラボフィギュアを買わねばのう・・・
       ___( ( ´・ω・)___
      / \    ̄ ̄ ̄__\
     .<\※ \____|\____ヽ
        ヽ\ ※ ※ ※| |====B=|
        \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ
          ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|
               \|        |~

 

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小学館が30日、青年コミック誌『週刊 ヤングサンデー』の休刊を正式に発表。



うわああああああっ


・殺し屋1(全巻持ってる)
・新・のぞき屋(全巻持ってる)
・ザ・ワールド・イズ・マイン(全巻持ってる)
・月光の囁き(全巻持ってる)
・冬物語(全巻持ってる)ほか原秀則作品
・海猿(大傑作)
・度胸星(ちゃんと完結させてあげたかった・・・)
・青春くん(これあってのヤンサン)

Drコトーはドラマが当たったけど原作はイマイチだった、チャイルドプラネットは明らかにドラゴンヘッドを意識してた、その他思い出いっぱい('A` )。ヤンマガよりスピリッツより思い出いっぱい( 'A`)。

でも、ここ5年間1度も買ってない。

たぶん、俺みたいな奴が廃刊に追い込んでしまったのかなと。
でも、ホントに無くなっちゃうと寂しいです。

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