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「水谷さんもう70歳なのにいつまでやるんだ」とか、
「今から相棒変えてまた定着するまでにどれだけ時間かかるんだ」とか、
「最終回なのに2時間スペシャルじゃないのは視聴率があまり良くないせいか」とか、
とかくマイナスな感情ばかりで迎えた冠城ファイナル。
実際、キャストばかり豪華なのにあまり膨らみの無いストーリーに、あぁこんなものかと思っていた矢先の
「もう少し一緒にやりませんか」
に泣いた。
不意を突かれたのもあって本当に泣いてしまった(´;ω;`)。
あれは杉下右京じゃなく水谷豊の言葉。冠城亘じゃなく反町隆史へ向けた愛情溢れる惜別の言葉。演技でもなんでもない心からの言葉に胸が震えた。
二人の関係性を役柄とセリフにトレースできた脚本が素晴らしかったし、右京さんとしてだったにせよ水谷さんとしてだったにせよ、目を赤くして詰まりながらの言葉にしびれた。あの数分間のシーンだけでも見る価値があったよ。
さて、ここからどう展開していくのか。
実年齢よりはだいぶ若く見える水谷さんでも、さすがに80歳近くまではやれない。流麗で明朗なセリフ回しが右京さんの武器だから、今の内村刑事部長みたいに(失礼)言葉がフガフガべちょべちょしてくるのも許されない。
20年以上続くシリーズをどうまとめるのか。どう幕を引くのか。当人もその思いがあるからこその「もう少し一緒にやりませんか」だったんだろうけど、ゴールが近いことが明らかな中での交代劇にやはり思いは少し複雑。
開き直って、伊丹か芹沢か出雲のうち一人がヘマした設定で特命係左遷でもいいんじゃないかなあ。余計な方向に話が膨らまないようにして、残っている伏線とか宿題を回収していく感じにしてはどうだろうか。
ひとまず、冠城くんお疲れ様でした。
神戸のように再登場がしやすい設定にしてくれたから、きっとまた会えるよね。正月2時間スペシャルとかで待ってるよ。
そして、最後の最後のシーズンは、亀山も神戸も甲斐くんも冠城もみんな出てくれると信じてる。いよいよ定年退職する右京さんに挨拶にくるだけでいい。サルウィンから一時帰国して顔を見せに来るだけでいい。そんなことを考えながらシーズン21へ。
オッサンは知らない。今のガンプラに接着剤が要らないことを。
だいぶ以前に書いたようにガンプラ世代の管理人。ただし、当然にしてプラモデルなんてものからは二十数年遠ざかってる次第。家電量販店のおもちゃ売り場で横目で見ることはあれど、実際手に取るにはなかなか抵抗があったりしたのです。
で、いざ思い立って購入。・・・驚いたさ。接着剤要らないんだねw
セメダインと呼ばれる接着剤と悪戦苦闘しながらガンプラ作りに励んだ少年時代。そのガンプラ世代のオッサンからすると、接着剤無しで作れるプラモなんて想像ができん。時代は変わるもんだねえ。
ニッパーも同時に買い、テレビを見ながら2~3時間かけて完成。うん、接着剤無しでも合わせ目キレイにパチパチはまるね。
・・・いやぁ、なかなかのもんじゃない?いや、管理人の腕がじゃなくて、もともとのクオリティが。2千円も3千円もする物ならまだしも、これ700円だもの。そう考えると昔に比べてかなり高品質。パーツが5色に色分けされてるから、塗装しなくてもそこそこ見映えがいい。だってあなた、昔のガンプラなんて単色のも普通にありましたからね。で、すっごく良くできてるよ。あちこち関節曲がるからポージング思いのままだし、接着剤無しでも意外に丈夫。
管理人はいわゆるファーストガンダムしか見ていないライトなファン。近年のものはおろか、ZもZZも見てない。そういう薄いファンからすると、こういうファーストのキャラに味付けしたキャラはかっちょいい。これもしっかりザク感を残した上でのアッパーモデル感がたまらん。
いやぁ、数百円でこんなレベルならまたヒマな時作っちゃおっかな♪
「相棒10」最終回で及川光博が卒業
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120207-00000304-oric-ent
うおおおぉっ!!と声が出てしまう驚愕の展開だわ。
確かに噂はあったんだけど、全然気にもしてなかった。ようやく馴染んで、しっかり演じた上で個性も出せるようになってきたとこでの降板ですか・・・。意外に寂しくはないけど、なんというかもったいない。
普段パッチ付きのMA-1着て歩いてるくらい亀山派の管理人ですが、神戸君もいい味出してた。目立つことは多くなかったけど、準主役の後任として人気シリーズに入ってきて、2年目にして超人気作品にまで押し上げてくれた。プレッシャーも相当あったろうし、役者が本業じゃない人にしては十分過ぎるくらい頑張ったよな。
season7の最終回で初登場し、神戸に対してもミッチーに対しても「コイツは何なんだ?どこまでやれるんだ?」と、非常に厳しい目で見られる中で始まったseason8。このseson8の最終回「神の憂鬱」がものすごい傑作だった。『神戸尊とは何者なのか?』に明確な答えを出し、見終わる頃にはファン全員が神戸を迎え入れる気持ちになってた。そして、それを見越したかのように右京さんが劇中で言ったセリフ「神戸君、特命係へようこそ」。あぁ、やられたw としびれたわ。この1話があったからこそ、season9の伝説的高視聴率に繋がったんだと思う。
さて、3年もの間大役を務めた神戸尊は、どのようにして退場となるのだろうか?
今季1話で贖罪させられてた件は再燃するのだろうか?次の相棒は誰かということよりそっちの方が気になる。そして、この話題の中で救いとなってくれた、水谷豊のこの発言も信じてる。
「シーズン10で神戸尊が僕の元を去ることになりました。神戸尊がどういう去り方をするのかで、警察を辞めるのか、警察庁に戻るのか。警察の中に残るのなら、神戸尊がまた登場することもあるのではと淡い思いも抱いています。3年間ですが、お疲れ様」
きっと、新しい相棒を受け入れるには時間がかかる。来年、「やっぱり亀山が良かった」、「神戸の方が良かった」と気持ちがもやもやする中、2時間SPとかで神戸君が出てくれたりしたら、それはもうジーンと染みちゃうだろなぁ。
今季の放送も残り5回。心してしっかり見届けましょう。
「はいぃー?」と思わず言ってしまう、まさかの相棒視聴率不振。
初回の高視聴率発進で安心してたら、前作の勢いはどこへやら、今期はろくに話題にも上らない。
実際の数字はこちら。
1 「贖罪」 ゲスト 戸田菜穂 大沢樹生 19.7%
→これは素晴らしかった ◎
2 「逃げ水」 ゲスト 渡哲也 17.4%
→×
3 「晩夏」 ゲスト 三田佳子 15.0%
→×
4 「ライフライン」 ゲスト 林和義 17.0%
→まあまあ △
5 「消えた女」 ゲスト 本仮屋ユイカ 16.5%
→1ヵ月ぶりの当たり回 ○
6 「ラスト・ソング」 ゲスト 研ナオコ 13.9%
→ネットで酷評されてるほどには悪くないと思う △
もちろん悪くない数字ではあるんだけど、やっぱり物足りない結果だし、事実今シリーズはイマイチな出来が多い。何度も見返したくなる話が少ない。
官房長退場に続きたまきさんも退場で、人間関係が薄くなっているのもそうだし、大物ゲストがただ不快なだけで何の役にも立ってない。2話と3話なんかゲストのせいでゴミ作品になった感はあるし、昨日の研ナオコも演技は棒。違うキャストならまた変わったんじゃないか?っちゅう気もしないでもない。
暗い話が多いせいで数字が取れないなら、それはそれで構わん。相棒が好きなヤツは、たぶんライトな刑事ものテイストは求めてないよ。
ただ、本題が暗くても、亀がいた頃なんかはどっかに明るい、言い方変えればバカバカしい雰囲気があった。小さい笑いがあったり、花の里で和むシーンがあったり、なんかこうホッとする部分があった(そういう意味で昨日の回の「細野様宛」ってチケットは素晴らしかったけどねw)。今は少ないなぁ、そういうの。繋がりのあるキャストの退場連発で、話に奥行きが出せなくなってる気がする。
過去に一度出たキャストを再登場させるのも、今期は今のところ功を奏してるとは言い難い。season6あたりはそれが見事に成功してた。ただ、これはまだこの先にお楽しみがあるようなので、ちょっと期待してるんだけど。
このまま15%あたりをうろうろして終わる訳にはいかんよねえ?なんたって相棒だもの。10シリーズもやってるドラマなんだもの。
テレ朝さん、大物ゲストとかいらないから、唸ってしまうような脚本でじっくりじっくり見せる話をお願いします。唯一見てるテレビ番組なんです。ここから盛り返して、「さすが相棒」と感心させてくださいw マジで期待してます。
ようやく観てきた。
期待してたほどじゃなかったけど、まあ悪くない出来だった。
一徳を殺してしまって、いったいこの後どうするつもりでいるのかは非常に気がかりだけれども。あの人の代わりはいないよなぁ・・・。
いろんな名言が出てた。例えば、
「正義は立場によって変わる」
たぶんこれが本作のテーマ。まあ真理っちゃあ真理だ。それを受け入れないのが右京さんなのだが。
でも、なぜだかこっちの方が心に響いた。
「担ぐ神輿は軽い方がいい」
これに関しては、アタクシの持論はちょいと違う。
「重い神輿の方が落としたときに面白い」 これだw
担ぎたくない神輿も担いでやろう。社会人として、サラリーマンとして受け入れなきゃいけないことだ。でも、アタクシは本質的に組織人には向いてない。それは間違いない。自分の商品力にもプレゼン力にも自信があるから、何回でも転職できる確信があるし、仮に転職できなくなる年齢になっても、絶対に食っていける自信がある。
一番大事なのは自分で、自分の価値基準で行動することがベストだと知っているから、担ぐ神輿に見切りをつけたらスッと落としてやる。これこそ我が人生。後はどうなろうと知ったこっちゃねえw 俺に神輿を担がせた自分の不明を恥じろ。
小野田みたいな狡猾な生き方もあれば、右京さんみたいに愚直なまでに信念を貫く行き方もある。んで、画にならないにせよ、スポットライトは当たらないにせよ、世界の片隅じゃ、アタクシみたいにしがないロックンローラーもひっそりと生きているのです。
自分で自分に嘘つかない。中学生くらいの一番尖ってた頃の自分に対して、恥ずかしくて顔向けできないような生き方しない。アタクシにとって何よりもこれが大事。
心にナイフを持ってるヤツはちょっと話せばそれがわかるし、それが無いヤツって生きてる価値なんざ無いんですよ。
さぁー、明日も頑張るぜぃ。いつか落とす神輿を担いで、それでもロックに生きてやらぁw
前置きしておく。今日の記事は気持ち悪い。そして長い。いや、一気に書いた訳じゃない。書き溜めておいたものを遂に公開する時が来たのじゃよ。
泣いた。いい歳したオッサンが夜中にアニメ見ながらガチで大泣きした。もうこの曲ずるいよ。とんでもなくいい曲。シチュがわからん人のために説明すると、たった5人だけの軽音楽部。4人が3年生で来年からは一人だけになる、その卒業式の日にたった一人の後輩に向けて歌った歌。『「大好き」って言うなら「大大好き」って返すよ』 こんな詞書けるか?
最終回「卒業式!」の内容には賛否両論なようですが、あんなもんだよ卒業式って。卒業する方は結構サバサバしてて、むしろ送り出す先生やら後輩の方が悲しかったりする。
ついに終わってしまった「けいおん!!」。DVDのみならず、作中で歌われるCDもバカ売れ。なんか韓国の集団がオリコン4位だ!って大騒ぎしてましたけど、その週の3位は「けいおん!!」関連でっせ。
今までちゃんと見たアニメは、ファーストガンダムとエヴァだけ。まるでアニメに関心の無かった30代半ばのオッサンが、なぜにこの作品にハマってしまったか。以下、「けいおん」評なのでありまする。
えっ?「やっぱり気持ち悪い」って?うん、それはしゃあない。でも、 GLAYのヒサシも、TMレボリューションもツイッターでけいおんのこと書いてたけどなw
http://twitter.com/HISASHI_/status/24492248208
http://twitter.com/TMR15/status/24491575832
・何も起きない
ただ、だらだらと日常が描かれる。でもそれが正しいことを、見てる側が経験則として知っている。
親や外部の人に「学生時代の思い出」を問われるならば、学園祭なり修学旅行なり、そんな分かりやすいイベントを答えてしまう。
でも、実際は違う。(これは同意者多数だろ?w )それは理解力の無い大人に対して、あえて分かりやすく例を挙げただけの話であって、本当は日常の何気ない会話にこそ、なんでもない日のくだらないやり取りこそ、日付が意味を持たない日にこそ、学生時代のいい思い出、後から思い返して笑える思い出はある。いちいちそれを説明するのがめんどくさいから、学生は大人に修学旅行や学園祭を語る。これはホント。気付くか気付かないかだけの違い。
そして、「だらだら」でなく、「丹念に」描かれてることに気が付いた時、この作品の優しさ、作り手の愛情が見えて感動した。
・だからこそ学生時代は美しい
「戻れるものなら戻りたい」 いじめられっ子以外、全ての大人が持つ感覚。同じ笑い、同じ喜びでも、社会人になってからよりも学生時代が輝いて見える。
無限の可能性があるから、・・・それは疑いようもなく幻想なのだけれど、誰しもあの頃に戻りたいと思ってしまうメモリー。
中学校も3年。高校も3年。どんなに楽しい時間でも、ピリオドは明確に、しかも前もって打たれてる。ゴールがある世界だからこそ、社会人と違った世界観が存在し得る。「あぁ、こんなに楽しい時もあともう少しで終わるんだ・・・」が常にある。
・オーバーサイズの物を持った(着た)女の子はカワイイ
あれですよ、あれ。昔よく言われた「男物のワイシャツをパジャマ代わりに着た女はカワイイ」ってヤツ。それの延長。
何のことか、っちゅうと楽器。
基本、弦楽器はfor menです。もちろんドラムもね。男向けにできてる物だから、必然的に女の子のバンドっちゅうのは画的にカワイクなる。重たそうな物を必死に持ってる姿が意識せずとも出来あがる。特に俺みたいに、ギターもベースも齧った人にはストライク。で、この「けいおん!」の可愛らしさは、犬とか猫に対して本能的に感じる可愛らしさに近い。
・集団に対して「誰が好みか」を探してしまう
これはたぶん男も女も本能。女性が「SMAPで誰が好みか」、「嵐で誰が好みか」、を訊かれなくとも考えてしまうように、男も「AKB48で誰がタイプか」をついつい探してしまう。一人でなく集団で見せられるからこそ起こる心理。そして・・・
・見事にタイプ分けができてる
原作は4コマ漫画。だから当たり前と言えば当たり前なのだけど、登場人物が異常に少ない。メインキャラでたったの9人。しかも、その9人以外はほぼ出てこない、出てもセリフが無い。
でも、その9人のキャラが完全に立ってる。「術中に嵌る」とはこのことなのだろうけど、見事なまでに色分けが出来てる。断言すれば、「この中で誰にも興味が無い男などいない!」と言いきれる。
・日本の商業作家のクオリティーは異常
30代にとって、今も心に残る歌はきっと80年代のもの。それは「いつ聴いたか」が問題なのでなく、実は単にクオリティーの問題。プロが作品を作り、アイドルという素人がそれを表現していたのが80年代。90年代は、ミュージシャンという免罪符に隠れ、プロばかりでなく、ド素人までプロ面で曲を出した時代。
で、その商業作家 イコール プロ にしてみれば暗黒の時代に、唯一作品を発表でき、しかも一定のマーケットが存在したのがアニメ市場。これは疑いの余地なし。
もとから、その辺のインチキミュージシャンよりか遥かに作曲能力は高い。
正直なめてかかってただけに、あまりのクオリティーに驚いた。AKBとかが歌ってる曲より遥かにいい。
・初めからアニメ化を狙った?
「女子高生バンドが主役」となったら、間違いなく漫画よりもアニメ向けになる。だって妄想の世界だけでなく、実際に音楽が表現できるんだもの。しかも、上記のようにプロが本気で手掛けた楽曲で。
・実にオタ向け・・・?
・わざとダサい私服
・わざと登場しない男キャラ
となったら、あざといまでにオタ向け。
・・・でもな、それだけじゃないと思うんだなぁ。
男たるもの、自分の娘にはこんな風に育ってほしいと思うものなのだよ。
元気で、まっすぐで、明るくて、純粋で、こんな子になってほしいと願うものなのだよ。
こんな女子高生がいないことも、こんな世界が無いことも重々知りながら、それでも「こんな学校生活を送りたかった」、「こんな友達がほしかった」、そして「こんな子に育ってほしい」と思わせる力があった作品ですよ。
だから、続編を望む声が多いのはよくわかる。本当によくわかる。
これほど優しさに満ち溢れた世界なんてそうそうないし、これだけキャラも世界も確立されてるのに、あっさり終わらすには勿体無い気もする。
でも、終わるからこそ学生生活で、だからこそ一瞬一瞬が美しいのだよ。このままずっといたい気持ちと、流れる時間に逆らえない切なさと、その二つがあるからここまでいい作品になったんだ。違うかな?
で、往々にして輝きは戻らない。学生時代の友達に久しぶりに会ったとて、昔みたいな空気にはなれない。わかるっしょ?
そして、大学生になった主人公達は見たくない。いくらアニメでも大学生ともなれば、そろそろ男っ気を交えないと白々しくなる。卒業後に再会した学生時代の友達に感じる違和感の正体はこれなのだよ。結婚してたり、子供がいたり、どこかが決定的にずれるから、いつまでもあの日のままじゃいられなくなるのだ。
だからこのままスッパリ終われ。下手にスピンオフとかやってくれるな。
そして、こんなに優しくて温かい作品を作ってくれた作者、スタッフ、声優、全ての皆さんに感謝。皆さんが作りだそうとしたものは、30代のオッサンにもしっかり伝わりました。1期の最終回をたまたま見て、真剣に見始めたのは2期からでしたが、どの番組よりも毎週毎週楽しみでした。本当にありがとう。
ある意味「三つ子の魂百まで」。
中学高校の頃、音楽ばかり聴いていたもんで、今でもその頃の曲が心に残ってる。10年以上全く聴いてない曲でも歌詞がスラスラ出てくる。
そして、何かにぶつかるとき、悩むとき、意識せずともその頃の曲が心に流れる。
こんな学生時代を送れたことは間違いなく幸せなことだ。今の子供達を本当に気の毒に思う。
なれない仕事をかかえて 言葉より心信じた
かばいあう様に見つめても 人は先を急ぐだけ
裏切りを知ったその日は 人目も気にせずに泣いた
情熱を明日の糧に 不器用な心を抱きしめてた
風に吹かれて 歩き続けて
立ちつくす人の間を 失いそうな心を
風に吹かれて 歩き続けて
信じて見つめた 遠い空
梅雨の合間の青空を見上げて、自然にこの曲が心に流れた。
懐かしさだけじゃなく、いろんなことが胸に込み上げてしばらく空を見ていた。素晴らしいなぁ。こんな曲が自分の骨身になってくれてることは誇りだな。
彼の大ファンだった身として、この曲が入った「街路樹」というアルバムは非常に評価しにくい。
歌いたいことが何なのか、という根源的な壁にぶち当たっていた時期であろうことは疑いようがないし、迷いに全編が支配された駄作と言っていいのかもしれない。(この時期の作品で言えば、逮捕→謹慎を歌った「太陽の破片」だけは全てを吹っ飛ばすほどの名曲なのだけれども)
その暗いアルバムの中で、誰の耳にも留まるほどこの曲だけが浮いている。キャッチーさが桁違いで、流して聴いてるとこの曲しか残らないかもしれない。
アルバムの中では不自然なまでに空気が違うのだけど、この曲そのものの出来は素晴らしい。(彼の実力からすれば、この程度の曲は朝飯前だったようにも思うけどね)
いかに素晴らしいかというと、16歳かそこらでこの曲に出会った少年が、20年近く経って心に救いを求めるとき、やっぱりここに行き着いたくらい素晴らしいのだよ。
・・・今のガキんちょども、若いうちにいい音楽聴いとけよ。