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白球追いかけ薄給になった管理人が運営するジャイアンツブログです。おい琥珀、5月のコメント今気づいたぞごめんなw     ※コメントに書きたくないご意見ご感想はcoolvanilla3(アットマーク)gmail.com までどうぞ  
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さて、続けざまに第3弾。


どうも!もぐです。
キャンプレポ2弾目です。

次に見学に行ったのは2月8日
この日は少し遅めに出たので今日は投手陣の練習を見学しようと
サンマリンをスルーしてブルペン近くの駐車場へ…
そこで貼り出されている練習メニューを確認すると…

亀井さんがランチ特打メンバーに入ってる!!

ということでアッサリとサンマリンに戻ることにして方向転換
駐車場へ戻ってる途中、軟式球場横を歩いていると
 
ん?車入ってきて選手が続々と…
2軍投手陣のノックが始まりました
もう、本当に目の前でやってましたし、ネットなんかもほとんどない
でも見学している人数は私を含めて5名くらい…
ちょっぴり切ない光景でした…

サンマリンに到着したらキャッチボール中でした


 
同期二人で膝立ちキャッチボール
 
投内連携の為、投手陣も加わり、井端コーチの指示を聞く
 
一通りノックが終わった後は2軍メンバーも加わりゲームノック
 
まずは1軍選手が守備につき、2軍選手が走者としていろんなシチュエーションの守備、走塁。その後攻守交代。見ていてすごく楽しかったw
長野さんが2塁走者の時、ホームまで走りながら
「ひゃぁーーー」
って悲鳴あげながら走ってて面白かったですw
 
(久しぶりに見た…)
 
お待ちかねのランチ特打を見て
 
この日はバッティングピッチャーとして桜井投手(と中川投手)が登場
 
お!元左のエース?のお二人w
前回お伝えした球拾いツアーの時間を待っているお客さん達を盛り上げてましたw

浅学の為最後までわからなかったんですけど
 
監督と熱く話をしたり、キャプテンが挨拶していたこの方は…?

ということで、今回のレポートは以上です!
次回で今年のレポートは終了いたします。
星加 もぐ


相変わらずいい写真だこと。次回最終レポお待ちしております。
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さてさて、ようやく働く気になった様子の宮崎特派員から届いたキャンプレポート第2弾。なんか改名した模様w


宮崎特派員星加改め遅筆もぐです!
(ブログやろうかと何度か考えて断念してる理由がコレです…)

キャンプレポ1日目
私が今年最初に見学に行けたのは第一クール最終日、2月4日でした。
キャンプ初日は生憎の雨でしたが、その後は割と天候に恵まれた今年の宮崎キャンプ。
 
実際に見てもやっぱりまだ監督というカンジがしない…
 
寒かったですがこれだけ快晴だと写真撮りやすくていいですw
 
今年はグラウンドを広く使ってアップしてました。
後ろの観客はグラウンド見学ツアーの方々。
参加したことないですけど選手を目の前で見れるので宮崎キャンプに見学に行きたいと思ってる方はよかったら是非!(ただ競争率すごく高いようですが…)
 
内野ノック時、クルーズ選手と片岡選手はよくコミュニケーション取ってました。
(何語で話してるんだろうなぁ…)

内野ノックを横目に見つつ、外野ノックを見る為に移動
 
この日はS班の尚広さんも参加してました。
 
重信選手の送球を見てる長野さん
 
おじさんは疲れたのかな?
 
尚広さんは先に終了。
 
送球練習、自分がいいと思ったら終了でいいよ、と大西コーチに言われてましたが、寒かったからか、最後まで投げてた亀井さん。

シートノック等が終了後バッティング練習開始。
 
懐かしのエドガーも来てました!
 
そんなイメージなかったんですけど、クルーズ選手ってめっちゃ陽気なんですねー
坂本キャプテンとキャッキャしながら走塁練習してましたw

一通り終了したら、最後に野手が出てきてロングティー
初めて見てちょっと圧倒されたんで動画を撮ってみました。
ちなみに自分の番じゃない時にクルーズ選手はBGMに合わせて踊ってましたw
 
そんなクルーズ選手を見て笑顔の二人
(笑ってる場合じゃないとか言ったらダメです)
 
囲み取材を受ける監督
 
井端コーチ(うーんこちらも違和感)
 
監督より先に座っちゃったw
 
ロングティーが終了したら坂本キャプテンの号令で選手、取材陣、お客さん みんなで球拾いして終了!
この球拾いも抽選で参加できるようです!

見学初日はいつものようにサンマリンに一日いて終了です。(というか、今年は投手陣ほとんど見に行ってません^^;)

毎度のごとく写真レポですが、沖縄キャンプ開始までには残りのレポも送りたい!(と思ってはいます…)
星加 もぐ



そうなんだよね、エドガー来てたんだよね。リアルファインヒッター懐かしいなあ・・・。
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さてさて、GIANTS PRIDEシリーズをやめてしまった我がブログですが、去年好評だったこの企画は今年も存続。
宮崎に特派員がいる強みを活かして今年もキャンプレポート。しかし、相変わらず遅筆な特派員なのでようやく本日第1弾w しかも自主トレ編w 自主トレどころか宮崎キャンプ終わってもうたでもぐさん。


宮崎キャンプも本日終了いたしましたが、
今更ながらですが私が見学した自主トレやキャンプのレポートもどきを。。。

 
自主トレは初日と2日目を見学しました。
初日は寒かったですが、雨は降らずでした。


 
笑顔のベテラン中堅陣と比べてまだ表情の硬い重信選手。
(そして真っ黒な長野さんw)
初日の野手陣はウォーミングアップ、ノック等が終わったら木の花に移動して
バッティング練習をしていましたが、重信選手のバッティングを
じーっと見つめる亀井さんが印象に残りました。
2日目は生憎の雨で(巨人が宮崎にくると寒くなるし雨が降るって地元で言われてますw)
一日中木の花での練習でした。

さて、今年も成績を残せるか?
 
この日からドラ1桜井投手が合流。
若い二人でバッテリーを組むことがあるかな?

投手陣のノックに飛び入り参加して右でノックする亀井さん
 
この日は何人かの投手がブルペンに入ってましたが
慎之助がコーチのように見守っていろいろアドバイスしている姿を見ることができました。
(上2枚ガラス越し写メで画質悪くてすみません)
自主トレレポートは以上です!
キャンプレポートは別に分けたいと思います^^;
星加 もぐ



相変わらず見事な写真の数々。管理人が観戦記で撮ってくるものとは一線を画する、そのまんま雑誌やネットに出ていても違和感の無いいいカットが連発でございました。読者のみなさん、遠慮なく保存しなはれ。
もぐさん、急がんでいいから第2弾よろしくー。

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テレビの中の有名人に自分の勝手なイメージを求めるのは間違ってる。これは管理人の持論。
恋愛禁止のアイドルだろうが陰じゃ彼氏の一人や二人いるもんだし、清楚な女優だって楽屋じゃスパスパ煙草を吸いながらスタッフをアゴでこきつかってたりするさ。世の中いつだってそんなもんだ。
まして芸人やスポーツ選手なら聖人君子である必要すらない。クズだろうが人を笑わすことに長けていればいい。その競技において結果を残せればいい。野球で言えば二流三流のいい人よりも、一流のクズの方が何倍も価値がある。ほれ、すんごいいい人だったキューバ人は「永遠の0」の称号を抱いて国に帰っちまったじゃん?

だけど、これはダメだ。
16歳から超有名人でずっと衆人環視の中で、選手時代はストレスとプレッシャーに囲まれて生きてきたことに同情はするけれど、そんなの何の言い訳にもなりゃしない。
清原をスター視して、勝手に自分を重ねて応援してきたのはファンの一方通行な思いで、本人がそれに応える必要も義務も無いのなんてわかってるけど、それにしたってこれはダメだ。最低にダメだ。だって、もうほら賭博なんてたいしたことじゃないよなって気になってきてるじゃん?

そして「容疑者」という呼称の重いこと重いこと。
数年前にジャニーズや吉本が圧力をかけまくって「メンバー」だの「司会者」だの訳のわからない呼び方をマスコミに強制したのもなんか理解できるわ。

浮き沈みの激しい人生なのは傍から見ててもわかるし、近年はずっと沈みっぱなしでパチンコ屋の営業くらいしか仕事の無い状況なのも知ってたけど、あの清原が容疑者呼ばわりされて伏し目がちに連行されていく姿には胸が詰まる思いがした。
俺のスターであってくれ、なんて身勝手な願いでしかないけれど、昨日の深夜に言葉にできない失望を覚えたアラフォー、アラフィフは数十万人いることだろう。
管理人もショックと「あぁ、やっぱりな」って思いと、たくさんある背番号5の思い出とテレビの中の伏し目がちな容疑者に覚えてしまった憐れみと、複雑な思いで空っぽになってしまった。虚無ですよ、本当に言葉にしようがないもの。

管理人が小学生のころ、地元の球場になんと桑田・清原を擁するPL学園が練習試合に来た。県選抜との試合なんだけど、要は「○○県選抜 VS PL学園」が興行として成立してたってことですよ。確かスタンド満員だったしさ。今じゃこんなの考えられないでしょ?
由伸と同い年の管理人としては清原を「同世代のスター」とは呼べないけれど、一世代違うからこそずっと下から見上げて憧れを抱いていた選手。巨人時代の思い出まで書き始めたらキリがないから止めるけど、オリに行った以降もずっとずっと気にかけてた思い入れの強い選手。

「立ち直ってほしい」なんて言えないな。今そんなことを言うこと自体がウソ臭いし軽々しく思うもの。
黒人以上に黒くなろうがふざけた格好でキャンプに来ようが笑って見てたけど、これはもうフォローのしようがない。管理人の中で一つの巨星が堕ちましたよ。
さらば清原。おまえのせいで昨日から酒が不味いよ。

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2007年、その頃管理人はBSもCSも映らないブラウン管テレビをまだ使っていた。
暗黒の堀内政権が災いし、当時地上波放送は一気に激減。管理人もその頃は仕事に打ち込んでいた時期で今ほどジャイアンツへの関心は高くなかったものの、やっぱりたまの休みにテレビでやっていれば気になる。
9月某日、その日は割にいい試合になり放送時間をオーバー。乗りかかった船じゃ勝敗が気になるし、上記の通りその頃はG+にも入っていなかったので仕方なくラジオをオン。
延長戦に迎えたチャンス、試合を決めるような局面で告げられた代打はその年のルーキー。
「誰だよ?知らねーなぁ。こんなのしか代打いないのかよ?」と一人毒づいていた管理人の溜飲を下げるかのように、件のルーキーはプロ初ヒット初打点。「ほぅ!バカにしてすまんかった」と内心で水道橋の方に向けて謝った記憶があるよ。

そう、もうお分かりの通り2007年9月6日、誰あろう坂本勇人のプロ初ヒット。
「昨日のことのように」とは言わないけれど、気が付けばあれから驚くほどたくさんの時間が経過した。
違和感を感じて仕方がないのだけれど、2006年ドラフトで入団した坂本は今年で10年目。そうなんだよ。なんと10年目なんだよ。もう若手でもなんでもない立派な中堅選手。
あの日のラジオの記憶からも既に8年半が経過してる。あの頃はこんなダメな大人になってるだなんて思いもしなかったし、ちょうどその年に始めたこのブログがまだ存続してるだなんて夢にも思わなかった。「30歳を過ぎれば年を取るのはあっという間」なんて古今東西で言われていることだけど、何も新しいことはなく、おパンツに手を掛けさせていただいた女性の数はめっきり減り、増えたのは脂肪と転職歴だけで何もいいことなんかなかった。髪がまったく減ってないのは奇跡的だけど、当時より貧しい暮らしを強いられてるとは思わなかったなあ・・・。

って管理人の話はどうでもいい。坂本だ坂本。
何度か書いてきたように、ジャイアンツはチームの勝敗を犠牲にして若手の育成を図ることが難しいチーム。
不人気球団は10連敗くらいしてようやく大きく取り上げられるけど、ジャイアンツは同一カードに3連敗しただけでスポーツ新聞一面で面白おかしく書かれる。なんJなんてもう言わずもがな。
そういう環境においては、しっかり完成された即戦力でないとなかなか若手が試合に出続けることは難しい。「なんであんなのを使う?」「なぜ○○を出さない?」の声が容赦なく振りかかるし、当人もそのプレッシャーに耐えかねて潰れかねない。
ミスターは松井を使い続け、阿部を使い続け育てた。素材は一級品でもまだ粗さの残っていた二人を一年で立派な主戦力に育て上げた。
その例で、原が時間をかけしっかり育てた唯一の選手が坂本だと思う。

2008年の坂本は、随所に光るもの、運とかツキとかを持っている雰囲気を感じさせながらも、まだ一軍レギュラーレベルには及ばないレベルだった。
実際に数字として残った成績は打率257ホームラン8本打点43。無理に使わなきゃいけない選手ではなかった。
その年の春に起きた二岡スキャンダルが影響したこともあれど、それでもこの年は判で押したように「8番ショート坂本」。頑ななまでにスタメン固定し高校を出たばかりの坂本を育てながら、それでいてリーグ優勝、CS制覇を成し遂げたのが原の手腕。原政権10年間の中でこの「2008年の坂本」は屈指の功績。

そして翌2009年。まずともかく、「1番ショート坂本」にときめいたファンが多かったはず。
難しいポジションを務めながらリードオフマンに座ること然り。去年まで8番バッターだった若手がわかりやすくステップアップして1番になったこと然り。坂本の背中にどこまでも拓けている未来を見たファンも多いはず。
事実この年は打率306を記録。ホームランも18本、打点も62。全てが前年からレベルアップし、高く構えるフォーム、変態的な内角打ち、レフトスタンドへ叩きこむアーチに夢と希望が見えた。守備に残る粗さも、本人の茶目っ気と相まって可愛らしくさえ思えた。

・・・どこで道を誤ったのだろう?
いったい何がターニングポイントだったのだろう?
バラ色の未来が待っていて、黙っていても「巨人のスター」になるはずだった坂本の2015年成績は、打率269ホームラン12本打点68。
どう成長してくれるのか、どんなバケモノになるのか。ジャイアンツファンが楽しみにしていた大型ルーキーは、何も掴みどころのない実に無難な「いい選手」になり果てた。

粗さはなくなった。雑な守備はほとんど見られなくなったし、もともと広かった守備範囲は今じゃ球界ナンバーワンと言ってもいい。
人間的にもキャプテンという重責を背負い、年齢を重ねたこともあって深みとか厚さは出てきた気がする。

でも、これじゃない。
2010年に31本のホームランを放ち、2012年に打率311を打った男に求めていたのはこれじゃない。
粗さが無くなったということは角が取れたということ。とっつきやすくなった代わりに、坂本勇人という選手の個性までが失われた気がしてならない。広大な守備範囲を誇り、走力もそこそこ。打率の割に得点圏では強いし、ホームランも無い訳じゃない。
・・・違う、違うだろ?違うじゃん?
2009年、2010年に坂本に重ねて見た未来はこんな現実的なものじゃないじゃん?あれだ、そのバックトゥザフューチャー2で描かれた2015年と、今周りにある現実くらい違うじゃん?得点圏に強いったって、得点圏にもいろいろあるし、ここ数年ほぼ毎試合見てるファンとして言わせてもらえば、印象に残る坂本の一打は年々減ってるよ。車が空を飛んでた未来と、渋滞にイライラしてる現実くらい違うよ。

坂本よ、おまえはどこへ行く?
おまえの完成型はどこにある?
3割をコンスタントに打てる篠塚。30本前後を毎年打てる原。チャンスに強いお調子者中畑。走れる青い稲妻松本。6年前ジャイアンツファンはおまえにいくつもの夢を見た。
でも、今2016年の開幕前、おまえにイメージできるのは守備職人川相の影だけだ。

若きプリンスと呼ばれ絶大な人気を誇り、数多くの浮名を流した坂本も10年目。年齢にしたら28歳。もう立派な中堅選手、見る人から見たらもうアラサーのおっさん。
今年ダメなら管理人はもう坂本を諦める。叶わない夢は見ない。実に厳しい言い方だけど、こういう見方をするのは管理人だけじゃないはずだ。
ちょこんと合わせてライト前に落とすヒットなんかいらない。変態的に肘をクッと抜いてレフト前に持っていく坂本であれ。上段からバカーンと振り抜いてレフト上段に叩きこむ坂本であれ。
当人は知らないことなんだろうけど、ドームにいるファンはレプリカユニも背番号Tシャツもダントツで6番が多いんだ。10番より7番より、24番よりも多いんだ。その背中に6番を背負ったファンが、観戦帰りに笑顔で帰路につける坂本であれ。
10年目の坂本、炎となれ。
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開業以来初!東京ドームが50億円リニューアル

ジャイアンツが東京ドームを捨て新球場を造るのではないかという噂がある。
今に始まったことじゃなく、ここ数年ずっと実しやかに言われてる話だ。
そりゃそうだ。完成当初は最新鋭の設備で東京の観光名所ですらあったドームも、気が付けば完成から今年で28年目。大きい物の例えで「東京ドーム○個分」なんて表現もめっきり聞かなくなったし、「BIG EGG」なんてもう完全に死語だ。

きっとそう遠からずの未来、ジャイアンツは都内のどこかに自前の球場を建てるんだろう。
だけど、それはまだ先の話。少なくともまだ数年はホームとして使い続ける東京ドームさんが、このオフに50億円をかけてリニューアルされるという話。

野球観戦というのは、行かない人が想像するよりもずっとずっと金のかかる娯楽。
特に内野席ならS席で6,200円。A席で5,400円、B席でも4,000円。決して安いもんじゃない。
それにご存じの通りの物販価格。ビール1杯800円は有名な話だし、食べ物もちょっとつまみ程度のスナック菓子とかでも240円とかする。食事らしいものを食べようとすれば1,000円弱は避けられないし、選手弁当とか球場らしい物を食べれば1,500円超。
巨人ファン必携のオレンジタオルも一番安いネックタオルで840円。勝って機嫌が良くなって活躍した選手のTシャツやら買った日にゃどれだけ金があっても足りない。それに12球団で最高価格のレプリカユニ。そのお値段なんと14,040円。酔って勝ち試合を観て機嫌が良くなってても躊躇するような価格w
野球観戦ってのは映画を見に行ったり、ちょっと飲みに行ったりするよりも遥かに金のかかる娯楽なんですよ。

そういう「高価な趣味」のロケーションとしては、いささか東京ドームさんは物足りなかった。
物足りない中でも一番不満&不快だったのが座席の間隔。とにかく前列との間隔が狭い。狭すぎる。列中央あたりの人が行き来するとなると、身を捩って避けるくらいじゃダメ。座席を立って歩くスペースを確保してあげないと相手が歩きようがない。観戦に慣れてる人は荷物を座席下に隠してるんだけど、あまり来慣れてない人は足元、つまり通路になるところに置きっぱなしにしてて邪魔で邪魔でしょうがない。結果、列中央付近の人はトイレもタバコも回数を自重する羽目になって、あまり楽しくない不自由な球場観戦になってしまう。それを知ってる管理人のようなヘビーユーザーは列中央を絶対に避けてチケットを買うのだけれど、上記のように一度の観戦で金がバンバン飛んでく娯楽において、この状況はちょっといただけない。

それがようやく改善され、座席の背もたれと座面に緩衝クッションが付き、膝前のスペースも拡張されるとのこと。
やっとですか、という気もするけれど、これはやるべき。S、A、Bだけじゃなく2階のC、Dも外野もやるべき。客席数は減るのかもしらんけど、その方がリピーターが増えるよ。2階席や外野席は安いから後回しなんだろうけどさ。

東京ドームにはこの上ない立地の良さがある。首都圏には他にドーム球場は無いから(所沢のアレは断じてドームじゃない)WBCやプレミアみたいな気候が厳しい時期の国際大会もほぼ確実に行われる。
そういう強みを理解しながらも、そろそろこういうファンサービスを真剣に考えて対策を講じてもらわんと。
特に今年のジャイアンツは戦力の上積みが薄く、しかも新任監督で臨む年。Bクラスに低迷しても不思議ない。そして、そうなった時にジャイアンツファンは薄情。優勝争いをした年とそうでない年で露骨に動員に差が出る。思い出してみるといい。ドーム巨人戦の最低動員32,584人はわずか5年前のことだ。窮屈な客席も高い飲食物も「強い巨人が勝つ試合」が帳消しにするけど、その巨人が弱くなったら今までの東京ドームさんじゃ人を集めるパワーは無い。物の値段が高いのは仕方ないけれど、せめて観戦する環境を快適にしてもらわんとね。
日本が誇るドーム球場、ジャイアンツが誇るホームスタジアムにもう一度輝いてもらいましょうよ。東京ドームさん、期待してますよ。


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いやぁ、つまらなかったなあ。何がって去年大みそかの「笑ってはいけない」。
世間で言われているマンネリだなんだって話じゃなく、単純にパワーダウンしてた。2年前の地球防衛軍が過去最高傑作だったのに(バスで蝶野登場、M1号、子供からの手紙からの田中タイキック、蛭子の塩大福、江頭肛門から粉噴射、出川&上島の屁ぇこいたら負け腕相撲初登場)、すべてそこからトーンダウンしてた単なる焼き直し。名作映画をリメイクして失敗したようなもんで、既視感と退屈だらけの駄作だった。
まあ、それでも歌唱力だけじゃなく最近じゃその存在も失笑されるようになってきた変なのがトリを務めた歌合戦よりか遥かにマシだけどさ。管理人は「若者もお年寄りも同じ番組に取り込もう」とする実にNHK的な紅白が大嫌いだし、あんなのを家族揃って見られるような家庭で育った人とは絶対に感覚が合わん。それなら野球でいうとこのマスターズリーグばりに年寄りばっかりだった格闘技見てた方が全然いいわ。

さて、一通り毒づいたところで本題。



一新だよ一新。リニューアルだよ。2016年ジャイアンツに求められてるものはこれ。過去から脱却し、未来に向かっていけるチーム作りを進めること。新陳代謝は毎年起こることだけど、それをいつも以上に推し進める年にしないと。

由伸が就任会見で語った中で、中心選手として名前が挙げられたのが阿部、坂本、長野、内海、菅野。
坂本、菅野あたりはいいけど、いつまでも30代半ばのベテランが中軸になってるようじゃいかんのよ。例えウソでも内海の代わりに澤村、阿部の代わりに大田や岡本の名前が出てきて、この先5年10年を見据えられるチームにならないと。ベテランが軸だと、勝ったとしてもその年限りで未来のことはまたリセット。負けたとしたら何も残らない焼け野原になるだけ。ベテランは必要な戦力だけど、そこにおんぶに抱っこのままじゃいけない。ここ数年ずっとずっとそういう状態だったんだしさ。

この「一新」はそういうモヤモヤを吹っ飛ばすいいスローガンだと思う。
阿部に頼ってきた野手陣、内海杉内が看板になってきた投手陣を未来へ進める意志が見える。原政権からの脱却、12-14三連覇のチームからの脱却。寂しい現実でもあるけれど、そうやって前に進んでいくのがチーム。そうやって下り坂を降りていく中で最後の輝きを見せようと足掻くのがベテラン選手。それこそが80年以上も繰り返されてきたプロ野球の歴史。

ただ、管理人が一新すべきと考える箇所はちょっと違う。
確かに阿部、村田、内海、杉内あたりのビッグネームの方が注目されるのは当たり前だし、「岡本が村田から正三塁手の座を奪った」「田口が左のエースになった」なんて方が劇的だしわかりやすい。

だけど本当に爆弾を抱えているのは中継ぎ陣、それもセットアッパーなんじゃないだろうか。
阿部、村田降ろしの流れはもう出来ているし、今年の夏以降内海も杉内もその存在感はゼロだった。狙いに関わらず徐々に世代交代の波はチーム内に届いてきている。
だけど、マシソンの代わりは誰だ?山口の代わりは誰だ?
去年結局誰も代わりが務まらなかったのは周知の通りだし、下から突き上げてくるものが何も無いまま金看板が剥がれかけてるのが現状だと思う。

ここだけは意図的にメスを入れないと改善されない。なんとなく誰かが頭角を現してくるのを待ってたら、また勝ちパターンが確立されないまま気が付いたら夏になってる。
戸根?田原?・・・期待はしてるけど全幅の信頼は置けないよな。前任者が偉大すぎるもの。
そこで管理人の提言というか期待はこれ。

1.西村の復活
2.ポレダセットアッパー転向

これが2016年管理人の書き初め。筆に墨を付けて心の中でしっかりと書きましたよ。


さて、管理人がだいぶ慌ただしく生きてるせいでいつまで続くかわからないこのブログですが、今年はこんな感じでスタートです。遅くなりましたがあけましておめでとうございます。


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すごいな。驚いちゃったよ。

何かといえば「笠原、草野球で神宮に現る」のニュース。結構話題になったのでご存じの方も多いかと思う。

以前も書いたけど、笠原って目立つじゃない?
191センチの長身に端正な顔立ち。その辺にいたら目立って目立ってしょうがない。
しかもその目立つ男は天下の巨人軍のピッチャーときたもんだ。そりゃあ近所じゃ有名だったと思うよ。

それがあの事件で青天の霹靂。笠原は、昨日と今日で一気に180度世界が変わることを身をもって体験したはずだよ。
顔を合わせれば挨拶してた近所の人が急によそよそしくなったり、伏し目がちで逃げるように立ち去ったり。疑心暗鬼になって、周りの人が自分の噂話をしてるような気になってみたり。
今じゃだいぶ落ち着いたけど、一時期はテレビを付ければ自分の話題、新聞を広げてもネットを見ても自分のニュースで、それもウソもホントも含めておもしろおかしく書かれてる。
人に見られるのが怖くなって家から一歩も出なくなったり、消えてなくなりたいような気持ちになっても不思議ないのに、こともあろうに野球の話題で自分から表に出てきた。・・・いやぁ、すごいわこいつw

もちろんさ、笠原をいつまでも色眼鏡で見ちゃいけない。
今のところ逮捕される気配もないから犯罪者ではないし、野球人としてはチームをクビになって他球団でのプレーもできなくなって、事実上一番重い刑を既に受けてる。一事不再理じゃないけど、この件での処分は確定したんだから、もうそれはそれで終わりにしてやらないと。それに、そう考える人ばかりじゃないからこそ社会的制裁ってヤツも十分に受けてる訳だし。

だから、まったく違う形で第二の人生を踏み出したって話なら応援してやろうと思うよ。
例えば、どっかに就職したとか、長身を活かしてモデルに転身しましたとか、そんな話なら「おぅ、頑張れよ」って思うよ。

だけど、こともあろうに野球の話題で出てくるかw どんだけメンタル強いんだおまえは。
なんか周囲が配慮して登板させなかったらしいけど、勝手知りたる神宮球場でどんな気持ちでベンチにいたんだか。ちょっと理解ができないし、正直あ然としてしまう。野球が好きなのは大いに結構だけど、この図太さというか悪びれない感覚はなんかすごいな。管理人は驚いちゃいました。
やっぱり、こういうちょっと変わった人じゃないとプロのピッチャーなんて務まらないってことですかね。いやはや。
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59打数5安打。

タイトルでお分かりになった方も多いかと思うが、セペダ、フランシスコ、カステヤーノス、いわゆるセフラカス3人の合計成績だ。もうひどいとかなんとかを通り越して、ただただ笑うしかないこの惨状。

一応、内訳はこの通り。
セペダ 21打数 0安打 0本 1打点  000
ゴリラ 18打数 3安打 0本 1打点  167
カス  20打数 2安打 0本 1打点  100

ちなみに推定年俸の合計は2億円超。そんなに金が余ってるなら少しはファンに還元したらどうか、と嫌味の一つも言いたくなる。
 
今年のジャイアンツを振り返るにあたり、やっぱりこの3人は外せない。
いくらクソ外人に慣れてる巨人ファンであっても今年の惨状には度肝を抜かれたし、ネタ外人セペダさんの代わりにスーパーネタ外人フランシスコが来たのなんてギャグ以外の何物でもない。
貧打、その原因の一つである主力の高齢化。マシソン、山口の不調。今年優勝できなかった理由はいくつかあれど、終わってみれば首位ヤクルトとは1.5ゲーム差。セフラカスの代わりが1年目ロペスだったら、去年のアンダーソンだったら。いや、この無駄にした59打数を誰か若手に預けてたら、ひょっとしたら届いたんじゃないかと思ってしまう燕の尻尾。

開幕前、ヤフーコメントやなんJには「今年のセペダはやると思う」みたいな書き込みが溢れていた。
去年から「死宝」呼ばわりしていた管理人としてはそれに同調はできなかったものの、さすがに去年よりは打つだろう、ホームランはそこそこ期待できるだろうと思っていたのは事実。だって、打率こそ2割を切った去年でさえも108打数で6ホームラン。阪神とのCSでもオスンファンからホームランを打った。下位や代打で使い続ければ15本くらいは見込めるかなと期待した。
WBC3大会の通算で打率447、ホームラン6本。大会通算の最多安打、最多ホームラン、最多打点のタイトルホルダーの実力は折り紙付きだし、松坂からも藤川からも打ってるんだから日本の野球がどうこうって話でもないんだろう。順応すれば、体調がよければまあそこそこ打つものと思ったことは否定しない。
 
実際、21打数連続ノーヒットだったにも関わらず、セペダの選んだフォアボールは7つ。28打席立って7四球なら選球眼は十分、いや十二分に評価できる。他の二人と比べてみりゃあよくわかる。

セペダ 28打席 7四球
ゴリラ 18打席 0四球
カス  22打席 2四球

そしてセペダさんは聖人。野球以外の面は非の打ちどころがないような素晴らしい人。ついつい応援したくなってしまう愛される選手だった。「いい人なんだから野球が下手だっていいじゃないか!」と我ながら訳のわからないことも少し思った。
だけど勝負の世界に私情は禁物。結果を出せない選手は、いかにいい人だろうと、いかに実績があろうと、いかに「くの字」避けが上手かろうとお情けじゃ使ってもらえない。

そんな経緯でポジションは違えど、外国人枠という視点ではセペダさんの代わりに入ってきたのがフランシスコことゴリラ。
まあ、これほどまでにダメな外国人が未だかつていたのだろうか?、と思ってしまうスーパーネタ外人。打たせてみれば全コース全球種を追いかけ18打数11三振。・・・もう一回書く、18打数11三振。ピッチャーかおまえは?ちなみにマイコラス49打数22三振、菅野53打数21三振。なんだピッチャーの方がマシじゃないか。
走らせれば阿部の更に下をいく球界ナンバー1の鈍足。このゴリラが一塁走者で打者井端がバント、割にいいバントだったのにゴリラが二塁で悠々アウトになり井端がびっくりしてたのを管理人は今でも覚えてる。
そして代名詞になった圧巻の守備。例のインフィールドフライが有名だけど、本当にやばかったのはこれ。



「おまえ絶対ファーストやったことないだろ?」

と全ての野球経験者が確信したド素人プレー。こんなことが仮にもWBC2大会連覇、国際ランキング1位の野球大国日本のトップリーグで、一応去年までメジャーリーグにいて年俸1億超えの選手によってなされた。これって普通に考えたらかなり驚くべきことだよな。その辺の高校球児の方が遥かにマシなんだもの。

冗談抜きで人違いとか、何かの手違いでメジャーリーガーじゃなくゴリラが来日してきたんじゃないかと思うし、そうでも思わないと逆にいろいろと不安になる。
マイコラスやポレダが理想的な形で日本の野球に溶け込み、きっちり結果を出したのとは対照的に、見事なまでに大失敗した野手陣。セペダさんとゴリラのインパクトが史上最大級に強烈だったせいで、カステヤーノスなんて誰も覚えてない。「何がカスティーだ打ってみろこのカス!」と神宮でヤジったらウケたんだけどねw

噂が現実のものとなりクルーズは本当に来るようだし、まだ正式じゃないにせよギャレット・ジョーンズ獲得なんて話も出てる。
いずれにせよ、その新外国人野手が超えなければいけないハードルは「59打数5安打」。
つまり1割打てば1人で3人を相手に回して勝ったことになる。2割なんて打とうもんならもう大変だ。サラリーマン諸君、考えてみるといい。同じ部署で売上を去年の倍にしようもんなら社長表彰もんだ。それも3人がかりだった部署を1人で切り盛りして倍にするんだから、もうこれは偉業なんてもんじゃない。

新外国人野手がプレッシャーなくプレーできるよう、そう思ったかどうかは定かじゃないが、結果としてこの史上最低のハードルを残して日本を去ったセペダさん、ゴリラ、カス。その置き土産に感謝してクルーズさん、実現すればギャレットさん、頑張って2割打ってください(白目)。
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さて、来年2016年のジャイアンツにおいて、もっとも真価が問われる選手、正念場を迎える選手は誰だろう?

阿部? うーん・・・
村田? いや、わかるけどさ。

阿部や村田はもうひと昔前なら引退してる世代。もちろん管理人だって彼らに復活してほしいけど、それはガッツさんみたいな復活の仕方をイメージするのが現実的。年間通してレギュラーとして中軸を打ち、タイトル争いに絡むようなことは期待しにくい。

長野? だなあ。それは反論できないな。だけど長野くんは、身体さえ万全になればなんとかするような気がするんだよ。
内海? それもそうだよな。ピッチャーは内海で異論ないや。じゃあ訊き方を変えよう。

来年もっとも真価が問われる野手、正念場を迎えるのは誰だろう?


・・・管理人は片岡だと思うんだよ。


この10年、ジャイアンツのセカンドにはポッカリと穴が開いている。
仁志がチームを去って以降、レギュラーを固定することさえままならず、とにかくいろんな選手がセカンドを守った。思い出せるだけで、小坂、アルフォンゾ、エドガー、キムタク、古城、脇谷、藤村、円谷、寺内、ロペス、井端、片岡、立岡、中井、吉川・・・。同じ比較でいえばショートは二岡と坂本がほとんど。その穴埋めで古城や寺内がちょこちょこ守ってたけど、キレイにレギュラーが交代した事例。ショートの世代交代が驚くほど見事に決まったのと好対照に、セカンドはいつまで経っても落ち着かない。

移籍、生え抜き問わず一瞬だけ輝いては消えていく選手が多い中、過去最高の期待値でセカンドの座に就いたのが他でもない片岡。
2年前の今頃を思い出してみればいい。その年の夏、最高レベルの「打てるセカンド」として中井が輝いた。オフに入ってすぐ井端を獲得するニュースが流れ、これで若手とベテランの併用でジャイアンツのセカンドは大丈夫だろうと思ったファンも多かったはず。
そこに後追いで飛び込んできたのが片岡のFA獲得。こんなにセカンドがいてどうするのか、藤村も寺内もいるのに誰を使うのか、そんな論争の中に大本命として登場したスピードスター。
藤村や中井には悪いけどジャイアンツのセカンドは片岡で決まりだ。あの時そう思ったのは管理人だけじゃないはずだ。

ところが2年経ってみたら、脇谷は戻ってきて、それだけじゃなくロッテのクルーズを獲得する噂もチラホラ聞こえてる。外から入ってきてそれまでいたメンツを押し退けレギュラーの座に就いた片岡が、今度は外から入ってくるメンツに押し退けられようとしてる。「脇谷はもうセカンドじゃない」ってツッコミが聞こえるけど、それは本人に因る部分だけじゃなく西武のセカンドには浅村がいるってことも大きかったんだと思うよ。

閑話休題。今年の片岡を振り返ってみる。

打率244、出塁率299。俊足のリードオフマンとしてはちょっと物足りない。盗塁も21。正直「意外に多いんだな」って印象で、片岡の盗塁で印象に残ってるものがあまりないように思う。8番の青ユニを着てる管理人が言うんだから間違いない。
ホームラン10本。うん、これは立派。いいところで出た一発も多かったし、5月の末まではチーム内ホームラン王だった。守備。素晴らしい。坂本のそれに比べ褒められたり評価されてることが少ないように思うけど、片岡の守備範囲は本当に広い。坂本とアライバを決めたのなんて真骨頂だったし、「手が伸びる範囲」が守備範囲のファースト阿部さんをカバーしたことも一度や二度じゃない。犠打36。これも素晴らしい。バントが下手な選手が多い中、チーム内で唯一絶対の安心感で見られた名人芸。押せ押せの流れを壊さない初球バント成功も多かったし、個人的には「川相がどれだけ教えても誰もまったく上達しないんだから、チーム内で片岡がバント指導しろ」と本気で思ってるくらいだ。

なんかこう、数字から受ける印象からすると「小技が上手い繊細さと、大雑把で雑な面を併せ持つ選手」に見える。
西武時代のイメージ、成績からすると「打率280、出塁率330、ホームラン3本、盗塁40」を期待してたのに、予想外のところで思わぬ力を発揮してくれた反面、肝心要のところがまるで期待に届いてない感じ。一番注目される打率が振るわないし、守備やバントなんてのはツウ好みの部分で相当のファンでなきゃ見向きもしないもの。

だからこそ噴出してきた更なるセカンド補強。
ウソか本当か、実現するか否かは別として、片岡からすれば新聞やネットにこんな話が出てくること自体が不快なはず。
まだ老けこむ年齢じゃないからさ、280打って40走ってくれよ。それができたら守備範囲とバントと合わせて誰も文句なんか言わないよ。球団だって補強しようなんて考えないよ。結果で黙らせて、俺がジャイアンツのセカンドだって胸張ってくれよ。
片岡さん、崖っぷちの正念場で輝いてこそスターですよ。期待してますよ。
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完全燃焼

感動的だった由伸の現役引退&監督就任セレモニーだったけど、語った言葉の中で心に残ったのはこの「完全燃焼」だけだった。それも悪い意味で。
余興とはいえ菅野くんの球を鮮やかに左中間に弾いたバッティングといい、何よりここに至るまでの政治色満載のきな臭い流れといい、どう見たってどう考えたってまだできるだろ、完全燃焼なんかしてないだろ?と白々しくさえ聞こえてしまう一言だった。

スピーチ全般も実に優等生。実に高橋由伸。
あまりに型通りであまりにキレイで、まるでライターが書いた台本を読んでるような非の打ちどころのない見事なスピーチ。当たり障りが無さすぎて、たった二日間経過しただけなのに完全燃焼の他は何一つ思い出せないほどだ。
自分の言葉には違いないんだろうけど、あのスピーチにはどうにも言わされてる感が見え隠れしてた。それは高橋由伸の人生そのものにも言えることなんだろうけど。

久々に奥さんも姿を見せてたけど、今こうなってみるとこれも政略結婚なんだろうなあと思ってしまう。日本テレビとジャイアンツの結び付きを強化し、その象徴となるのにスター選手と女子アナウンサーなんてもってこいだもんな。10年前結婚した当時はそんなこと思いもせず、普通のよくあるプロ野球選手と女子アナの話だと思ってたけど。

ただ、もちろん幸せな家庭を築いてるんだろうし、人が決めた人生であれ、父親と球団に翻弄され続ける人生であれ、高橋由伸が勝ち組であることは間違いない事実。それはもう疑いようもなく華やかさと栄光に満ち溢れた人生。管理人みたいな社会のクズがああだこうだ言ったところで僻みにしかならない。
だけど、こういう優等生にジャイアンツの監督が務まるんだろうか?ずっとずっとそれが気になってる。

 

これ↑はテレ朝でやってた番組のキャプ。読唇術で中継では聞こえない会話の中身を探る企画。余談になるけど、これはおもしろい企画だから続けてほしいし、もっともっと野球を扱ってほしい。
今回この番組が取り上げてくれたのは、例のCS最終戦、神宮でファンへの挨拶に向かう途中の原と阿部、坂本との会話。うん、ナイス企画だよ。このシーンはファンみんなが覚えてるし、何か象徴的で印象に残ってるもの。




そして、その答えがこれ。なんかもう笑っちゃったよ。
なんなんだこの軽さは?もう「ちょっとタバコ買いに行ってくる」と同じテンションだもんなw
で、笑った後で思ったよ。やっぱりジャイアンツの監督ってこれだけ突き抜けてないと務まらないんだよ。常人には計り知れないものというか、どこかぶっ飛んだものがないと精神が持たないんだと思うんだよな。ほれ、原だけでなくその先代ミスタージャイアンツ、終身名誉監督がどういう人だったか思い出してみりゃあいい。

 

あの場でそんなん言われたもんだから、見ての通り阿部も坂本も面食らっとる。それぞれの頭の上に内心思ってるフキダシを付けられるなら「今それ言う?」「しかもそんなサラッと言う?」って付けときたい顔だわw しかも右手を挙げた原のポーズが爽やかでそれがまたおかしい。

由伸は原のこういう図太さというか、世間ずれしたところをぜひ見習ってほしい。きっと外に向けずストレスを内に溜めこむタイプだろうし、現役時代と違って他力本願な部分も多くあるから生真面目な優等生じゃ潰れるのが目に見えてる。

だから、采配うんぬんもそうだけど、来年は由伸のインタビューにも注目してほしい。原は異常に言葉選びのセンスが良くてやたらと心に引っ掛かることを言うのが上手かったから、それと比べると当たり障りなく優等生的な発言、コメントが最初は続くと思う。
それが苦労して地獄の苦しみを味わって、発言に少し毒とかユーモアが出てきたら監督として一歩階段を上がった証拠。ただ感情を露わにするでも不機嫌になるでもなく、その発言を対象の選手がメディアを通して見て発奮するように、全国のジャイアンツファンがこの一言この写真一枚で喜んでくれるように、そう思えるようになったら言うことが変わるから。
原は間違いなくインタビュアーの向こうに、カメラのレンズの向こうに選手とファンを見てた。その域に達して名将と呼ばれるようになれるか、優等生のままで終わるか。来年はあまり試合を見られそうにない管理人もインタビュー内容だけはチェックするようにするよ。
だって、原だって現役時代は紛れもなく優等生タイプ。オラついてたりちゃらんぽらんな要素なんて微塵もなかった。それがこうなるんだから由伸だってわからない。
そして、不世出のエンターテイナー原さん、改めて思うけどあなたは本当に面白かったw
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さて、全国的に寝付きの悪い夜、そして目覚めの悪い朝を迎えることとなった日本列島。
もう誰がどう見ても、っていうレベルの話だからわざわざ書くまでもないんだけど、一つの節目として理解しておかなきゃいけない試合なのでお付き合いあれ。

あれだけピッチャーがいた訳だから、正解は1つ2つじゃなくいくらでもある。
見た人の野球観によって、ひいきチームによって無数のパターンがあり得る。これ前提。

まず、なんであのバケモノみたいな快投をしてた大谷くんを降ろしたか?最初のポイントはここ。
管理人JAPANならまず代えないし、今日の内容ならランナーをどれだけ出そうがギリギリまで投げさせて、行けるところまで大谷くんに託していい試合だった。

ただ、代えた則本も8回は非常によかった。本当によかった。
だから大谷くんの完投・完封劇というパラレルワールドはあったにせよ、則本に8回を任せたのは間違いじゃない。ゲームと同じでクリアする道順は一つじゃないから、このルートでも問題なくゴールへ進んでいけた。

そして次の大きなポイント、9回則本続投。
全国で「・・・ん?」とイヤな予感を覚えた人が数百万人いたであろう続投。
これまでの試合で、則本にロングをさせると1イニング目とそれ以降で差が出ることはハッキリしてた。この大会から野球を見始めたような人だってわかるくらいにハッキリしてた。
それはもう、則本みたいに普段は先発でペース配分しながら投げてるピッチャーには起こり得ること。リリーフになるとペースも何もなく全力投球のMAXで飛ばすから、普段はなんでもない回跨ぎに影響が出る。疲労とは言わないけれど、攻撃時にクールダウンすることがマイナスに作用するパターン。
そのテレビを見てるファンがわかることを、なんで小久保はわからなかったんだろか?いや、わかってて、それでも今日は勝てると相手を舐めて見くびってかかったんだろうか?

案の定、8回の好投がウソのように燃える則本。でも、まだこの段階でも火は消せた。
9回の先頭打者にレフト前。これくらいならまだ気にもならない。ただ、続く打者にセンター前を打たれた時点で代えなきゃダメだ。どんなに遅くてもここだった。100歩譲って則本続投を認めてやっても、代えるポイントは絶対にここだった。
ところがここでも続投させるもんだから、相手の勢いを止められずタイムリーとインチキくさいデッドボール。このランナーは本当に余計で後々まで響いた。

ようやく尻に火が付いて則本交代。選んだ選択肢は松井。
・・・タイミングも後手なら選んだ答えも不正解。これは最悪だった。
投球練習から既にして荒れてたし、何よりも何度も大写しになった松井の表情が全てを物語ってたよな。明らかに緊張して萎縮した顔してたもの。それに、これまでの試合の何を見てここで松井を選んだんだか?
打者一人のみで代えたことだけは評価できるけど、そもそも勝ちに固執して采配してたらこうはならない。則本がどんなに悪いイメージでマウンドを降りることになろうが知ったこっちゃないし、松井に経験積ませるとかなんとかはペナントでやれ。勝ち以外のことを考えてるからこんなバカげたことになるんだ。いくら抜け球が増えてきてたとはいえ大谷くんを84球で降ろしたのだって、あんまり投げさせると栗山に申し訳ないとか勝ち以外のことを考えたからに他ならないだろ?
則本・松井といつも組んでいる嶋なら、と期待もしたけれど、よく考えたらこいつらは最下位チームのバッテリーだった。書くと長くなるからあれだけど、嶋のリードもちょっと疑問だらけだわな。もうバッテリーサインも三木谷からFAXもらえばいいんじゃないの?

不正解を二度続けると迷路に嵌る。正しいルートに戻ってゴールするのは非常に困難になる。
そして、与えられた最後のチャンスで選んだ答えは増井。東京ドームに慣れてる澤村でもなく、特段文句をつける理由が思い当たらない山崎でもなく、速球派が続いた後でガラッと目先を変えられる牧田でもなく増井。
ただ、これは「不正解」というよりは「ハズレ」。運が無かった。4つある選択肢の中でハズレを引いただけのこと。他の3つも正解だったかどうかはわからない。巨人ファンで澤村をよく知る管理人だって、あの場面で澤村なら抑えたなんて言えない。ここよりはその前段の方が大きなポイントで、そこで間違いを犯した時点で結果は出てた。


この負けは非常に痛い。韓国のバカどもが調子づくだけでなく、ここまで高視聴率続きで盛り上がってた野球熱を一瞬で冷ます歴史的敗戦。
試合終了時からヤフオクでは決勝戦チケットが投げ売りされてるし、放送予定だったテレ朝もゴールデンを取り止め怒りの深夜放送を決定(なんと午前3時45分からですw)。理解不能な采配で失ったものはかなり大きい。

メジャーリーガーが出ないからどうでもいい、本気でやってる国が少ない大会だからどうでもいい。それはそこで実際に勝って初めて言えること。どうでもいい大会にベストメンバーで挑んで負けたらそれこそ何の救いもない。
どうやっても勝てる試合を負けたこと。それもいくつもあるパターン、選択肢の中からあえてタイミング・人選ともに間違いを選び続けたこと。それを小久保が本気で「最善策 だった」って言ってるなら、3位決定戦終わった後にでも辞めてくれ。日本にとって迷惑だから。どうしても監督やりたいならソフトバンクでやれ。

「後任は?」という疑問に答えるならば、監督実績、注目度の高い舞台でのプレッシャー慣れ、トップ選手を扱った経験の豊富さ、モチベーター兼カリスマ。どの角度から考えてもこの人以外にはいないと思うんだよなあ。
違うかい?(たぶん今ヒマしてると思うよw)
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「自分なりに反省している。いろんな人に申し訳ない。興味本位で手を出してしまった。」

全員が神妙だった。福田は涙を浮かべ、言葉を詰まらせていたという。松本竜は言葉少なだったという。 立ち会った森田法務部長は「野球しかやっていない人。個人的に相談に乗ってやろうと思う」と話した。 関係者の話を総合すると、松本竜は現役続行を希望しているという。



人間ってのは自分と同じ空気を持った人、同じ匂いのする人に魅かれる。
こと恋愛においてはその反作用で自分に無いものを持った相手に魅かれることはあれど、同性同士、特に集団の中で気の合う仲間を見付けるときには圧倒的に前者の方が多い。
趣味が合う、価値観が合う、笑いのツボが同じ。そういう第三者に説明しやすいようなわかりやすいものの他に、もっと根源的でもっと強く魅かれ合い結び付くものがある。

悪いヤツは悪いヤツとつるむ

自分の学生時代を思い出してみるといい。授業をサボってケンカに明け暮れ校内でタバコを吸うような連中と、成績優秀で教師の評価も高い学級委員長は一緒につるんでたか?クラス分け、班分け、押し付けられた区分けを余所に、気の合う者同士が寄り合って住み分けが出来上がるのが人間社会。
そして、悪いヤツ同士の結びつきというのは、他のそれより圧倒的に強い。ヤクザは辞めるときに指を詰めなきゃいけないという昔ながらの習慣が影響してるのか、その辺の不良グループにせよ暴走族にせよ、半グレとかなんとかいう集団にせよ体育会系のような風土が根付いてる。

今回のことがあろうがなかろうが、「巨人で一番ガラの悪い選手は誰か?」とファンにアンケートをしたら、1位は間違いなく笠原だったと思う。もう検証しようもないけれど、何か賭けてもいいくらい鉄板だ。あ、賭けちゃまずいですかそうですか。
笠原はあの体格であの顔だ。ケンカに負けることも女に不自由することもなく生きてきたことが容易に想像できる。しかも、野球で実績を出してジャイアンツ入り。同世代じゃ圧倒的に高給取りの部類だ。オラオラで生きてきた人間が更に調子づき、人生なんてちょろいもんだと誤解しても無理はない。球団の抑圧もあって割と大人しめの選手が多いジャイアンツだけど、笠原がマウンド上で時折見せる表情、仕種にはちょっとオラオラが見え隠れしてた。これを例に出すまでもなく、よく試合を見てるファンならわかると思う。

そんな笠原からすると、仲間を見付けたような、いわゆるピンとくる出会いだったんじゃないかと思うんだよな。
言うまでもなく松本のこと。松本も松本でオラつき要素の多かった若手。入団前にバカみたいなツイッターを書いてて削除する羽目になったのは周知の通りだし、こう言っちゃ大変申し訳ないけど、やっぱり顔つきを見たときに一目で何か相手が察してしまう空気はある選手だった。
同じコミュニティにいる中で歳の近いところを見ても、口を開けば二言目には筋肉筋肉言ってるようなのとか、女にモテそうな顔してるのに控えめで全然しゃべらないようなのとか、野球という共通項以外自分とはまるで違う人生を送ってきたような人間が多い中、笠原と松本は互いに同じ匂いのする仲間を見付けたような感じだったんじゃないかと思うんだよなあ。あくまで傍から見た印象でしかないんだけどさ。

そして、そんな気の合う先輩から何かおかしな誘いを受けたとしたら、果たして果たして松本に断るなんて選択肢はあったのかなと思ってしまう。
元から格上、年上の人を立てる世界で育ってきて、飛び込んだ異世界で見付けた希少な同じ世界の住人。そんな先輩の誘いを断るのって、周りで考えるよりも難しいことのように思う。
「オラオラなヤツがそんなに気が弱い訳がないだろ」って?
いや、オラオラだからこそオラオラな先輩には弱いもんだ。上で長々と書いた通り。
それに、人間1対1の状況で常に毅然としてられる人はそんなに多くない。それが自分の土俵以外なら尚更だ。
管理人だって普段はプライベートでも仕事でも勧誘やセールス撃退には無類の強さを発揮するけど、普段自分の世界にない場所に連れていかれて、場の空気も合わせてやられたらどうなるかわからない。人間には「断りきれなくて」っていう弱さがあるから、いつになってもキャッチセールスや飛び込み営業は無くならないんだ。「俺、できにくいから生でいいよね?」「えっ!?あっ、やっ・・・」って言いながら断り切れなかった経験のある女子だって少なからずいるだろうし、原のバカ息子の名前がチラホラ出てる例の声優さんじゃないけど、女の子がドラッグに手を出すきっかけはほとんどが付き合ってる男に勧められてだ。悪いことだってわかっていながら、やりたくない気持ちもありながら、相手に嫌われたくないから手を染める。それはどこででも誰にでも起こり得ることなんだと思う。同性同士なら嫌われたくないというよりも、ノリの悪いヤツと思われて舐められたくないって方がしっくりくるかな。

管理人は笠原に同情する気は微塵もないし、笠原より年上で家庭もあるのに笠原以上にのめり込んだ薄らハゲも同様。処分がもっと重くてもいいとすら思ってる。
だけど、松本にはちょっと心に苦いものが残る。本人もきっと、悪いこととは理解しながらも「笠原さんが笠原さんが」で、反省しようにも引き摺りこまれた感が拭えてないんじゃないかと思う。

「自分なりに反省している。いろんな人に申し訳ない。興味本位で手を出してしまった。」

この「自分なりに」にはそれが見え隠れしてるように感じる。自分はあくまで共犯、主犯は笠原さんで自分は誘われて断り切れなかった。そう言いたい気持ちが隠し切れてない。

もちろん、それでも大人なんだから、社会人なんだから行動には責任が付いて回るというのが正論。それが普通の反応で100%正しいさ。
ただ、まっとうな大人でない管理人としてはちょっと同情しちゃうんだよな。突然先輩に呼び出されて車に乗せられ、着いた先はどっかの倉庫。そこで爆窃団さながらに盗みを働き、気が付いたら自覚もないまま犯罪者。次からは1回やったんなら2回も3回も同じだと泥沼に嵌る。そんな構図が見えて仕方ないんだよ。

そして、もうこの件がなくても自由契約確実だった薄らハゲ、期待の若手速球派を何年も続けてた劣化版澤村と違って、松本はまだ期待の芽があった。
ひどい制球難で知られたピッチャーだったけど、その改善にと今年から取り組んだサイドスローには光る物があった。二軍の中継で数球見ただけだったけど、誇張じゃなしに「あ、これいけるかも」と思わせる物があった。打者にとってイヤな角度が付いて、かつ球速が失われていないストレートに少なからず期待した。

聞くところによると、失格処分ってのは日本だけじゃなく台湾韓国中国アメリカでのプレーもできないそうだ。だけど、プレミア12を見て分かる通り世界は広い。ヨーロッパにも南米にもいくらでも野球リーグはある。本気で現役続行を希望するなら道はある。
今は3人が3人とも同罪に見られてとてもとてもそんな空気じゃないけど、時の流れが何をどう変えていくかは誰にもわからない。
事実、管理人が高校の頃幼女に下半身を出して逮捕され、「棒を振って人生を棒に振った」と揶揄された大洋のエースはいつの間にか中日の選手になってたし(まあ、揶揄したのは他でもない管理人なんだけども)、とてもとても日本じゃ生きていけないくらいの状況だったTDNさんは気が付いたら札幌にいて、こともあろうに球界最大の関心事日本シリーズで先発するまでになってた。
まともな大人は眉をひそめる話だし、誰もおまえに同情なんかしやしない。むしろその辺の殺人犯よりも有名になっちまって世間じゃおまえのこと極悪人みたいに思ってる。
だから、まともじゃない大人の管理人くらいは応援してやるわ。


松本、やる気があるなら投げ続けろ







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「カッコイイよなあ・・・」
素直に声が漏れた。キャンプ地である宮崎の空港へ降り立ったときの由伸の姿。あまりにスーツ姿がサマになっていて、そのままコナカや青山のCMが務まるんじゃないかと思うほど似合ってた。
そして、そのあまりに似合い過ぎるスーツ姿が、もう背番号24が手の届かないところに行ってしまったことを象徴してるように見えた。

今回の監督人事について管理人も様々なことを思い、無い頭を使っていろいろ考えた。記事もいくつか書いた。この埋められない心の空白はなんだろうと考えるうちに、自分がプロ野球を好きな理由についてもあれこれ思いが巡った。

『スター選手が年齢を重ねて力が発揮できなくなり、チームの中でのポジションが変わり、悪く言うと落ちぶれ引退に向かっていくサマ』

残酷な光景には違いないけれど、ここに自分を重ねて見るのも間違いなくプロスポーツ、プロ野球の醍醐味だ。改めてそう気付いた。

2012年と2013年、ジャイアンツファンは「代打 小笠原」に割れんばかりの声援を送った。遡ること約10年、2004年と2005年には「代打 清原」にドームが揺れた。そして、この流れの源流は他でもない1995年の原辰徳にある。あの年の原人気は筆舌に尽くしがたいものがあったもの。
それまでチームを引っ張ってくれた感謝の気持ち、なんとか甦ってくれとの悲痛な思い。一流選手がこういうポジションになると、それまでは斜に構えて見てたライトなファン層までが声を振り絞って応援するようになる。日本人ってそういう国民性だもの。余談だけど、ガッツさんの後継者になりそうなのは村田さん。ホントに余談だけどなw
人間、誰しも人生山あり谷あり。順風満帆なときばかりじゃない。勢いがあって成功してるときはまるで自分が世界の中心にいるような錯覚に陥るけど、挫折し辛酸を舐め、下げたくもない頭を下げてみんな生きてる。だから、チームの中心選手だったのに打順を下げられ、遂には控え要員になり、どんどん降格していくスターに自分を重ね感情移入する。

だってあなた、「(FAという名の)ヘッドハンティング史上、最高の成功例」とまで言われた小笠原部長でさえ、2011年からの3年間はボロボロになったんだもの。それまで4年連続の3割30本、管理職兼トップ営業マンとして課員みんなの憧れだったあのガッツさんでさえ地獄のような屈辱を味わった。
ふざけて部長って書いたけど、ホントにそう置き換えて考えてみりゃあいい。あの小笠原部長がお客さんに怒られペコペコ頭を下げて、終いには客から担当を変えてくれとまで言われてる。誰だってこんな姿見たくない。しかも、社長がじゃあ代わりにと代役に立てたのはまだまだペーペーの加治前くんときたもんだ。ガッツさんの心中察するに余りあるよ。
(でも、これがあったからガッツさんのジャイアンツ最後の輝き、2013年6月5日のホームランはより一層輝いたんだ)
これこそがプロスポーツ、プロ野球の厳しいところで、どれだけ実績のあるベテランだろうとグラウンドに立てばみな同じ。本当に会社なら、もうお客さんの相手もせず机でふんぞり返ってればいい年代・役職でも、新人と肩を並べて飛び込み営業からクレーム処理からやらなきゃいけない明日なき世界。
 
・・・何が言いたいかっていうとさ、由伸がボロボロになる姿を見られなかったことが寂しいんだよ。これこそが管理人の心の空白の正体。
レギュラーではなくなったかもしれないけど、今年も代打の切り札で47打数15安打395。出塁率はなんとなんとの489。もうまるっきりあれじゃん?若手社員が困ってるときに出ていってサラッと助けてくれる管理職、専門知識が必要な難しい仕事のときに「あとは俺がやっとく」って言ってサポートしてくれる上司。課員誰もが頼りにしてて、困ったら高橋部長にって内心でみんなが思ってた精神的支柱。だって、試合を決めるような局面で2回に1回は必ず結果を出す40歳なんてカッコよすぎじゃん?まるでマンガの世界だよ。

だからこそスーパースター、だからこそ高橋由伸なんだろうけどさ、あまりにもカッコイイまま、あまりにもスマートなエリートのまま遠くへ行っちゃった気がして寂しいんだよ。
今じゃ駅から会社までの途中に「高橋部長おはようございます!」なんて気軽に声を掛けることさえできない。黒塗りの車で会社に乗り付けて、エレベーターで降りる先は容易に立ち入れない社長室だ。おまけになんだか知らないけど、無能重役として知られたコンパクト取締役はどういう訳だか専務になって、ついこの前まで「おぅ由伸」言ってたのが今じゃ「高橋社長おはようございます」って最敬礼してやがる。おまえは会社でいったい何してんだか言ってみろ。

由伸、俺はおまえがズタボロになって落ちぶれていくサマが見たかったよ。おまえの全盛期を知らない若いファンがブーイングでもしようもんなら、そいつの胸倉掴んでおまえがいかにすごい選手だったか熱く熱く語るような真似がしたかったよ。
真っ直ぐに振り遅れるようになったり、角度のいい打球が失速して外野フライになったり、偉大な先達が通ってきた道をまだまだ歩き続けてほしかった。そして、そうなったときに今までの感謝を込めて絶叫のような応援でおまえを励ましたかった。そういうカタルシスをいきなり奪われた感があってさ、とってもとっても喪失感がある。
大切な人が病に侵され、消え行く命を感じながら病室で懐かしい話に花を咲かせたり、ゆっくりじっくりと時を消化していくサヨナラに慣れてたところに、突然事故で何の前触れもなく大切な人を奪われるサヨナラが舞い込んできた。
人肌の恋しくなる寒い季節、管理人はまだまだこの喪失感を引き摺っちゃいそうだなあ。





さて、新企画「オレンジ色の憧憬」こんな感じでスタートです。
え?GIANTS PRIDEとあんまり変わってないって? そりゃそうです。オフは試合が無い以上これまでもコラム的なものが中心でしたから、言ってみれば毎年オフに書いてたようなものを常時書こうかなって趣旨ですもの。
そして、カテゴリー名の「オレンジ色の憧憬」はブログタイトルにも軽く掛けてみました。ちょくちょくマイナーチェンジしていくと思いますが、こんな感じでやってきますので今後ともどうぞよろしく。
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シーズン終了時の記事でも少し触れましたが、約8年の長きに渡ってご愛顧いただいてきました「GIANTS PRIDE」シリーズは本年をもって終了することといたしました。

何を隠そう、管理人はあれこれと人生を考える岐路に立っております。
同年代が次々と家庭を持ち、会社の中でも出世していく傍ら、それを気にもせず稼いだ金の大半をジャイアンツに注ぎ込むような生活を続けてまいりましたが、それもそろそろ限界が近付いてきたようです。

そう遠からず、管理人は地方の実家に戻ることになります。
東京までは新幹線で2~3時間の距離の場所なので、一度引っ込むともうおいそれと球場観戦という訳にもいきません。
かねてから人付き合いが苦手かつ大嫌いで、結婚もせず自由気ままな人生を謳歌してきた管理人ですが、両親も高齢となりそろそろ「家」のことを考えなければいけないタイミングになりました。
そう、管理人は一人っ子。管理人しか両親の面倒を見られる人間はいませんし、たいして裕福な訳じゃないですがやたらと歴史と伝統がある家なもので切り捨てる訳にもいきません。俗に言う「本家の長男」でありながら、かつ学生時代は親戚の中でもっとも優秀でありながら、いつの間にか完全なる自由人になっていた管理人。それをここまで放置していてくれた両親には感謝しており、その恩返しの意味でも残りの人生は少し親孝行するのです。きっと、地方でつまらない仕事に就き、見合い結婚でもしてつまらない家庭を築き、つまらない子供に恵まれてつまらない父親になるんでしょう。「随分毒があるな」って?そりゃそうですよ。それを心から正しい道だと思うような人間なら今の今まで自由人ライフを満喫したりしてませんて。
それと、己を「ナウなヤング」と思っていた管理人もやっぱり年を取ったのか、もう自分の運命に抗う力がないようです。これは自分で自分に驚きました。猪木の引退挨拶じゃないですが、年を取るってこうして一つ一つ諦めていくことなんでしょうねえ。

閑話休題。決して地方のファンを悪く言う意味合いではないですが、そうして球場観戦にも行けないとなると、今までのようなブログを続けるのもどうかと思う訳ですよ。
管理人は新橋の駅前で街頭インタビューされて「原が悪い」だ「阿部が悪い」だほざいてる酔っ払いが大嫌いです。なぜなら、彼らはおそらくジャイアンツに1円たりとも寄与してないから。してたらごめんなさい。
G+にも金を払い、年間何度もドームに行きグッズもしこたま買い込んで、毎年少なからずの貢献をしてる自負があるからこその辛口ブログ、そう思って続けてきました。それが東京から離れるとなるとそうもいきません。権利だけを主張し義務を履行しないような輩になるのは、あまり望むところではありません。野球になぞらえて言えば、それこそ「外野は黙ってろ」って話ですもん。

それに、もともと書くことが好きで始めたブログですが、少なからず負担になっていたのもまた事実。
わかりますか?観戦記なんかは、もう現地で飲んでべろんべろんで帰宅する訳ですよ。そこから写真をPCに落として精査して記事書いてUPする訳です。翌日にすれば良かったのかもしれませんが、スポーツ記事ってのはタイムリーさも肝要。二日前の試合のことなんか誰も興味ないし、不思議なものでたかが一日で遥か忘却の彼方になるんですよね。
家でテレビ中継を見て書くときも然り。書きたいことがある日はいいんですが、ほぼ日刊のライフワークとなると書くことが何もないような日もある訳ですよ。そういう日はまるで手が動かない。いつもより時間をかけて書き上げても、自分で読んでもつまらないと感じる凡作ができたりする訳ですw
30分以内で全てを終えられる日もあれば、1時間かけても終わらない日もある。書き上げてからもプレビュー画面に切り替えて校正して(それでも誤字脱字が多いのは承知しております。すいません)、本当に長いときだと1記事に2時間近くかかるときもあります。これってやっぱり結構な負担。管理人が本当に家庭を持ったりしたら、とてもとても続けられる気がしません。
それと、春先に書いた左手の調子が悪いのも実はまったく治っておりません。正式には「頚椎症性神経根症」って病気なそうです。左手が常時ピリピリしびれてるような状態で、必要以上にキーボードを叩きたくないのもまた本音。

思えば、最初は当時勤めていた会社のブログで始めた企画でした。「仕事のことだけでなく、社員の人となりがわかるような記事もいい」という話を100%悪意で曲解し、一人で勝手に報知さながらにジャイアンツ祭りを始めた管理人。そうなんです、2008とか2009とかのGIANTS PRIDEシリーズはなんと会社のブログでやってたんですw 驚くなかれ両年とも記事100本以上あります。どこの読売子会社だよって話ですわな。この辺にも管理人がいかにおかしな人間だかが見て取れます。
結局その会社は(も)辞めることになり、もったいないからブログごと引っ越しするかと忍者ブログさんに移ったのが確か2010年。このとき過去記事と写真は引っ越ししたのに、当時いただいていたコメントを移さなかったのを今でもちょっと後悔している管理人です。サラダちゃんとか何してんだろ今?

そして、完全なる個人ブログになり、何の制約も受けなくなった以降はご存知の方はご存じの通り。年間150本前後のGIANTS PRIDEには少なからず常連さんもでき、コメントをいただいたり、実際に球場でお会いして友達みたいになった方もいたり。
無職の時期はボリュームたっぷりの記事を書いたり、20時が定時というふざけた会社にいた時期は試合も見れず記事も書けずで苦しんだり。ここには8年間のジャイアンツの歴史と共に管理人の歴史も詰まってます。自分で言うのもなんですが、過去の記事を遡って読むとその時のジャイアンツの状況が伝わるかと思います。PCで見られてる方、左サイドバーのアーカイブからぜひご覧あれ。ホントに自分で言うのもなんですが結構おもしろい記事ありますよw

今年は春から「集大成」を意識して取り組み、記事数、そのボリューム、観戦記の回数、例年よりも頑張ってきたつもりです。春には今の自分の状況を露ほども想像しませんでしたけど、やっぱり虫の知らせというか、心のどこかでこうなることを予期していたのかもしれません。
初の取り組みとしてにほんブログ村さんへのリンクを張ることも始め、その効果かブログ村さんの読売ジャイアンツカテゴリー内においては常に8~13位くらいにランクされてました。確認した限りでは最高で5位なんて日もあったかな。見てくれている読者の皆さんのおかげ、リンクをポチッと押していただいた皆さんのおかげに他なりません。
これだけクセの強いとっつきにくい管理人の性格が見え隠れするブログにも関わらず、コメントをいただく方もかなり増えました。手厳しいコメント返しをすることもあったりしましたが、全ての読者の皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。




・・・さて、完全に終わる終わるモードで、中には目に涙を溜めてご覧いただいている奇特な方もいらっしゃるかもしれませんが、



来年もたまには書くよ


でも、試合の勝敗についてとか、今までみたいに週に5本も6本も書くのは終わり。それは本当。実現できるかわかりませんが、週に1本程度、うまくいけばそのとき目立っている選手のことを、その日の試合に絡めて書ければベスト。どれとは言わないけど今年も何本かはそういう自己満足度の高い「半試合評論・半コラム」みたいなことができたので、それを目指すところとして気が向いたときにやっていければと思ってます。だからカテゴリーは「GIANTSコラム」かな、もうちょっとひねってカッコイイ名前にしようか。急ぐことはないし。

もともと自分が書くことが好きで始めたブログだし、楽しみにしていただいている読者の方がいるのもわかってるから辞めはしません。ただ、一歩引く。いや一歩どころかもっとかもな。上客じゃなくなる以上あまり選手を罵倒しないようにするしw、勝った負けたにあまり触れなくなる分、少し頑張って読み応えのある物を書けるようにします。
更新を楽しみにしていた奇特な方、さみしい思いをさせるかと思いますが長い目で見る気持ちで来年もお付き合いいただければ幸いです。




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静かなオフだなあ・・・。
毎年オフこそ騒がしい球団だけに、今年の静けさが異様に感じられる。
もちろん、バカ3人による賭博の件は何も終わってない。きっと数日後にプレミア12を控えているから、それが終わってから本格的な話になるんだろう。言ってみりゃ今は束の間の休息みたいなもんだ。
だけど、オフの目玉とも言えるFAが異常なほど静かなのもまた事実。ジャイアンツが静かなんじゃなくて、誰も宣言しないから市場そのものが静まり返ってる。いや、そもそも市場自体が無いのかもな。

さて、そんな訳で暇を持て余しつつあるので、例年よりも一足早くスーパー1-9をどうぞ。



ご存じない方のために書くと、スーパー1-9とは年に一度だけ東京ドームでの最終戦試合後に演奏される個人応援歌のロングメドレー。毎試合演奏される選手のものから、年間ただの一度も演奏されなかったものまで、背番号順に全ての個人応援歌が演奏されるスーパーメドレー。
ホーム最終戦でこれをやるのも定例行事になっているので楽しみにしているファンも多い。

管理人もこのスーパー1-9が大好きだ。ここ数年このGIANTS PRIDEシリーズの締めにその動画を貼ってきたくらいだし、酒飲みながら見るといつの間にか歌ってることもしばしばあるw
そして、たまに数年前のスーパー1-9を見ると、今とメンバーがガラッと変わっていることに驚かされる。

今年もこの演奏を最後に封印される応援歌が山のようにある。
井端、意外に名曲だったセペダ、毎年歌詞をちゃんと覚えているかどうかファン度を試される最初の試金石だった久保、金城、誰も歌詞を知らない認知度ワースト応援歌野間口(管理人も知らんもんw)、そしてこの10年間全試合で必ず演奏されてきた原。

来年になれば、ここに新加入選手の応援歌が加わる。今年、汎用応援歌扱いだった選手の中で個人応援歌がもらえる選手も出てくるだろう。立岡やマイコラスは汎用応援歌じゃ失礼だもの。
気が付けばその新しい曲の方が耳に馴染み、今年のスーパー1-9を聴くと懐かしさを覚えるようになる。
ジャイアンツという船の形は変わらなくとも、その乗組員は毎年毎年入れ替わる。年老いて去っていく歴戦の兵あり、力不足で船を降りざるを得なくなった若い海兵あり、時には乗る船を変える兵もあり。そして、何よりも今年は10年間戦い続けた船長が去り、経験豊富な頼れる隊長だった由伸がその席に就いた。
チームとはこういうものだというのは頭ではわかっているけれど、このスーパー1-9はそれをしみじみと感じる。時の流れをまざまざと見せつけられる。


・・・それと、今年はこれもちゃんと触れておきたい。
二人とも、いや二曲とも近年のスーパー1-9には欠かせない名曲だったしな。


 ※↑埋め込み不可なので動画タイトルをクリック!
    
 
  
来年を楽しみにしながら、まだもう少し今年の余韻に浸ってようか。


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投手編続き。

・宮國 39試合 49回 3勝1敗1S5H 2.94
去年までの2年間を見るにつけ、こうなるとは思わなかった。こういう使い方でいいのだろうかという気持ちは残るけれど、ほとんど役に立っていなかったピッチャーが「ロングもいけるセットアッパー」に化けたんだから良しとしよう。テイクバックのときに腕をグッと下げるフォームが活き、去年までとは球が見違えた。去年なんかは見る度にフォームが変わってる状況だったので、なにか掴んでくれたものと思いたい。

・田原 18試合 18回 1勝0敗0S4H 1.00
終盤にスッと出てきてしっかり居場所を確立したサイドスロー右腕。彼も彼でここ2年低迷してたので喜ばしい復活。中継ぎの中にサイドが1枚いるとかなり目線を変えられるし、戦力的な上積みも大きい。

・マイコラス 21試合 145回 13勝3敗0S0H 1.92
ウンコラス、解雇ラスと呼ばれたのも今は昔、マイコラさんがいてくれて本当によかった2015年。勝率813で13勝、防御率も1点台で安定感は菅野以上どころかリーグナンバー1。なぜ打てないのか、なぜ抑えられるのか、誰も明確な答えが出せないまま毎試合7回8回までスイスイ投げ抜いてくれたイケメン助っ人。投げ降ろす角度、タイミングの取りにくいフォーム、様々な理由はあれど、やっぱり根本的なところでは本人が日本を楽しんでくれたことだと思うよ。嫁コラス共々、日本を楽しみ、NPBの野球に全力で打ち込み、自分の置かれた状況を100%楽しんでくれたからこその好結果。球団も来年は嫁と合わせてグッズを大量生産すべし。

・山口 60試合 52回1/3 4勝5敗2S29H 2.73
マシソン同様、こちらも数字にすると割に悪くない。だけど、春から7月くらいまでの山口は、ジャイアンツファンの知る山口じゃなかった。球に力がないからコースを丁寧に狙わざるを得ない。それを見極められるとフォアを出す、甘く入ると痛打を食らう。見ていてヒヤヒヤするどころか、内海以上に一つの時代が終わったことを感じさせる痛々しさだった。夏場以降、球に力が戻り、それに比例して結果も上がってきたけど、いつまでも無理強いができるポジションじゃないし、「山口抜きでの勝ちパターン」を模索していくことも由伸の役目。

・ポレダ 24試合 147回 8勝8敗0S0H 2.94
ノーコンストレートおじさんかと思いきや、画面で見る以上にストレートに威力があるようで結果しっかり通用してしまったサウスポー。勝ちが付かなかったり、意外なほどあっさり降板したりであまり記憶に残ってないけれど、6回7回までノーヒット、被安打1とかでものすごい好投を見せたことも多々あった。マイコラスにばかり目が行くけれどチームに必要不可欠なピッチャーなので、来年も残留してくれるらしいのは何よりの朗報。

・戸根 46試合 40回2/3 1勝1敗1S5H 2.88
戸根くんはきっと、何もしていなくても「ふてぶてしい」「態度がでかい」と思われるタチ。その見た目のイメージそのままに、新人離れしていたのがマウンド捌き。1球ごとに投げるリズムを変える、ランナーもいないのにクイックで投げる等、30歳過ぎのベテランがやるような小技が既に身に付いていた謎ルーキー。それに、こういうことこそなかなか教わってもできない部分で、ピッチャーとしての武器が既にしっかり備わってる証拠。彼に関しては大当たりも大当たり。山口の代わりができるとは思わないけれど、徐々にその役割に近付いて行く起用になると思う。

・高木 26試合 163回2/3 9勝10敗0S0H 3.19
クイッと曲がる自称カットボールで鮮烈にデビューした序盤。アホ丸出しのヒーローインタビューも話題になり、一躍ローテの軸にまでなりかけたルーキー右腕。完全にスタミナ切れし、出ては序盤で燃えて、ベンチで宮根にカエルを足したような顔で茫然とする姿が目立った終盤。彼の場合はもう間違いなくスタミナ不足だし、来年はキャンプから走り込んで投げ込んでしっかり年間通して戦える体力を付けてほしい。4月5月のあのカットのキレ、ストレートの速さ、フォークの落ち幅はプロで十分に通用する。あれがシーズン通して投げられるなら、いかに貧打でも15前後は勝てるよ。

・田口 13試合 66回1/3 3勝5敗0S0H 2.71
他の先発陣と比べても尚際立った貧打地獄。他の経験豊富なピッチャー、ルーキーでも既に25歳の高木と違い、高卒2年目でシーズン中はまだ10代だった田口くんが苦しめられてる姿は見るに堪えないものがあった。雰囲気からしてきっとやんちゃな子なんじゃないかと思うけど、戸根と違ってそこに目が向く前に「田口くんかわいそう!」になっちゃったもんな。宮國とか小山とか先発でちょっと結果が出て、翌年以降鳴かず飛ばずになるパターンが多いチームなので、なんとか大事に育ててやってほしい選手。



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さて、由伸新監督の門出も、日本シリーズもスルーして個人成績投手編スタート。

・香月 14試合 14回1/3 0勝0敗0S0H 3.77
うーむ。何度か書いてきてるように、管理人はこういう敗戦処理的役割のピッチャーが好きだし、チームにはこういう縁の下の力持ち的に汚れ仕事をする選手が不可欠だと思ってる。だけど、今年の香月はそれすらできなかったな。7月にハマスタで大炎上して、その月末に松山で燃えてそれっきりになってもうた。

・澤村 60試合 68回1/3 7勝3敗36S3H 1.32
「澤村を抑えにしたらこれくらいはやるだろう」の「これくらい」通りにやってくれた気がする。予想以上でも以下でもなく、順当に計算通りに年間通して務め上げたクローザー職。ちょっとランナーを出し過ぎな気もするけれど、十分に高評価扱いでいい成績。先発時代に散々言われた勝ち運の無さもどういう訳だか解消し、過去2年を上回る7勝。由伸がどう考えるかわからんけど、数年はクローザーで固定していいと思う。

・大竹 11試合 56回 3勝4敗0S0H 3.21
消化不良になったうちの一人。いいときは誰にも負けないくらいいい。でも、悪いときが非常に悪いから信頼感が出ない。結果、簡単に代えられて勝ち星に結び付かなかったり、ローテを張ることもままならずスポット的な起用になったり。まるで35歳過ぎのベテランみたいな成績になった。5月6月くらいは本当にいい内容で投げてたはずだから、まだ老けこまずに再起を願いたい。

・杉内 17試合 95回2/3 6勝6敗0S0H 3.95
杉に限らず先発陣全般に言えることではあるけれど、今年のジャイアンツは打線がひど過ぎて先発に勝ちが付かないことが多過ぎた。杉内も勝ってておかしくなかった試合が3つはあった。だけど、7回になると決まって電池が切れたかのように打たれ出したこと、怪我で離脱し後半どころか来年まで棒に振ることになったのは本人の責。このまま消えるか、もうひと花咲かせられるのか。杉内ももうすぐ35歳、・・・頑張れ。

・菅野 25試合 179回 10勝11敗0S0H 1.91
まさかの負け越し。二桁勝って1点台の防御率を守り抜いて、それでいて負けが先行する冗談みたいな成績。杉内同様どころかそれ以上に無援護に泣かされ、好投を続けても勝てないことが相次いだのは周知の通り。気の毒としか言いようがないし、カード頭で相手のエースに当たることも多く一番キビシイところで投げてきたのは事実。だけど、終盤になってここ一番の大勝負、CSも含めて大事な大事な1戦で物足りなさが見えたのも事実。本人は精神的につらいシーズンだったろうし、内容的には何も問題のない抜群の安定感があるんだから、今年のことは忘れてまた来年。切り替えて鍛え直してまた来年。マイコラスが残留しようが、ジャイアンツの開幕戦先発は菅野以外にはあり得ない、そういう特別な選手なんだもの。

・マシソン 63試合 58回1/3 3勝8敗2S28H 2.62
こうして数字にすると意外に見映えは悪くないし、今年も60試合以上の登板をクリアした。だけど、それでもやっぱり8敗は目立つし、心象的にはもう少し多めに負けた気さえする。豪腕ストレートでバンバン三振を獲るときと、いとも簡単に連打を食らうときが交互にあり信頼感はゼロ。出てくるとジャイアンツファンがドキドキするような不安定さだった。いつか記事にしたけど、来年復活するには徹底的に走り込んでストレートの質を変えること。抜群の実績があったから残留できたけど、来年もこうなら次はない。いいヤツなのもジャイアンツ愛がある外国人なのもみんなが知ってるから、もう一度豪腕リリーバーが復活してくれるものと信じてる。

・内海 5試合 23回1/3 2勝1敗0S0H 5.01
シーズン最終戦とCSでの好投に希望は持てる。だけど、交流戦から夏場にかけて出てきては打たれ、怪我をしてマウンドを去る姿に時の流れを感じたジャイアンツファンも多かったはず。無事是名馬は怪我が耐えない貧弱な馬になり、馬なら予後不良で安楽死になることを地で行くように「限界」「引退」の声すら聞こえるようになった。来年が本当に勝負の年。もうエースどころか、ローテ最後のイスを巡って争うポジションになったけど、内海が番長三浦のように隙間を埋めて7つ程度勝てるようじゃないとチームも本人もちょっとキビシイ。



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大義の前では多少の犠牲は止むを得ない

認める認めないに関わらず、これは一つの真理。大きな目的の前では多少の犠牲はいたしかたないというのが世の中の常。

今のジャイアンツは球団存亡の危機。社会問題になるような大不祥事が起き、10年間の長期に渡り、一番風当たりの強いところで舵取り役を務めた原はチームを去った。
球団を維持することが何よりの大義なのは疑いようのない事実。それもただ維持するのじゃなく、人気球団として、常勝軍団として未来に向かわねばならない茨の道。それを立て直すことが緊急の至上命題であることに異議を挟む気はまったくない。

だけど、「多少の犠牲」で片付けるには、あまりにも高橋由伸という選手は大きい。
長嶋政権時からいる生え抜きのベテラン、野球に詳しくない層でも顔と名前が一致する数少ないスター。入れ替わりの激し過ぎるチームにおいて、次から次に有名選手が加入してくるチームにおいて、ずっとずっと顔であり続けた稀有な存在。その「選手高橋由伸」の扱いが軽すぎるんだよな。

そして今日、同い年の盟友と命を共にするかのように井端も引退を発表した。
シーズン半ばでベテラン選手が引退を公にし、まるでサヨナラ興行のように試合を使うことには賛否両論あると思う。引退試合だって、まるでお約束のような真ん中へのストレート、始球式のようなわざとらしい空振りには違和感もある。

だけど、こうも軽くていいのかと、これだけの選手たちがサラッとオフに会見一つでユニフォームを脱いでいいのかと驚いてしまうし、これにこそ違和感を禁じえない。
・・・だってさぁ、由伸だぞ。井端だぞ。金城だぞ。井端、金城はガッツさんや高橋尻がそうだったように、両チームから惜しまれて盛大な拍手の中去っていくに値する選手だし、もうあえて説明しないけど高橋由伸だぞ。こんなに軽い引き際でいいのか?

毎年いくつか引退試合というものがあるから、ファンなら好きな選手のそれを妄想したことがあるはず。由伸の引退試合なら打順は3番だろうか5番だろうか。いや、インパクトが強烈だった1番でもいいかもしれない。守備位置は近年定番のレフトじゃなくライト。もうこれは絶対にライト。その試合の登場曲はオリジナルスマイルがいいか浪漫飛行がいいか。ファンなら誰もが思い浮かべたことがあるはずなんだよな。
井端だって、巨人ファンからも中日ファンからも惜しまれ、降り注ぐフラッシュと鳴り止まないコールの中でグラウンドを去るべき選手。今の応援歌だけじゃなく、ガッツさんのときの真逆で「おーおおおおーおおおおーおおおおー 」で始まる中日時代の応援歌が流れるとこまで容易に想像できるさ(♪ドーラマティックにー(それいけ井端っ!))。

こんなのって有りなの?ってのが偽らざる心境。

・金城 1892試合 1648安打 104本 592打点 40盗塁 生涯打率278
新人王、首位打者1回、Gグラブ2回
・高橋 1819試合 1753安打 321本 986打点 29盗塁 生涯打率291
Bナイン2回、Gグラブ7回
・井端 1896試合 1912安打  56本 410打点 149盗塁 生涯打率281
Bナイン5回、Gグラブ7回

このレベルの選手がどれだけいるの?超一流ではないのかもしれないけど、3人とも十分、十二分に一流。全員が一時代を築き上げ、それぞれチームの顔になった時期が間違いなくあった一流選手。
この功績の偉大さ、存在の重さと比較して、引き際の扱いがあまりに軽いよ。監督になることこそ大義で、友人としてその監督を支えるべくコーチになるのも大義だけど、なんというかこの釈然としない思いは消えない。これだけ偉大な選手の引き際としては収まりが悪過ぎる。うーん、心がとってもモヤモヤするよ。




 
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基本的に、夕刊フジとか日刊ゲンダイなんてのは読む価値がないメディア。
ネットをそのまま丸写しにしてネットに疎い中高年に売りつけるビジネスで、ハッキリ言えば十年後二十年後には廃刊してるに違いない消え行く遺物。
だけど、この記事は的を射ていた。

巨人新監督・由伸 埋められた外堀 現役に強いこだわりも…松井、江川両氏招へい断念

今度のことはまるっきりこれなんだと思う。何も異論も反論もない的確な分析で、さすがに父親の借金にまで言及はしていないけど、それでも上手く核心を突いている。

人間っていろいろだ。
組織に属することが大嫌いで、常に自分本位で物事を考え決める人。自分を組織の一部と捉え、上手く立ち回りその閉じられた中でのし上がる人。
管理人は前者で由伸は後者なのだろうけど、悔しいかなそこには本人の意思だけじゃないフィクサーの見えざる操り糸が見えてしまう。由伸はこれでまた悲劇のプリンスとして人気は上がるだろうし、仮に監督としてうまくいかなかったとしても一生安泰だろう。捨てたもの、得たもの、欲しかったもの、失ったもの。思いが様々な方向に向いてしまう強制人事。どこからクレームがこようが死んでも削除も修正もしない、ハッキリ言えばこれは人身売買だ。

そして、フィクサーが強権を発動した最たる理由は、言わずもがなバカ三人による歴史的不祥事。
管理人はもとから川相とか斎藤とかが監督になるとは思っていなかった。吉村や岡崎も含めて彼らは「原の子分」感が強過ぎるし、格とか華とか言葉にできない部分で圧倒的に役不足。
名前を聞いただけであまり野球に詳しくない人でも「おぉ!」と思うような大物、外部からの招聘も含めてその方向が軸だったんだろうけど、賭博の件が出た時点でそれも消えた。マイナスの黒いイメージを根っこからふっ飛ばし、かつ未来に向かうイメージの持てる人選。これはもうどこをどれだけ探しても松井と由伸以外にはあり得ないんだよ。
そして、悠々自適に生き、もうジャイアンツとの繋がりがさほどでもない松井が受ける訳もない。前段の話に戻るけど、この状態で本人の意思を挟む余地なんて微塵もないよな。飼い犬として安泰の人生を求めるか、1年か2年だけ現役に固執しその後野垂れ死ぬことが確実な野良犬の道を選ぶか。40歳を過ぎた男には残酷すぎる二択だ。誰も由伸の選択に文句は言えないよ。

釈然としない。さほど不満な訳ではないんだけど、本当に釈然としない。
由伸が監督なら原の頃と変わらず応援はするけれど、それでもこう何か気持ちが晴れない感はある。
人間っていろいろだ。どこに恩義を感じるか、どこを軸に物事を考えるか、そして何に囚われ何に振り回されるか。この件は野球に一切関係なく人生と人間模様を見た気がするよ。



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打者編続き。

・フランシスコ 5試合 167 0本 1打点
霊長目ヒト科ゴリラ属としてはまずまず野球は上手い。ただ、あくまでゴリラはゴリラ。守備フォーメーションとかインフィールドフライとか野球の複雑な部分においては対応できるはずもなく、わずか5試合で表舞台から消えた歴代屈指のネタ外人。いや、ネタゴリラ。東スポのいいおもちゃとなり、本人も何を思ったかシーズン終了まで日本にいる始末。よほど日本の食べ物でも気に入ったんだろか。ただ、不快感しかなかったミセリと違い、向こう10年くらいは名前が出ると笑いが起こるだろうなあw

・小林 70試合 226 2本 13打点
イケメンルーキーとして一軍に定着し、日の当たる道を歩き続けながら女子アナまでモノにした去年。言いがかり以外の何物でもない理由で二軍に幽閉され、挫折と苦難を味わった今年。でも、小林からすればこれは必要な経験。必ず将来の糧になる。そして、全てのジャイアンツファンが受け入れなきゃいけないのは、キャッチャーのバッティングなんてこんなもんだという事実。小林の完成型と今の姿と、打撃成績の面においては実は大差ない。

・相川 40試合 313 4本 17打点
キャッチャーとして酷評され、バッターとして絶賛された移籍初年度の39歳。このパターンは誰一人予想しなかったんじゃないかと思う。管理人はリードを語れるほど知識がないので、巷で言われてることへの言及は避ける。否定も肯定もしない。だからバッター相川を最大限に褒めるのみだ。出塁率384、得点圏打率実に529。キャッチャーじゃなくバッターをFAで獲得したんだなと言ってもいいようなとんでもない成績。5月から骨折した7月までの約2ヵ月間、貧打にあえぐチームの中でいとも簡単にヒットを打つ姿に何度もしびれた。ぜひ「右の代打」で来年もいてほしいし、今年の阿部みたいに最悪マスクを被る扱いなら誰も文句なんか言わない。

・高橋 77試合 278 5本 21打点
渦中のチームリーダー。事の是非はさておき、この勝負強い代打の切り札は戦力として必要。左打者の代打は割と豊富だったけど、それでも信頼感、期待感は随一。これだけ打てないチームから、このホームランも打ててフォアボールも選べる貴重なバッターを外してどうする気なのかと小一時間問い詰めたい。

・村田 103試合 236 12本 39打点
・・・つらかったろうなあ。今年は本当に地獄を見た一年だったんじゃなかろうか。散々叩かれ続けてきたからここであえて振り返ることはしないけど、得点圏打率171はシャレになってない。死体蹴りとかなんとか言われてきた過去数年と比べても更に勝負弱くなってて、これはもう本当に鬱病なんじゃなかろうかと何度か本気で思った。守備もわかりやすく劣化。スローイングだけはさすがの一言だけど、守備範囲は狭まり球際には弱くなり、ハッキリ言うと村田の守備で負けた試合もいくつかある。自分が望んで獲得した原と違い、次の監督が村田をどう扱うか。2016年ジャイアンツの大きなポイントの一つ。

・橋本 68試合 219 1本 10打点 4盗塁
・中井 29試合 209 0本 2打点
・大田 60試合 277 1本 3打点 3盗塁
近年この3人が進めてきた時計の針は、この3人のせいで今年見事に逆戻りした。大田に関してはなぜか起用されない不遇もあって一概に語るべきじゃないけれど、復帰戦でいきなり四番に座ったあの試合の期待値からするとその分失望も大きい。到と中井は論ずるに値せず。特に中井は、岡本くんが飛躍することで追い詰められるのは村田じゃなくて自分だということを自覚しろ。坂口を切ったくらいなんだからもう次は無いぞ。

・立岡 91試合 304 0本 14打点 16盗塁
打の面において今年ほぼ唯一の明るい話題。この希望の星が出てきてくれて本当に救われた。彼をどのポジションで育てていくかは議論のあるところだけど、こうして若い選手が臆することなく出てきてくれたのは素直にうれしい。09年の松本もこんな感じだったよね。

・堂上 59試合 276 3本 13打点
自由契約を経て育成から始めた選手としては大当たりも大当たり。管理人がバースデー観戦した試合でも、満塁ホームランなんて素敵なプレゼントをくれた。ただ、意外に感じられるけど得点圏打率は185。ちょっと低すぎる。打つことしか期待できないタイプの選手だから、もうちょっと高いところを求めたい。


さて、次回からは投手編。


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さて、一人でなく三人だった大馬鹿者の件と、そのイメージを払拭すべくとんでもない方向に動いている監督人事だけど、まずは今年一年を振り返る方が先。恒例の個人成績編、バッター編からスタート。

・寺内 31試合 250 0本 3打点 4盗塁
今年はテラの役割が重要になるんじゃないかと思ってたんだけど、肉離れでまさかの長期離脱。ユーティリティバックアッパーの座を吉川に奪われかけたところだったけど、最後の最後にはそのポジションを奪い返せた。守備力は吉川よりも数段上なんだから年間通してベンチにいてほしい選手。

・井端 98試合 234 1本 19打点
クリーンアップを打ち、ショートを含む内野全ポジションをこなした前半。「あれ?井端どこ行った?」と存在感が消えた後半。残った数字はさみしいものだけど、春先を振り返ると一人で三人分くらいの仕事をしてくれてたのは紛れもない事実。意図的にファールを打つ技術とか、徹底的に粘って空気を変えるテクニックはまだまだ健在。右の代打が薄いチーム事情も合わせて、来年もまだまだ必要な選手。

・セペダ 20試合 000 0本 1打点
「そこまで0なら打点も0にしとけよ!」と理不尽に怒りたくなる「永遠の0」。ピッチャーでなくバッターであわやノーヒットノーランを達成しかけた第80代巨人軍四番打者。喉から手が出るほどヒットがほしいであろう状況で、あれだけフォアボールを選べたのは評価していいし、後述のアレと比べると人間性を含め聞こえてくる評判はどれもこれもいい。だけど「来年も要るか?」と訊かれると答えは100%ノー。2年間お疲れ様でした。コーラたくさん持ってお帰りください。

・坂本 130試合 269 12本 68打点 10盗塁
もう少し打率があったら見映えはかなり違った。いろいろと背負い込んだであろう新キャプテンとして得点圏打率323、勝利打点17は立派だし、更に範囲が広がり凡ミスが格段に減った守備も含め褒めるべき対象なのはよくわかってる。だけど、どうにもこうにも歯がゆい。小さくまとまった感というか、これでもいいけどこうじゃない感というか、なんとも言い難い胸の空白が否定できない。うーん、いや守備は本当に上手くなって、今じゃどのショートと比べても見劣りしなくなったんだけどね。

・長野 130試合 251 15本 52打点
・・・不幸だよね。万全でない状態で使われ続けたのは、長野にとってもチームにとっても不幸。長野も今年一年でそれまでの高評価が180度覆ってしまっただろうし、まさかまさかこの手負いの天才が規定打席を超えるとは思わなかった。今年の原に思うところはいくつかあるけど、どうして長野を二軍で休ませなかったか、無理して使い続けたかは全てのジャイアンツファンが思うところ。外のスライダー、フォークにクルクル空振りし、チャンスでは考えなしに初球からゲッツーをぶっ放す姿が見慣れたものになってしまった。ここまで築き上げてきたものがこの一年で全て壊れてしまった感すらあるし、単なる早熟型として終わっていくか、歴史に名を残せる天才になれるか全ては来年にかかってる。

・片岡 113試合 244 10本 36打点 21盗塁
リードオフマンがこの打率じゃ困る。出塁率も299で3割にすら届いてないし、足が売りの選手が7併殺(去年よりは半減したけれど)も多過ぎる。だけど、最大限に評価すべき項目が2つ。1つは広大な守備範囲。坂本との二遊間は安定感抜群で球界でも屈指の広さ。2つ目はバント。バントの下手な選手が多く、チームもそれが原因で得点力が上がらない中で犠打36は立派の一言。片岡だけは安心してバントを任せられたし、初球でしっかり決めてくれたのも何度となくあった。それと、期待してないところでバカーンと飛び出すホームラン。片岡ってこんな選手だったかなあ?と引っ掛かる気持ちもあるけれど、まあこれはこれでいいのかな。

・亀井 109試合 272 6本 35打点 8盗塁
今年はどういう訳だか四番にも座り、どういう訳だか意外に収まりもよかった。怪我で離脱がなければしばらくは四番亀井が続いたんじゃないかとさえ思う。勝利打点7はチーム3位だし、数字よりも貢献した印象が強い。ただ、それは「貢献した割に数字が残っていない」とも言える訳で、それこそが亀井という選手の抱える問題点。今年も実に亀井っぽい成績になったような気がする。

・阿部 111試合 242 15本 47打点
不退転の決意で臨んだ勝負の年、残った数字は打率、ホームラン、打点の主要3部門で全て昨年を下回った。悲しいけれどこれが現実。阿部は衰えた、それは否定しようがない事実。春先にキャッチャーに戻って、その頃に打撃もチーム状態も良かったせいで話がぼやけるけれど、一人のファースト、それも下手なファーストとしては物足りないどころか失格レベルの成績。ただ、CSで見せたヒット狙いのバッティングに少し希望が見える。もちろん調子が良かったのもあるだろうけど、長打を捨てればこんなバッティングができるんだと阿部の意地を見た思いがした。そしてそれこそが代打専門になった際に求められる技術。あのバッティングがあったことで未来の姿が見えた気がする。

・鈴木 65試合 294 1本 4打点 10盗塁
去年に比べればあまり目立たなかった。盗塁を企図する機会も減ったように思う。だけど、これが普通というか、これでも十分に仕事はできてる。一塁ランナーだけじゃなく、二塁三塁の代わりに出るのも立派な代走の役割だし、相手にプレッシャーをかける存在感は今年も健在。37歳にして今年も足で飯が食えたこと自体が驚愕に値する。


以下、次回へ続く。



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・・・この時、すごくいい顔してたんだよな。さっぱりした顔つきというのか、晴々とした表情というのか、この時点では去就がはっきりしていなかった状態だったけど、中継を見ていた全ての巨人ファンが悟った瞬間だったと思う。

そして、今日語った中にあった「 肩の荷が下りて、こんなに気持ちよく寝れて、朝の目覚めもよくてね。」との言葉。どれだけ身を粉にして戦ってくれていたか、どれだけ無理をして頑張り続けてきたのか、全てが凝縮されているような気がしてグッときた。

過去に何度も書いてきたけれど、巨人の監督と阪神の監督は超ブラック職。激烈なプレッシャーが絶えず付いて回り、ファンの期待とマスコミのヨイショは一瞬にして罵倒と誹謗中傷に変わる。チームが勝とうと自分が褒められることなんてない。去年、原が異様に持ち上げられたのは、あまりにも他に褒めるところがないから仕方なく原を褒めただけで、監督が褒められることなんて普通はまずあり得ない。その辺の社長どころか並の政治家が吹っ飛ぶような重圧の中で、毎日衆人環視の中で戦うことの辛さたるや凡人の管理人には想像が及ばないレベル。

その異常な職務を10年続けただけで偉業というか異業というか、もう1年かそこら総理大臣を務めるよりも重かったんじゃないかと本気で思うし、今の今こうして全く後任が決まっていないこととその職責の重さは無関係じゃない。
高校野球のアイドルとして有名になり、ONの後継者として80年代のジャイアンツを背負ってきた原だからできた10年間。毎日地上波で試合が中継され視聴率が当然のように20%を超えた時代、ジャイアンツへの注目度が高過ぎて何をやっても叩かれ非難され、若くして地獄を見てきた原だから耐えられた10年間。巨人の監督業を「現役時代の方がつらかった」と言い表せるのは古今東西探しても原だけだ。

誰が後任になるにせよ、来年は原がいかにすごかったかをイヤというほど味わう一年になる。
その後任者は、半年もしないうちに禿げ上がるか激太りするか痩せ細る。
そのことすらも「原がチームを壊した」と言われてしまいそうだけど、逆にチームを壊さなかった監督って誰のことだ?仮にいたとしてもその監督は何の実績も残せてないだろ?チームを率いるってそういうことだし、常勝を義務付けられてるチームは、育成にせよ血の入れ替えにせよ勝ちながらやらなきゃいけないんだよ。ピッチャー1人、バッター1人を育てるために一年を棒に振ってもいいようなチームと一緒にするな。

原は紛れもなく名将だった。
ジャイアンツという注目度の高いチームを率いる者として、現役時代比べられ続けた王・長嶋と比べても上だった。最上級に適任なジャイアンツの監督だった。
原さん、長い間本当にありがとうございました。ゆっくりゆっくりゆっくり休んでください。そして大きな声じゃ言えないけれど、2年後の今頃に本当の最後になる航海があるんじゃないかと、ラストフライトの機会はまだ先なんじゃないかと心の中で楽しみにしてます。まだ57歳だもの、決して妄想でも夢物語でもないと信じてます。
05年の悪夢からたった2年でリーグ優勝させてくれたこと、そこから負ける気がしなかった09年までの三連覇。小笠原、ラミレスが衰え、統一球にも苦しんだ二年間を経ての再度の三連覇。どれだけ喜ばせてもらったか、球場でテレビの前でどれだけ美味しいお酒を飲ませてもらったか。管理人はあなたに憧れて野球を始め、ずっとずっとあなたのファンで、あなたがジャイアンツを率いるようになって夢の続きを見せてくれて幸せでした。
ありがとうございました。さよならじゃなく、また会える日を楽しみにしてます。



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まあ、こういうもんなんだよ。
誰の思し召しなのか、何の巡り合わせなのか知らないけれど、こういう注目が集まる試合ってのは今年一年を象徴するような内容になる。
土曜の夜に地上波ゴールデンで野球があるなんてどれくらいぶりなんだろうなんて思っちゃうけど、こうして普段あまり野球を見ない人にもしっかり2015年ジャイアンツの惨状は伝わり、「今年の巨人は打てなかった」と言われ続け語り継がれていく。不思議にも本当にこういうもんなんだよ。

いろいろ出たね。
出し惜しみして終わるよりはよっぽどいいから別に文句もないけど、ベンチ総動員で臨んで、終いには在庫が尽きて寺内を代走、尚広を代打っちゅうイレギュラーな起用までしてた。
いろんな選手が出たって意味だけじゃなく、まさに今年を象徴する貧打地獄に始まり、作っては潰すチャンス、ろくに守れなくなった村田、ろくに走れない阿部と、ジャイアンツファンが「あぁ、そうだった。今年はこれよく見た」とデジャブを覚える展開の連続。本当に不思議にこういうもんなんですよ。

そして、ヤクルトさんおめでとう。
予想はしてたけどやっぱり強かった。CSってもんを根本から否定する物言いになっちゃうけど、管理人は日本シリーズってのはリーグ覇者が出るべきだと思ってるので、これでいいっちゃあこれでいい。今年は「山田VS柳田」のアングルが一番おいしいに違いないしね。

いろんな評価はあっていいけど、管理人はジャイアンツも大健闘だったと思う。
何もかもが足りない状態で地盤沈下を起こしてるチームなのに、今年もここまでCSファイナル第4戦まで試合ができた。
今年はもう明らかに力が足りてなかったし、本音を言えばペナントは3位だろうと思ってた。CSの概要が決まった時点でも、阪神には勝つだろうけど神宮でヤクルト相手なら全敗もあると思ってた。それがここまでやれた。この「野手全員打率240」みたいなクソ打線でここまでやれた。誰を褒めるだ、誰をけなすだも結構だけど、まずはお疲れ様でしただよね。きっとセペダさんもフランシスコさんもこの健闘を草葉の陰で喜んでることだろうと思うよ。

そして、春から半年間お付き合いいただいた皆さんもお疲れ様でした。
管理人の環境が変わってしまったので、このブログも来年はあるかどうかわかりません。負担が大きいのでそろそろ引退しようと思ってたのも事実で、今年はその集大成にすべく春から記事数、ボリューム、観戦記の数ほか例年よりも頑張ってやりました。結果、名古屋1回を含む20回の観戦記、今日現在で記事数147。うん、まあ頑張ったよな俺w
コメントをくださる方も例年より多くて、アクセス数も例年より多くて、張り合いもやりがいもあるGIANTS PRIDE 2015でした。移籍とかオフの話題でまだまだ2015の記事を書くこともあるとは思いますが、とりあえず一区切りになるこの日に厚く御礼申し上げます。
ご愛顧、誠にありがとうございました。



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中4日の特攻ローテでマイコラス先発。
うーん、いろんなことが頭を過る選択だったな。

昨日一つ勝った時点で、この特攻ローテパターンと、そうでないパターンどちらも選べた。
高木勇、もしくは大竹、田口くんあたりで行けるとこまで行って、繋いで繋いで試合を作る選択というのも十分に考えられた。
昨日負けてたらこのパターンというのはあり得ない。もう100%特攻ローテで行くしかなかった訳だから、どちらも行ける状況で原がどちらを取るか、スタメン発表まで管理人も興味津津だった。

「もう短期決戦なんだから四の五の言ってないで投げろ」というご意見もわかるけれど、半年間ずっと中6日のスパンで投げてきて、その間隔を詰めるのは相当に重大なこと。それで問題なくベストなパフォーマンスが出せるなら誰も苦労しない。

そして、選んだ特攻ローテでこうして負けた訳だ。
勝ってたら一気にチームが波に乗っただろうと思う。流れは完全にこっちで、もうイケイケになってただろうと思う。そもそも、高木や大竹でワンクッション置かずに特攻ローテを組むこと自体、それが狙いみたいなもんだしね。

ただ、こうして負けてしまうと旗色は一気に悪くなる。
高木や大竹で負けていたとすれば「一つ捨てても1勝1敗でまだマイコラスもいる、菅野もいる」ってなもんだけど、こうしてマイコラスで負けると「取りに行って取れなくて1勝1敗でもう菅野しかいない」になる。この差はえらい違いだ。

結果論でしかないし、まさかマイコラスがKOなんて予想外も予想外の結末だったのだけど、仮に今日を一つ捨ててでも「明日は中5日でマイコラスがいくぞ!明後日は中5日で菅野がいくぞ!」って勝負の賭け方をすべきだったと思うよ。それこそが試合巧者というか、短期決戦にも大舞台にも慣れた側の強みだと思うし。球団初の2ndステージに舞い上がるチームに対して、これを毎年やってきた側の狡さを出してもよかったんじゃないかと思うけどねえ。



・・・この大事な時期に誠に申し訳ございませんが、今後遅筆になることと思われます。今までのように毎試合ごとの更新はおろか、なかなか記事を書くことすらままならなくなると思われます。ご了承ください。




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