ここ数年あまりこの切り口で記事を書いてないのだけど、管理人は基本的にヤバい人間である。そう自覚している。
なぜなら、管理人が転職した回数はなんと10回を超える。管理人の世代でこういう生き方をして、それでいてギリギリ道を踏み外さずなんとか日の当たるところで生きてる人間は結構なレアケースであろうと思う。
褒められたものでは絶対にないのだけど、そんな管理人だからこそわかることもある。
上司が代われば、会社の方針が変われば、それまでの世界は180度変わる
傍から見ている分にはこれがなかなかわかりにくい。
やることは同じでしょ?
行くところは同じでしょ?
それはそうなのだけど、なんというか己の置かれている立場がガラリと変わってしまい、あれこれと察してしまうというのは現実にある。
なんの話をしているのかといえばもちろん大城のこと。
上司は原から阿部に代わり、チームの方針は自分をキャッチャーよりもファーストとして見るようになった。
去年まではジャイアンツの主力捕手だったはずなのに、気付けば試合に出ることすらままならなくなっていた。
偉そうなことを言う訳じゃないけれど、管理人は寄り道をたくさんして生きてきた分、今年の大城の気持ち、歯がゆさ悔しさ、そして居心地の悪さは手に取るようにわかった。
だから、出ていくと思ってた。
もちろん拍手と最敬礼で送り出す気でいた。巨人ファンのコンセンサスがどうであろうと、管理人だけは理解して大城の味方でいようと思ってた。
この決断を「長いものに巻かれた」と切って捨てる見方もある。
だってジャイアンツだし、待遇はNPBの中なら最高レベルだし。引退後のことまで考えても、「巨人の大城」でいること以上の得策はどこを探してもないと思う。それは事実。管理人も若い頃ならその観点だけで見たと思う。
でも、今年の大城を見てたら、そんな打算的な話じゃないことはわかるよな。
大城が今年どれだけ悔しかったか。辛酸を舐め続けて、自分だけが蚊帳の外に置かれたような屈辱を味わって、それでも来年もここでやると決めた決意は並のものじゃない。
大城は今31歳。30代の頃の管理人にこの選択はできなかった。だから、作り笑顔の陰で唇を嚙んで、それでも残る選択をした大城に敬意を表する。残ってくれてありがとう。
大城、来年やってやろうぜ。
ライバルは岸田?小林?そして甲斐も来るの?
でも、おまえが一番打てるよ、間違いない。ライトに架ける美しいホームラン、大城ならではの角度で左中間を抜く打球。打者としての格の違いを見せつけてやろうぜ。
普通にやれば普通じゃない成績を残せるレベルなんだから、登場曲の通り「僕は信じてるから 君も諦めないでいて」。何度でもこの両手をあの空へ。
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