「巨人優勝でもたらされる経済効果は○○億円」
「阪神が優勝したら●●億の経済効果が見込める」
毎年必ず耳にする話題ですね。どこぞの経済学部の教授が説明してる姿も目に浮かびます。
・・・でも、これホントでしょうか?
確かに、アタクシは今年の巨人優勝で、選手がビールかけの時に着てたTシャツ、記念タオルを注文しました。まあ、これは経済効果と言っていいでしょう。
クライマックスシリーズにも行きます。行けばまたなんか買うでしょう。食事もするでしょう。酒も飲むでしょう。東京ドームに落としてくる金額は決して少なくないでしょう。
ただ、この不況下、収入が伸びない時に、なにかを買えばその代りになにかを抑えなければ生活できません。
チケット代は安い席だと映画代くらい、いい席だとコンサートや遊園地代くらい。野球の代わりに他の遊興費を抑えるのが普通です。
では、デパート、スーパー等で一斉に始まった「優勝記念セール」、「応援感謝セール」の類はどうでしょう?
ひと昔前は、本当にその球団と繋がりのある会社でないと、この手のセールはやらなかったように思います。ところが今は、どこの球団が勝とうが負けようが、ありとあらゆる小売店がここぞとばかりにセールをやります。物が安くなるのはありがたいことですが、さすがに消費者にとって真新しさは薄れてきてはいないでしょうか?購入意欲を刺激するにはいささかマンネリ気味なのではないかと思います。
そして何より見過ごしてはいけないのは、巨人優勝で生まれた経済効果と、阪神が優勝を逃して失われたマイナスの経済効果は、両方合わせて語られるべき話です。
ドームでCSをやる分、甲子園でCSは行われません。巨人ファンが優勝グッズを買う分、阪神ファンが買うはずだった記念グッズは販売すらされません。
その球団の人気度でボリュームが変わる話ではありますが、これは「新たに消費を生む」のではなく、「金を右から左に回す」だけの話なのではないでしょうか?
それでも、そういう局所的な経済効果こそが地方自治体にはありがたい、という理屈は分かりますけどね。
ところで、こんな(↓)
雑誌を作ってしまった文藝春秋様、次の「NUMBER」はもちろんジャイアンツ特集なんですよね?w NUMBERに勤めてる昔の友達に連絡して小馬鹿にしたろうかと思いましたが、そいつが熱狂的阪神ファンだったことを思い出して自重いたしましたw
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