岸田っていわゆる「打てる捕手」みたいな言い方をされている。
実際ここまでで92打席立って打率284。打低の今シーズンじゃもう十分すぎる成績だ。
だけど、それは少し差し引いて考えるべきというか、鵜呑みにしちゃいけない部分がある。
早い話、岸田って敵からノーマークなんですよ。
去年までほとんど試合に出てないし、出ても途中出場で打席も多くなかった選手。
岡本坂本みたいなジャイアンツのレギュラーなら徹底的に分析研究されて、得意なコース、効果的な攻め方、ありとあらゆる角度から丸裸にされる。
でも、さすがに去年までの岸田だとそれには及ばない。岸田には申し訳ないけど、重要度が高くないからこその打撃好調と一歩引いて見なきゃいけない。これは同じことがカトケン、實松、古くは鶴岡にも言えた。
他球団が徹底マークしてきて、自身も週に6回試合に出て、サインを考えピッチャーの調子を見極め、疲労困憊の中で打ててこそ「打てる捕手」なんだよね。
そして、だからこそ去年一昨年その環境下で、
2022年 115試合 266 13本
2023年 134試合 281 16本
と、十分に打者として機能した大城には価値がある。
セリーグ全球団から徹底マークされ毎日毎日リードで頭を悩ませながら打ったヒットと、たまに試合に出て大勢が決した後で打ったヒットじゃ意味が違う。岸田であれ小林であれ、その他若手も含めてもまだまだ大城には全然及ばない。それだけ去年一昨年の大城には価値があった。
おかえり大城。
どんなにつらかったかは想像がつくけど、ここから挽回して「やっぱり巨人に大城あり」を見せつけよう。
巨人の正捕手は大城。
あるべき形に戻ったし、エリーといいどんどんスタメンが完成されていく感がある。
交流戦も後半戦、このまま一気に駆け抜けよう。
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