巨人 石井、加治前ら4選手に戦力外通告
やっぱりか。予想はしてたけど、寂しい気持ちは拭えない。
ネットスラングというものの中には、たまに呼び方の無いものをズバッと的確に言い表してるものがある。その一つが「アヘ単」。アヘアヘ単打マンというひどい言葉の略なのだけど、「ヒットを打つのは上手い、でもホームランはない、足が遅い、守備が下手クソ」で結果シングルヒットしか期待できない選手を上手く表現してる。
そう、石井ちゃんはまさにアヘ単。天才的な打撃を誇りながらも、長打はなく、足も遅く、守備もひどい。もともとはセカンドだったのだけど、西武時代の晩年からはほぼファースト専門。ファーストは日本人の大砲や外国人選手が守ることの多いポジション。アヘ単でレギュラーになるのは相当に難しい。
そうなると当然に代打での起用が多くなる。代打で出て出塁しても代走を送られ、仮にそのまま塁にいたとしても守備には就かず交代。つまり、石井ちゃんを出すことでもう一人控えの選手が必要になる。言葉を選ばずに言えば、かなり使いにくい選手なんだよな。
でも、ジャイアンツの場合、代走のスペシャリスト尚広がいたし、一人で複数ポジションを守れるユーティリティも多いから、2012年はそこに代打職人の役割がスポッとはまった。
この年は石井ちゃん無くしてジャイアンツは語れない。代打で37打数15安打の打率405、得点圏打率は実に444の暴れぶりで「代打の神様」襲名。ここぞという場面で出てきて石井ちゃんが決める→その後に代走尚広、は一つの勝ちパターンだった。トライアウト経由で入ってきた選手としては破格の活躍だったし、一度クビになった男がこれだけ輝いたことは、全てのプロ野球選手の勇気になったと思う。
ハイライトはあのCSファイナル第5戦。互いに死力を尽くしたような試合を決めたのも石井ちゃんだった。当たりはどん詰まりだったけど、「ったぁ!落ちろ!落ちろ!」と叫びながら見たことは一生忘れない。
16年ものプロ生活の中で、規定打席に達したことが僅か一度なのは特筆に値するし、実はそれこそが逆説的に石井ちゃんの打撃センスが天才的であることを裏付けてる。使い勝手は悪いんだけど、ベンチにはいてほしい。レギュラーとしては難しいけど、打力が高く評価されていたからこその16年間。通算打率は実に290。十分「一流」の数字だよな。
石井ちゃん、ホントにありがとう。何回でも言う、本当に本当にありがとう。それだけ2012年の活躍はインパクトも貢献度も大きかった。「燃える闘志込めて 放て!決めろ!石井!」のやたらとかっこいい応援歌が歌えなくなるのも残念だな。
・・・長くなったから加治前と星野については明日にしよう。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( _) 外人しか活躍してねーな
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_, )
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