昨日に続き個人成績打者編パート2。
・鈴木 80試合 227 0本 1打点 13盗塁
走力は落ちた。ずっと尚広を見てきてるからこそわかる。全盛期なら悠々セーフのはずがギリギリでのセーフになったり、時にはアウトになったり、悲しいかなスピードは落ちた。でも、盗塁とは、投手のクセを盗む技術、モーションを見分ける技術、リード、スライディング、いくつもの要素が重なる一瞬の勝負。短距離の選手を代走に出したところで盗塁はできん。そういう技術が誰よりも長けているから尚広は足のスペシャリストなのだ。そして、あまり触れられない点だけれど、僅差の終盤ノーアウト1塁で次打者がバントの構えをしたとする。当然、観点はバントが成功するか否かになる。ところが、1塁に尚広がいる状況だとすると、「バントかぁ、もったいないないぁ」になって、バントは成功して当たり前だという空気になる。事実成功するし。これは決して数字に表れてこないことだけど、彼を評価する上で忘れちゃいけないポイント。足でかけたプレッシャーは計り知れないものがある。
・長野 144試合 281 19本 65打点 14盗塁
いやぁ、見られる数字になった。オールスターあたりまでの低迷ぶりを考えれば、281の打率は驚異的だ。管理人が長野に求めるものは村田や坂本よりも高いので、今年の数字じゃ褒めることはできん。でも、この成績のまとめ方は恐れ入った。打率、ホームラン、打点のどれもが実はリーグトップ10に入ってるもんな。打順は1番がいいのか3番がいいのか、それとも5番以降がいいのか。その答えは今年も出なかったけど、それは来年以降の楽しみにしとこうか。ただ、2年連続の100三振は反省しろ。
・坂本 144試合 265 14本 54打点 24盗塁
長野と違って、盛り返せなかったのが坂本。坂本の打順が定まらないことで、結果ベストオーダーがどれなのかが迷宮入りになった。守備での不安が減ったことは喜ばしいけど、肝心の打撃に苦しみ、特に終盤の不振っぷりは目を覆いたくなるものがあった。冗談抜きで「減俸組」になるかもな。
・藤村 40試合 191 0本 1打点 4盗塁
藤村はホントに危機感を持たなきゃいけない選手。好守が売りの寺内がいる、打撃が売りの中井が出てきた、足が売りの立岡もいる、クラッチヒッター脇谷もいる。同じセカンドでこれだけライバルがいる中、残念ながら今年も目立てなかった藤村。巨人ファンでも彼がタイトルホルダーだったことは忘れてるだろうし、他球団ファンならおそらく存在そのものを忘れてる。酷な言い方だけど、今の藤村はそういうポジション。童顔で女性人気はあるからグッズは山ほど売ってるけど、状況からしたらトレード要員だとしても不思議ない。
・小笠原 22試合 250 1本 8打点
6月5日のサヨナラホームランを生で観られたのはファンとして幸せだし、2013年ジャイアンツ名場面の一つに間違いなくなるメモリアルアーチ。ただ、それ以降、「干された」に近い形で二軍幽閉されてるのが歯がゆい。石井ちゃんがまるでダメになってることを考えると、「左の代打」枠で使ってみてもいいと思うんだけどなぁ。
・大田 21試合 161 0本 2打点
国民栄誉賞授与式で松井に再びスポットライトが当たり、誰よりも悔しい思いをしたに違いないのが大田。二軍のピッチャーのストレートは打てる。でも、上で変化球を混ぜられて真剣勝負になると手も足も出ない。駆け引きの上手いリードをされたりすると、子供扱いされるがごとく空振り三振の連発。正直、成長は見えない。期待の大型ルーキーも今年で入団から5年が経過。そろそろ結果を出さんとなぁ。
次回から投手編。
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