小林は打てない。
あまりの打てなさに見切りを付け代打を出すと、代わって出てくるキャッチャーは大城くんか宇佐見。
大城くんは守備が物足りない。
リードがとやかくはここで語らないけども、少なくとも走られまくった肩の弱さとパスボールの多さは特筆に価する。
守備重視の小林から試合途中で大城くんに代えると、大事な試合終盤になんとも言い難い心配が付いて回った。今年何度もそんなことがあった気がする。
逆に大城くんがスタメンで途中から小林を出すと、今度は打撃が絶望的になる。大城くんを既に出している以上、小林に代打は使いにくくなり、穴を抱えたままアウトの一つ一つが重くなる試合終盤を戦わざるを得なくなる。
「守」の小林。「打」の大城。・・・宇佐見はなんだろ、今年に関しては比較のテーブルにすら上がれてないな。
小林と大城くんの毛色が違い過ぎて、どっちを使うかでまるで戦い方が変わってしまう。しかも、それぞれ一度しか使えないカードだから、手を打つときはしっかりシフトチェンジしなきゃいけない片道切符。
・・・前置きが長くなったけどさ、炭谷を獲ったのは小林がもう一人ほしかったんだと思うの。
小林に一人前になってほしかったけど、どうやらそれは無理だ。ならば、半人前が二人いれば一人前になるだろう、ってのが答えだと思うの。
小林の打撃向上に期待するよりも、大城くんの守備上達を待つよりも、現実的で即効性のある手段として小林を二人にしたんじゃないかな。その証拠に大城くんはファーストの練習を始めたようだし。
だから、来年はキャッチャーのところでバンバン代打が出る。
代打が出ても守備面で遜色なくカバーできる控えがいるから、小林だろうが炭谷だろうが5回でも6回でも遠慮なく代打を出せる。
だって「8番キャッチャー」に4打席回るとして、代打が第3打席かそこらでヒットを1本打ったらそれは「8番打者が4打数1安打」って解釈でいいし、守備が初めから最後まである程度の水準を保てるなら、「3人がかりで一人前の仕事をした」って見てもいいんじゃない?違う?
・・・え?
どこにそんな期待できる代打がいるんだって?
獲ったじゃん。ついこの前。中島をバンバン使えるように、同レベルのキャッチャーを二人にした。いや、キャッチャーが二人いるから、中島を惜しみなく出せるようになった。そういうことなんじゃないかなあ。
小林と炭谷で「0.5×2=1」だけじゃなく、中島と炭谷でも「0.5×2=1」なんだよ。すごく理に適ってるんじゃないかなあこれ。
来年、炭谷には何も期待しちゃいけない。
今シーズン夏場以降の小林を見た気持ちと同じスタンスで見ればいい。だけど、小林が下がってもまだ小林に劣らない守備力の炭谷が出てくる。炭谷の代わりに炭谷程度の小林が出てくる。この「0.5」は「0.5」だけど実は本当に意味のある「0.5」。
そして、代打を出す場面がここ一番のヤマならば、相手のピッチャーが右投げならば、中島じゃなく阿部が出てくる。
その裏のイニング、ウグイス嬢のアナウンス。
「代打の阿部がそのまま入りキャッチャー」
来年の春、東京ドームでこれを聞いたらヤバイなもう。勝ってようが負けてようが泣いてしまいそうだ。
そして思うのは、阿部さんが1どころか2でも3でもあったから、今こうして0.5をかき集めてるんだよね。そういうことだと思うよ。
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