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白球追いかけ薄給になった管理人が運営するジャイアンツブログです。ね?嫁共々辰巳ってゴミでしょ?みんなよくわかったでしょ。     ※コメントに書きたくないご意見ご感想はcoolvanilla3(アットマーク)gmail.com までどうぞ  
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勝った日だからこそ、兜の緒を締めるよう原に喝。

8回裏の攻撃を見て、「???」となった巨人ファン多数。いや、疑問を感じなかったファンはいないんじゃなかろうか。

坂本が出たあと丸にバント。
丸にバント・・・。
今、丸の状態がいいのは誰の目にも明らか。開かずに身体に壁が作れてるし、タイミングがきっちり取れてて変化球にも崩されない打ち方ができてる。今日のホームランもすごかったしMAXで調子がいいのが見て取れる。
しかも、通算でエスコバーも得意にしてたようだ。なんか「あれ?それでいいの???」ってなったよね。

丸が送れなかったあと、続く松原にもバント。
「・・・??」。1点差だから追加点を狙って得点圏に進めたいのは正しいんだけど、いったい誰に回したいのか。ベンチにはウィーラーがいたけど、どうもなんだかしっくりこない攻めだった。

そして、ウィーラーが出てこずそのまま立岡が打席に入ったことで、更に「?」の数は増えた。
これなら丸にそのまま打たせてほしかったよ原さん。

勝ててよかったけど、こういうとこが紛うことなき「隙」。
丸も釈然としない気持ちが残ったと思うし、こういうとこを締めていかないとね。


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もう試合としたら最低の部類。
締まりがなくダラダラとした展開で、こっちがミスをしようが、向こうがそれを取り返すかのようにもっとミスしてくれるレベルの低い試合。

2010年前後のベイス戦でよく見た展開で、いくら緊急事態で急造のメンバーとはいえ地方のファンに見せるには少し恥ずかしい内容だった。

そういう中で光って見えたのは戸郷。
いや、「マウンドで」ではなく「バッターボックスで」。

戸郷のバッティングといえば、素人以下の低レベル極まりないひどいもの。それは巨人ファンなら周知の事実。
2020年は34打数ノーヒットで見事に打率000。去年も43打数5安打。数字以上にひどい空振りやセンスの無いスイングが目立ち、ピッチャーの中でもトップクラスにバッティングが期待できない選手だった。

今年それが目に見えて変わった。
前回から気になってたのだけど、スイングが明らかに良くなった。
・・・きっと、コーチにこっぴどく言われたか、自分の凡退が自分の首を絞めていることに気が付いたか、去年のオフに猛練習したことは想像に難くない。そして、見事に結果が出てるよ。よくここまで上げてきた、たいしたもんだ。

だってそうだよな、30代半ばのエース格がやるならまだしも、二十歳そこらの若手が無気力な打席を見せたり、へっぴり腰で波打ったスイングしてたんじゃ情けないもんな。


今日みたいな大味な試合はまだしも、この先一つのアウトが大きな意味を持つような重い局面は必ず出てくる。これはその時に更に活きる意味ある成長だと思うよ。




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さて、過去最大の規模でリニューアルされた東京ドームさんのレポである。
これまで数十回どころか数百回は足を運んだ我が家がいかに変わったか。特別編として、なかなか球場に行けない読者の皆さんにもその様子をお届けしようと思う。



まず、いつもの外野席入口、25ゲートを入った瞬間に度肝を抜かれた。
正面の壁一面が大きな大きなビジョンになっていて、過去の名シーンが矢継ぎ早に映し出されてる。あまりにもデカくて唖然としてしまった。



ちなみに試合終了後は、来場者へ感謝の意を表すかのようにこの静止画になってた。巨人ファンじゃなくても「おぉっ、カッコいい!」と思うこと間違いなし。



入った後の印象は「・・・黒っ!」
コンコースのありとあらゆる壁が黒く塗られ、モノトーンのだいぶシックな雰囲気に変わった。コンクリート打ちっ放しだったところは全て黒くなったくらいの勢いで、来慣れたファンほど驚くと思う。



場内を散策するうちに目に留まったのがここ。
ライトのすぐ脇、いわゆるオレンジシートの後方にバーカウンターができてた。この辺は立ち見で見る人たちの絶好の場所だったのだけど、立ち見が実質的に廃止になったことを受け新設された模様。で、調べたらここのチケットものすごく高いのね。なんかドリンクとか付いてくるのかな?
この隣には車いす観戦用のスペースができてた。バリアフリーとかダイバーシティとかを持ち出すまでもなく、いろんな観戦スタイルが可能になるのはいいことだね。

そして、管理人は外野民なので上手く写真が撮れなかったのだけど、話題になりまくってるセンター大型ビジョンはすごい。本当にすごい。
あれだけのサイズだと画質が粗くなりそうなものだけど、クリアで滑らかで圧巻のクオリティーだった。
それと合わせて、場内スピーカーの音質が格段に良くなった。良くなりすぎて選手の登場曲なんかまるでライブに来てるかのように感じたくらいだ。
今まではセレモニーくらいでしかやらなかった場内照明を暗転させる演出も多用され(3アウトチェンジになったくらいでパッと暗くしてすぐに明るく戻すもんだからビビったさw)、野球場というよりはコンサート等の多目的会場としての機能が爆上がりした感がある。今後ここでライブやるミュージシャンは、無理にスクリーンを作らないでこのビジョンを活かす方法を考えた方がいいよマジで。



さて、今年最初の球場メシは、岡本の玉子とじ鶏天丼。
ややこしいけど親子丼じゃなく、鶏天を玉子でとじてるひと工夫ある丼。950円はちょいと高いけど、見た目通りで外さない味。ちなみにステッカーはフタに貼られてないのでそのまま持ち帰れる。それらを集めるスタンプラリーみたいな企画もやってたね。

最後に、一番のトピックになるかと思ってた現金完全不可、完全キャッシュレス制度導入だけど、意外にトラブルなく機能してた。昨日は観客も少な目で(24,136人)それだけ濃いファンばかりがいたのもあるんだろうけど、子供も高齢者も割にすんなり買い物を楽しんでる様子だった。世間的に電子マネーはかなり普及してるんだろね。
管理人もペイペイのバーコード決済であれやこれや飲み食いしたけど、読み取りが遅いなあという不満はあったにせよ概ねスムーズにいけた。

まだ声を出しての応援はできないし、コロナも無くなった訳じゃないからいくらワクチンを打とうが不安な思いは消えない。それは管理人も同じ気持ちでとてもよく理解できる。
ただ、この観点からの話がなかなか表に出てこないけど、この2年間どのチームもほとんど観客動員できなかった訳で、間違いなく経営に大きな打撃を受けてるはずだ。管理人は愛するジャイアンツのため少しでもお金を落としにドームに行こうと思うし、その東京ドームもここ2年自粛した人たちがその重い腰を上げるのに十分なリニューアルはされてたんじゃないかな。
みんな、野球場に行こう!

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今年の菅野智之をどう見るか。
管理人の中では答えが出ていない。答えが出ていないから、ここまで智之について取り上げてこなかった。

いい時の片鱗はある。でもなんだか違う。一言で言えば「物足りない」という表現になるだろうか。
菅野智之はこんなもんじゃないんだけどなあ、と消化不良な思いを抱きながら先週、先々週とそのピッチングを見た。

その消化不良な気持ちを納得させようとするならば、智之ももう32歳であるという事実。
中堅どころかベテランの域に差し掛かり、いつまでも20代の頃と同じ球が投げられる訳がない。それはもう当たり前の仕方がないこと。
力が落ちる分を技術と経験で補う。多くの先達がそうしてきたように、緩やかにモデルチェンジをしていく過程にあるならばそれもまたよし。そんな気持ちで背番号18を見ていた。

だけど、やっぱり何かしっくりこない。ここまで打線の弱い(失礼!)中日と阪神が相手だからどうにかなったけど、ヤクルトやベイスみたいに強力打線を擁するチームに当たったときにどうだろうか。そんな思いが拭えずにいた。

・・・結果こうなる。
ヤクルトのヒットはどれもこれも悉くクリーンヒット。しっかり振られてしっかり捉えられて、いい当たりで打たれたヒットの連発。
外野席からじゃ智之の出来がどうとかは見定められないのだけど、鋭い当たりが次から次に出るのを見てなんというか察した。

最後は打球が当たるアクシデントで降板になったけど、エースのプライドを守るにはむしろ好都合だったんじゃないかとさえ思う。

ピッチングの組み立てを変えていく過渡期にあるんだろうけど、今のままじゃ大一番には難しいんじゃないかな。先週先々週みたいに相手によっては勝てることもあるだろうけど、エースとして背負わなきゃいけない部分は今の智之には重い。残念だけどキャパオーバーだ。

それと、観戦記だから試合についても触れよう。
ポイントはただ一つ。

代打 「ウォーカー」

ここだよ。

ウォーカーがどうという話をする前に、あそこはベンチで一番頼れる代打を出すべきだった。それはナカジかウィーラーでこそあれ、決してウォーカーではなかったと思うんだ。
首脳陣に「試合前の状態が良かった」とか言われてしまえば一ファンとしては反論のしようもないけれど、昨日のとんでもない少年野球みたいなクソ守備も含めて管理人はウォーカーにはおかんむりである。

まあ、切り替えてまた明日。
ここまでが順調に来すぎてたんだからさ、多少の揺り戻しは当たり前だ。
そして、新しくなった2022年の東京ドームについてはまた明日。シーユートゥモロー。



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2022年の球団スローガン「不屈」。
この言葉が一番似合うのが他でもない鍬原である。

鍬原のこの4年間は紆余曲折なんて表現じゃ足りない。
本当に迷走を繰り返し、地の底を這うようにして生き延びてきたプロ生活。

育成やドラフト下位で入ってきた選手ならまだしも、ご存じのように鍬原は2017年の栄えあるドラフト1位。注目されて期待されて、持て囃されてプロの一員になった選手。
ところが、その男に待っていたのは茨の道。
29番だった背番号は剥奪され、サイドスローに転向し、怪我・手術もあってなんと4年間で2度の育成落ち。

言ってみれば、同期のトップで一番の高給取りが、いいところを何一つ見せられないまま坂道を転がり落ちていった訳だ。同期で自分の後ろにいたはずの大城や若林はどんどん活躍し、組織の中で欠かせない戦力になってそれぞれの居場所をしっかり確保してる。
ドームで躍動する仲間を後目によみうりランドでただひたすら基礎トレーニングに励む日々。・・・普通は折れるよね。よく折れずに持ち堪えたと感心するよ。


本当に失礼だけど、彼の育ちがあまり裕福ではなかったのは有名な話。
安っぽい表現になってしまうけど、並のドラフト1位じゃなく本物のハングリー精神がある雑草だったから、枯れずに腐らずに4年間耐えてくれたんじゃないかな。普通だったら腐って潰れてるよ。
失うものがない人間の強さというか、一軍の晴れ舞台で投げられる価値を誰よりも理解している芯が見える。

あまりにも右往左往した紆余曲折ではあったけど、この2022年の鍬原は指にかかってしっかりと強いボールが投げられてるし、何よりもコントロールが飛躍的に良くなった。空振りを獲れるフォークもあるし、この仕上がりなら十分にセットアッパーを任せられる。ここにきて「覚醒」とは言いたくないけどようやく「開眼」って感じじゃないかな。

生まれ変わった姿は見せられたから、後は慢心しないことと、使う側も酷使して潰さないこと。
「地獄からの復活組」って括りでも、去年劇的にセットアッパーとして生き返った野上は、無理させすぎたか壊してしまって、結果そのままユニフォームを脱ぐ羽目になってしまった。経験に乏しい選手だから大事に使ってやらないと。甘やかす必要はないけど、潰したらチームにとってもマイナスだもの。


そして鍬原、頑張って。親孝行家族孝行できるように、忸怩たる思いでいた4年間の鬱憤を晴らせるように。管理人はエリートよりも雑草が好きなので応援してるよ。



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勝った日だからこそ反省点に目を向けよう。

中田がよろしくない。ハッキリ言うとひどい。

オープン戦から開幕3連戦まで好調を維持して今年の中田はひと味違うとアピールできたのに、なんというかまた元の木阿弥である。

先週まではいい感じに力が抜けて、打席内での間合いに余裕があった。球との距離感を上手く取れていたし、広角に打つ意識も感じられた。

ところが、神宮からは人が変わったように振りが大きくなった。
そんなに振らなくてもいいよって言いたくなるくらい振り回してるし、レフト方向への意識が強くなりすぎてるのもわかる。

調子を崩したきっかけは、ドームで岡本に続いて二者連続で打ったあのホームランだったんでないかなあ。逆説的にそう想像する。札幌ドームでは決してフェンスオーバーしなかったであろう当たりがホームランになったことで、眠っていたスラッガーの血が燃え上がってしまったように感じる。開幕カードでしっかり結果が出たことで、今年の自分は違うというところを見せなきゃってプレッシャーも取れて、悪い意味で調子に乗ってしまってる。振り回してるうちにタイミングもおかしくなって、あれだけ振ってるのに速球に押されたりしてる姿も見える。

そんなブオーンって振らなくても。ホームランじゃなくヒットでも十分なのに。
もう一回、去年の秋から今年の開幕前までの気持ちを思い出してほしいなあ。これはテクニカルなところよりは、意識の方の話だと思う。今年、岡本が大振りしないで単打狙いができて率を稼げてるように、センターに打ち返す意識で打席にいてくれたらすぐにでも良くなると思うんだけども。

勝ってるうちだから、点が取れてるうちだからいいけれど、早々になんとかしないと6番打ってる丸が絶好調だからすぐにでも取って代わられちゃうぞ。




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管理人は試合の序盤においてはのんびりと観戦している。
ピッチャーに関しては割にじっくり見るけれど、攻撃時に見てるポイントはたった一つと言ってもいい。

それは、タイミングが合ってるかどうか。

スイングがどうとか、相手側の配球がどうとかは試合の中盤以降に見る。
一回り目は、いわゆる「合ってるか」だけ。ファールでもアウトでもタイミングが合っていれば気に留めるし、逆に結果が良くても合っていなければそれまで。

その観点で今日「おっ!」と思ったのはウィーラー第1打席のライトフライ。
初球攻撃の1球きりだったけど、一番光って見えた。これは管理人の慧眼うんぬんなんて話じゃなく、見てた人なら「うんうん」と頷いておられる方が多いのではないだろうか。

で、その見立て通り見事な第3打席でのホームラン。
ウィーラーはここまであまり状態が良くなかったから、存在感を示す意味でも大きな一本になった。

当たり前のことだけど、シーズン序盤は新戦力が注目される。
ジャイアンツもポランコはどうなのか、ウォーカーはどれだけやれるかばかりが話題になっている。そうなると、判官びいきでそのポランコに立場を奪われた松原にも目が行く。むしろ松原に対する応援は去年よりも大きいと思う。
そんな中ウィーラーからすれば、おいおい俺を忘れるなって話だよね。ずっと7番打者で起用されてることもあって、なんというか脇役的な立場に甘んじている感があるけれどまだまだここから。

坂本、ポランコ、丸、中田、ウィーラーあたりは誰が何番でも不思議ないからさ、その辺も注目ポイントだと思うよ。楽しみ楽しみ。



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試合のポイントってなったら、そりゃもう1も2もなく奥川くんの交代。

せっかくフジテレビがヤクルト球団に「地上波放送があるから、わかってるよねえキミ・・・」って不当に圧力をかけて(想像。いや9割方事実だろうけど一応フィクション)無理矢理奥川くんを先発させたのに、なんということか地上波放送開始直後の降板。まあ笑っちゃうよねw


ことジャイアンツで見ると、「戸郷よ、もう一皮剥けろ」。・・・これだなあ。
やっぱり投げてる球は素晴らしい。見りゃあ分かるってレベルで質が高い。

それでももの足りなさを感じてしまうのは、『フォアボール→ワイルドピッチ→ヒット』の電光石火でプレーボール直後に失点してるサマとか、7回の100球を超えた辺りの要介護状態のザマとかその辺り。
そういう不安定さに目が行くのが逆に言えば一流の証拠なんだけど、その不安定さがある限り超一流の壁はブチ破れない。


今のままでもローテの一角としては十分だけど、戸郷に求められているのは智之の後の巨人のエース。もう一回言う、巨人のエース。
その重い重い称号を背負うには、やっぱりもう一皮剥けてくれないと。巨人のエースは球界のエースなんだから。

本当にあと一歩の気がするから、今年はその残り一段の階段を上れるかどうか。
「戸郷が投げるなら今日は負けだ」と相手に、相手チームのファンに思わせられるようになるかどうか。斉藤雅も桑田も上原も内海も菅野も、巨人のエースがその背中に纏ってきた十字架を背負えるかどうか。

2022年のジャイアンツ、本題ではないけれど隠れた裏テーマの一つは間違いなくこれだと思うよ。


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さて、どこを取り上げようか悩んでしまった開幕戦。
智之にも言いたいことは山ほどあるし、大勢くんにも、それを活かしきれない小林にもあれやこれや思うところはある。


その中でも一番のトピックはやっぱりポランコだなあ。
まあ衝撃的だった。いや、バッティングじゃなくてあまりにもズンドコの守備が。
ろくにバウンドに合わせられない追い方といい、フライの危なっかしい捕り方といい、内野への緩い返球といい、なんというか全てが管理人の想像を軽く超えてきた。

そして、あまりにも下手な守備に驚く管理人を嘲笑うかのような3安打猛打賞。

・・・うわぁ、使いにくい。

正直そう思ったさ。
ドラクエの「みなごろしのけん」みたいなもんで、攻撃力が爆上がりする代わりに守備力がゼロになるような諸刃の剣。
こういう感じだと、もうラミレスくらい打たないとどうにもならないよ。

今日は鮮やかな打撃だったけど、開幕直後はあえて相手に打たせてデータを収集することもザラにあるいわばご祝儀相場。
オープンスタンスで手が伸びるところには見事なバットコントロールだったけど、上原があっさり指摘してたように穴は割と簡単に見付けられてしまう気がする。

思ったほど打撃が奮わなくなったときに、あのズンドコ守備をどこまで我慢できるか。で、当然松原も梶谷も黙ってなく機会を虎視眈々と狙っている訳で、結局この辺をどう起用していくかに悩む近未来が見える。それを上手く回せればいいけれど、あくまでゲームじゃなくて人間のやることだからね。パワプロややきゅつくみたいにはいかないのだよ、わかるかビッグボス。


まあ、そんなこんなもありながら今年も始まりました。また勝ち負けに一喜一憂する楽しい日々がやってきた。
そして、どれくらい動員できるのかと気にしてた今日の東京ドーム来場者数38,156人。うん、満員には程遠いけど、それでもなんというかあの頃にまた少し近づけたかな。



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「水谷さんもう70歳なのにいつまでやるんだ」とか、

「今から相棒変えてまた定着するまでにどれだけ時間かかるんだ」とか、

「最終回なのに2時間スペシャルじゃないのは視聴率があまり良くないせいか」とか、

とかくマイナスな感情ばかりで迎えた冠城ファイナル。
実際、キャストばかり豪華なのにあまり膨らみの無いストーリーに、あぁこんなものかと思っていた矢先の



「もう少し一緒にやりませんか」


に泣いた。
不意を突かれたのもあって本当に泣いてしまった(´;ω;`)。


あれは杉下右京じゃなく水谷豊の言葉。冠城亘じゃなく反町隆史へ向けた愛情溢れる惜別の言葉。演技でもなんでもない心からの言葉に胸が震えた。

二人の関係性を役柄とセリフにトレースできた脚本が素晴らしかったし、右京さんとしてだったにせよ水谷さんとしてだったにせよ、目を赤くして詰まりながらの言葉にしびれた。あの数分間のシーンだけでも見る価値があったよ。


さて、ここからどう展開していくのか。
実年齢よりはだいぶ若く見える水谷さんでも、さすがに80歳近くまではやれない。流麗で明朗なセリフ回しが右京さんの武器だから、今の内村刑事部長みたいに(失礼)言葉がフガフガべちょべちょしてくるのも許されない。
20年以上続くシリーズをどうまとめるのか。どう幕を引くのか。当人もその思いがあるからこその「もう少し一緒にやりませんか」だったんだろうけど、ゴールが近いことが明らかな中での交代劇にやはり思いは少し複雑。

開き直って、伊丹か芹沢か出雲のうち一人がヘマした設定で特命係左遷でもいいんじゃないかなあ。余計な方向に話が膨らまないようにして、残っている伏線とか宿題を回収していく感じにしてはどうだろうか。

ひとまず、冠城くんお疲れ様でした。
神戸のように再登場がしやすい設定にしてくれたから、きっとまた会えるよね。正月2時間スペシャルとかで待ってるよ。
そして、最後の最後のシーズンは、亀山も神戸も甲斐くんも冠城もみんな出てくれると信じてる。いよいよ定年退職する右京さんに挨拶にくるだけでいい。サルウィンから一時帰国して顔を見せに来るだけでいい。そんなことを考えながらシーズン21へ。

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ブログをやっているブロガーなら誰でも知っている「にほんブログ村」さんというサイトがあります。
簡単に言うと、膨大な数あるブログをカテゴリー別に分けて整理し、アクセス数等でランキングも出しているサイト。

ブログのアクセスを増やすにはここへ登録するのが必須になっている感があり、かくいう管理人もこのサイトには随分とお世話になりました。
管理人がアクセス数を稼ごうと躍起になっていたのは2015年~16年あたりですが、ジャイアンツカテゴリーのブログで10位以内、いいときは5位以内に入れていただいていた時期もありました。

ただ、ここ数年は完全に放置気味。
面倒くさくなったのと、アクセスが増えることで逆に書きたいことも書けなくなったり、更新が義務になったりするのがイヤで完全に頭の中から除外してました。それもちょっとの期間でなく5年以上の長きに渡り。

気が向いてしばらくぶりに覗いてみたらあら驚いた。
自分のブログは登録が残っていましたが、なぜだか記事が1件もない状態。これじゃブログ村さんから飛んでくる読者がいない訳だ。そりゃ全体のアクセスも減るよね。
自力じゃ復旧できそうにないので、ブログ村さんへメールを送り依頼。ありがたいことに迅速に対応していただき、現在はブログ村さんの中でも記事が読めるようになりました。ブログ村さん、誠にありがとうございます。



という訳で、今年はブログ村さんへのお礼も兼ねて記事ごとにバナーを貼ろう。
下のバナーをポチっとすると、ブログ村さんのアクセスが増える。このブログのランキングも上がる。良くしていただいたお礼に今年は久々にやろう。

せっかくだから、少し野球についても触れようか。
100人が100人思う話で申し訳ないけど、今年のポイントは延長12回。2019年以来のルールに戻って投手運用が大きく大きく変わる。
ちゃんと見たオープン戦は2試合だけだけど、見た限り大勢くんはいける。中田も今年はいける。ナゴドでホームラン打ったスイングは絶品だった。逆に堀田くんは管理人としてはちょっとよくわからなかった。智之はまるでダメ。体重の乗らない手投げなのが明らかで、あれじゃ去年のまんまだ。
・・・でも、予想なんか当たらない。毎年何十人もの解説者が順位予想をして、シーズン終わってみてピタリ的中するのなんて1人いるかいないかだもの。だからプロ野球はおもしろい。
さあ、あと5日。指折り数えてその日を待とう。



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たまに自分で過去に書いた記事を読み返して、内心密かに自画自賛しているシリーズがあります。
それは毎年秋にいくつか書いている選手への惜別ものです。引退、自由契約、トレード等でジャイアンツを離れることになった選手へ、我ながら愛情たっぷりに綴ったこのシリーズはなかなかの読み応え。

誤解を恐れずに言えば、今こうしてブログを続けているのはこういうものを書きたいから。言ってみればこの集大成がこのブログのベスト盤です。
昨秋のものから少し懐かしいものまで、当時の空気感と共に読んでいただければ幸いです。

・2021 大竹 寛 「変身」
・2021 亀井 善行 「9」
・2020 田原 誠次 「超二流」
・2019 スコット マシソン 「ハンター」
・2018 辻 東倫 中井 大介 橋本 到 「現実」
・2018 髙橋 由伸 「じゃあ、また」
・2018 山口 鉄也 「英雄」
・2018 西村 健太朗 「日陰の花」
・2018 寺内 崇幸 「真価」
・2017 村田 修一 「男」
・2017 松本 哲也 「DIVE」
・2017 相川 亮二 「シアワセノカタチ」
・2017 片岡 治大 「スピードスター」
・2016 大田 泰示 「門出」
・2016 加藤 健 「日陰の花」
・2016 鈴木 尚広 「スピードスターにあこがれて」
・2015 フレデリク セペダ フアン フランシスコ 「ハードル」
・2015 原 辰徳 「ありがとう」
・2015 久保 裕也 「便利屋」
・2014 石井 義人 「アへ単」

うん、久々に自分で読んでみたけどそこそこ面白いよw
まさか西村と加藤健に同じタイトルを付けていたとはと驚いたり、尚広、セペダとゴリラ辺りの記事の筆のノリノリぶりに笑ってしまったり。
完全なる自己満足ですが、一度整理してまとめておきたかったので満足。これがベストオブ「スピードスターにあこがれて」です。

【追記】
入れ忘れ3件発見。歴史だけは長いもんでまだ他にもあるかも。こっそり本編に追加しようかとも思ったけど、まあベスト盤にちなんでボーナストラックみたいに。
「また門出かよ」と我ながら呆れたり、そしてこともあろうに阿部については数回に分けて小出しに触れただけで、バーンと大きく取り上げたのは結局無いままで終わってた・・・。
・2020 澤村 拓一 「門出」
・2019 田口 麗斗 「Try Again」
・2018 杉内 俊哉 「レジェンド」



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2年くらい前だったか、東京ドームが完全キャッシュレス化されるというニュースを聞いた時は少し驚いた。
観光地でもあり日本の各球場の中でもっとも多様な人が集まるドームで、その大ナタを振るうのはかなりリスクがあるように感じた。

それが現実のものとなる今、その頃と比べるとだいぶハードルは下がったように感じる。
これも時代の流れか。抗えない大波の中で日々刻刻と世界が変わっていく。

かくいう管理人は、実はあまり電子マネーが好きじゃない。
使っていない訳じゃない。スマホにはペイペイもauペイも入れているし、都民なら必須の交通系マネーも持っている。VISAのクレジットカードだって20年も使い続けて分割払いは重宝してる。

でも、未だに現金払いが主流。職場に近くて一番よく行く「まいばすけっと」でペイペイが使えないという現実的な理由もあるし、それに代表される各ブランド、グループ間のしがらみめいたものにまだ答えが見えてないのがイヤだ。簡単に言えば、数年後に淘汰、統合されてる電子マネーが少なからずあるように思う。その生き残り戦争が終わるまでは完全移行はしたくない。

ただ、この件に関して言えばさすが東京ドーム。



ありとあらゆるカード、電子マネーが使えるようで、少しでも混乱を避けようとする配慮は見られる。全く持っていない人用に場内で販売する電子マネーもスイカとnanaco。ドームペイとかなんとかを導入して囲い込みを図るような姑息な意図は微塵もない。

この流れは決して止まらない。
今日と明日は何も変わらないとしても、1年2年、5年10年の単位で見たらものすごいスピードで加速してキャッシュレス化は進む。管理人の記憶が合っていれば、ドームのこれはコロナで出てきた話じゃなく元からキャッシュレス化計画が発表されていて、コロナ禍の非接触推奨が強烈な追い討ちになった流れだったはず。そういう意味じゃさすが大正義巨人軍、さすが花の都東京ドーム。

3年前までの4万3千人が押し寄せ、飲んで大声で応援しての中じゃ混乱しただろうけど、今の黙って観戦、拍手で応援、タイミングによってはアルコール販売もない環境ならすんなりいきそうな気がする。

流れに身を委ねながらも気を引き締めないと。
なんたって球場で使う額はコンビニやスーパーとは訳が違う。ビールを買ったら800円、弁当買ったら1,500円。タオルを買えば1,000円~2,000円で、Tシャツなら3,000円超。ユニフォームを買ったら10,000円オーバーだ。ピッピッピッピッ使ってたらえらいことになる。

さあ、今年は何度ドームに行こうか。
暖かくなってきた気候も含め、とても気持ちは前向きだ。開幕まであと3週間。今年も春が来た。


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鬼滅遊郭編が終わってしまった。
野球がシーズンオフの中唯一の楽しみで、酒ばかり飲んでる管理人も日曜の夜だけは集中してリアルタイムで見られるよう飲まないようにしてたくらいだ。

制作陣はいったいどれだけのプレッシャーがあったことだろう。
なんたって400億稼いだモンスター映画の続編だ。比べて叩こうとする輩はいくらでもいたはずだ。
それを実力で黙らせて、むしろ無限列車編以上の評価を得た制作陣に最大限の敬意を表して感謝する。これは本当に無料で見ていいんだろうかと何度も何度も思った素晴らしい作品だった。

原作ではたった1コマに過ぎないような部分、時にはコミックスの挿絵でしかないような部分を丁寧に丁寧にふくらませてくれて、それでいて原作イメージを全く損なわないように仕上げてくれた。
アニメオリジナルの部分もちょこちょこ出てきたけど、そのどれもが文句ない内容で、管理人のような原作ファン全員が満足したに違いないクオリティ。これはもう制作陣が原作をじっくり読み込み、原作と作者に愛とリスペクトがあったからこそ。よくドラゴンボールやワンピースであるなんだかしらけるアニメオリジナル映画オリジナルとは訳が違った。

作画も本当に(言葉は悪いけど)キチガイ級。
始まった当初から畳の目だったり、生け花だったり、花魁道中だったり、本編とは直接関係ないところまで驚異的な描き込みがされてた。
真骨頂は戦闘シーン。6話のあまりの出来に驚いていたら、8話でそれを軽々と超えてきた。これはいったいどうなるんだと思っていたところにあの伝説の10話。もうすごすぎて泣いてしまった。ストーリーじゃなく映像の凄まじさに本当に涙が出た。録画したものを何度も何度も見返しているけど、見る度に胸が震える思いになる。
海外の鬼滅ファンがその10話を見ながら実況して、例外なく絶叫、大興奮している動画があるのでぜひ。これぞ世界に誇るジャパニメーションですよ。



魂込めて演じきった声優さんたちにもスタンディングオベーションで拍手を送りたい。
全員が100%以上の仕事をしてくれた中、それでも殊更に輝いて見えたのは堕姫を演じた沢城みゆきさん。
怖くエロく優しく、花魁パートだけでもいくつもの声色を使い分け、戦闘が始まってからは圧巻の妹ムーブ。「おにいぃぃぃちゃあああぁーーーーーん」はすごかった。管理人はほとんどアニメを見ないので他の出演作品については存じ上げないのだけど、報道ステーションでナレーションをしてるあの人と同一人物なんだと気づき愕然とした。プロ中のプロがMAXでやるすごい仕事を見た思いでいる。



主題歌を歌ったAimerさんも最高。もう最高。
「鬼滅イコールLiSAちゃん」のイメージが定着してる中、見事な歌いっぷりでしっかり居場所を確立できたと思う。この先、刀鍛冶編、無限城編と進む中、歌うのがLiSAちゃんなのかAimerさんなのかそんな楽しみもできた。

管理人は「大の」と言っていいほどの鬼滅ファンだし、この遊郭編は大好きなので何度も何度も読み返しストーリーはよーく知ってた。そんな管理人が見ても驚きの連続、感動の連鎖で、興奮し感極まり、ただただ引き込まれ魅せられ続けた全11話。
願わくば、刀鍛冶編までの期間に遊郭編を再編集して劇場上映してくれないだろうか。公開規模は小さくてもいいから。あの異常なまでの作画をテレビスケールで終わらせるのはなんだかもったいない。映画館の大音量と大スクリーンで絶叫しながら斬りつけ合う宇随さんと妓夫太郎、そして本当に成長したかまぼこ隊の勇姿を見たい。ufotableさん、なんとかお願いします。

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DH
毎日のようにDH制の話題を目にする。
どうやらメジャーは本当に両リーグともDH制に変わるらしいし、それをもって早くセリーグもDH制にしろとの空気が日に日に高まってるように思う。


確かに一理はある。それはもう言われなくてもよくわかってるし、否定する気は毛頭ない。
ピッチャーの打席は9割方アウトになるし、打つ気なくホームベースから離れて立つ無気力打席は見たくないって意見もよくわかる。他ならぬジャイアンツにおいても、8番に小林が入ってる日なんかは8番9番で実質2アウト確定になるのは痛いなんてもんじゃない。

でも、論点はそこだけじゃないと思う。
DH制にすると代打の出番は確実に減る。
代打で出したい選手をDHで使えって意見は半分正しいけど半分間違い。代打の切り札で出塁したら確実に代走を送られるような選手を、クリーンアップのDHで使える訳がない。それに、野手同士だと誰を誰の代わりに出したなんて後々尾を引くようなことにもなるから、若手をピッチャーのところに気兼ねなく代打に送れる9人制野球の環境は決して無意味なことじゃない。

ベンチワークも9人制の方が深くて面白い。
9番ピッチャーのところに代打を出して2番打者で3アウトになったとして、その代打野手をそのまま守備に入れてリリーフピッチャーを2番に入れる。ロングリリーフをさせたいときに少しでも次の打席を遠ざける常套手段だけど、こういうパズルのような選手の組み方は9人制野球の醍醐味だと思う。
これが一番得意な監督が他でもない原なのだけど、原が率先してDH制導入を主張してるからよくわからんw

DH制にも良さがあるし、9人制にも良さがある。
涌井や菅野のバッティングは一見の価値があるし、野球ファンならピッチャー相手だと投げにくくてストライクが入らないなんてシーンを見たことが一度はあるはず。正直、無理に変えなくてもって思うよ(ちなみに管理人が生で観てバッティングにたまげたピッチャーは、ちょっと前横浜にいたウィーランド。スイング、打球の速さ共にあれは完全に野手レベルだった)。

それにさ、オープナーとか、送りバントを止めて2番に打てる選手を置こうとか、(実現してないけど)ワンポイントリリーフ禁止とか、なんかみんな一斉に右へ倣えするのがとても気持ち悪い。
流行りとか時代の変化は理解するけども、変な同調圧力というか、やらなくていい改革(例 統一球)をやって仕事した気になりたい人たちがいるように感じるよ。にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
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「何のマンガ?」

と訊かれると非常に答えに困る。
ラジオ業界が舞台だけどそれが話の軸とはとても言えないし、恋愛要素も無いこともないけど間違っても中心には置かれていない。

「どんなマンガ?」

と訊かれれば、逆に答えはシンプルになる。
これは「おバカでパワフルなアラサー女子が周囲を巻き込んで繰り広げる日常コメディ」。

何がテーマ、何が軸じゃなく、どこにでもいそうなダメ女子、男を見る目もなくバイト先もクビになりかけているダメ女子の生き様こそが話の中心にある。
主人公はバカだけど生命力に満ち溢れ、男を見る目はとことん無いけれど喋りの才能には恵まれている。そんな女子がひょんなことから深夜ラジオのパーソナリティーを務めることになる物語。

そしてこれがおもしろい。ふきだしを用いて書かれるセリフじゃなく、その脇に小さく手書きで書かれている小声のセリフ、もしくは心理描写が本当におもしろい。
腹を抱えて笑うようなギャグテイストではないのだけど、なんだか笑えて目が離せなくなりどんどん読み進めてしまうコメディ。

更にこの作品を異質なものにしているのが作者があの沙村広明であること。
そう、あの「無限の住人」の作者が描く、無限~とはまるで違うドタバタ社会派(?)マンガ。
日常ものがこの作品の肝(きも)なのだけど、しっかりと起伏のある事件も起きるしグッと引き込まれる。既刊8巻、追い付いておいて損なし。にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
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何事もそう簡単にいくものなんて無いのだけど、2021年のジャイアンツは特に予想外のことが多かったように思う。

いいタイミングで首位を奪ってから、まさかの秋の大失速となったペナントの流れもそうだし、ハッキリ言えば管理人は原が続投することも予想外の出来事だった。

2018年秋に原が帰ってきて3年契約を結んだとき、途中で辞めることも延長することもなくこの3年間が決められた時間で、この限られた時間の中でチーム再建をするものだと思い込んでいた。
だからこそ、余力を十分に残して阿部さんは2019年限りで引退して、原の後継となるべく指導側に回ったのだし、今年の終盤二軍監督から一軍コーチへ上がってきたのもその大きな流れの中にあるムーブのように思えた。

ところが来年も原は続投する。
2019年優勝、2020年二連覇。2021年3位ではあったものの「負けた」感の強いシーズン。
この流れが少しでも違っていて、2020年、2021年に二連覇、もしくは2年続けて優勝を逃し悲願の2021年優勝になっていたら原は今年で辞めていたように思う。もちろん今年三連覇していた場合でも然り。人間がやることだし相手があることだから当たり前なのだけど、この辺が狙い通り、見立て通りにはいかない現実の難しさを感じる。

予想外の展開ではあったけれど、2022年の指針は決まった。
補強らしい補強はしないし、物議を醸した先発の中5日、中4日制も継続するそうだ。今年は全く外国人が機能しなかったから、その部分において新戦力の真新しさはあるだろうけど、基本的には今年の戦力と路線のまま行くことになる訳だ。

普通に見立てれば、選手の加齢も含めてプラス要素よりもマイナス要素の方が多いように思う。坂本は来年34歳、菅野と丸は33歳。中堅どころかもうベテランの域に入る。
でも、見立て通り、予想通りにはいかない。今年のペナントのように、ジャイアンツの人事のように、思いもしないことが起きるし、良くも悪くも何がどうなるかなんて誰にもわからない。
管理人は評論家じゃなくあくまで巨人ファン。ファンだから期待するし夢を見る。それはいつまでも変わらない。来年も秋に原が宙を舞うことを願い応援する。
そして、来年こそ球場に応援が戻りますように。満員のスタンドに地鳴りのような大歓声。あの熱気が戻ってきますように。



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問題作である。
法律をテーマにしたマンガが珍しくもなくなる中、いつかこの手のものが出るだろうと思ってはいたけど、予想以上に問題の核心ど真ん中を突いてきた、これは快作にして怪作である。

過去に何度か触れてきたけれど、管理人の本業は不動産屋である。
かれこれ20年超の業界キャリアがあり、関連する国家資格を3つほど保有している(自分で言うのもなんだけれども)一端のプロである。
そのプロである管理人が断言するが、不動産業界とはグレーであり玉虫色の業界。
法の隙間を縫うようなギリギリのことがまかり通るし、一般の人が知らないであろうことを知らないのをいいことに慣習とする風土がある。都合のいい法解釈をしてルールを作り、おかしなことをおかしなまま通してきた歪な業界なのである。

本作はそこにズバッとメスを入れた問題作。
嘘で成り上がってきた不動産営業マンがひょんなことから嘘を付けない体質になり、売り手に買い手に、オーナーに入居者に、本当のことをベラベラとしゃべり倒してしまうことでストーリーが展開する。
一応、社内ライバルの出入りがあったり、主人公のいる不動産会社を敵視する同業他社が登場してきたりはあるが、あまり物語の縦軸は重要じゃない。話の主眼はいかに不動産業界がおかしいか、異常なことがまかり通っているかを白日の下に曝すことにある。

取り上げられているテーマは、
「敷金を返さない大家、中間省略、瑕疵担保責任、事故物件、底地借地、リバースモーゲージ、広告料、再建築不可物件、法定更新&賃料増額請求、既存不適格物件、仲介手数料上限・・・etc」
ありとあらゆる不動産の諸問題をバッサバッサと斬っていく内容で、この業界に身を置く側からすると、おいおいそんなことをバラしてくれるなと言いたくなる話がてんこ盛り。ところどころ違和感のある部分もあるけれど、8割9割は正しいことを言っていて「あぁ痛いところを突かれた」と唸ってしまうような逆説的不動産教科書。非常によくできてますよこれ。

地面師、シェアハウス不正融資に代表されるスルガスキーム等、世の中を騒がせたりニュースになった不動産絡みの話もタイムリーに取り上げていて読み手を飽きさせない工夫も見える。
既刊12巻で来春にはドラマ化されるなんて噂もあるけれど、不動産屋的にはあまり売れてくれるな、あまり目立ってくれるなと言いたい気持ちもあるw
そして、裏側を暴く的なテーマでここまで長期連載できてしまう不動産業界ってなんなんだと改めて思う・・・。にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
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久々のマンガネタである。

皆さんは「ジャンプ+(プラス)」というアプリをご存知だろうか。
名前から想像して単なるジャンプのweb版と思ったら大間違いで、ほとんどのマンガが無料で読めるすごいアプリ。ここで売れて本誌掲載を目指す的な要素も強い、いわばジャンプの2軍のようなマンガアプリだ。
紙媒体と違ってページ数に制限がないからものすごい数の作品が連載されているし、ジャンプ本誌に載っている作品の試し読みができたりもする。

その中で本誌掲載作品を上回る勢いで売れ続けているのがこのマンガ。
ゆるーいホームコメディで、どこか遠い昔にこんな雰囲気の作品を読んだことがあるような錯覚に陥る。

テーマは偽装家族。父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者で飼い犬は兵器としての訓練を受けた軍事犬。彼らの利害が一致し、血の繋がらない家族を演じることになったストーリー。


ここだけ拾うとどこがホームコメディだと言われてしまいそうだけど、ご安心あれテイストはまったくもってコメディ。それも誰も傷つけない優しさに溢れたコメディ。
主人公(なのかな?)のアーニャは超能力で心が読めても所詮は6歳の女の子。父の思いとすれ違い空回りし、それがまた微笑ましい。学園生活もかなりのウエイトで描かれ、ここのほのぼの加減が本作の色を決定付けているように思う。

おそらく冷戦時ドイツがモデルであろう舞台で、スパイ父の国を背負う活躍、殺し屋母の暗躍も描かれながら、ダークな空気は一切なくどこまでもカラっとしたコメディテイスト。
画力も非常に高く、かつ読み手を選ばないクセの無い絵柄。ストーリーにツッコミどころは多々あるけれど、これはそこを気にするべき作品じゃない。
心がほっこりしたいとき、人に優しくなりたいときに読むべきハートウォーミングなマンガ。

そして、冒頭の話に戻るけれどもなんたって(初回一度だけ)無料で読める。これは何にも勝る強み。
管理人はまんまと沼に嵌り全巻揃えてしまったし、7巻までの累計で1,000万部を超えたくらいだから管理人が少数派でもないようだ。
寒い季節、心だけでもあったまりたい方、ぜひぜひご一読あれ。

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香月だけは「ええっ!?」となったけど、まあ順当に出てきた戦力外通告。
田中なんかはまあ使えることは使えるんだろうけど、上限が敗戦処理で伸びしろが一切ない訳だからここでバッサリ切るのも理解できる。

ただ、理解できないのは全員と育成契約し直すという、制度の盲点を突いたかのようなやり方。
法の網の目をくぐるようで印象が悪いし、香月横川あたりはまだしも、もういらないと判断した選手まで囲っておくのはなぜだ?なんだこの買戻し特約みたいな手法は。
FAのプロテクト対策という指摘があるようだけど、今年は参戦しないようだし、そもそも人的補償で欲しがられるような選手ならクビにならんて。誰であれFAで獲ってその人的が田中だったりしたら巨人ファン全員大喜びするわ。

そんな中で管理人が「んー・・・」となったのは鍬原。
僅か4年のキャリアでなんと二度目の育成落ちだ。さすがにこれはちょっと育成制度の悪用にしか見えないし、ドラ1入団、しかも中大派閥だからそう簡単にクビを切れない事情も垣間見えてスッキリしない。

本人も盛大に迷走を続けている。
管理人は鍬原のプロ入り初登板に夢を見たのを今でもハッキリ覚えている。オーバースローから投げるフォーク(シンカー?)でバッタバッタと三振を取りまくる正統派のデビューに大きな大きな期待をした。
それが伸び悩んでサイドスローに転向(もともとサイドの経験はあったらしいけども)し、一軍どころか二軍でもろくに通用しないまま大怪我をして育成落ち。
今年の夏ひっそりと支配下に戻ってきたかと思ったら、今度は成績不振での戦力外。管理人じゃなくても「んー・・・」ってなるよ。本人にもチームのやり方にも「んー・・・」ってなる。

「右の変則中継ぎ」ってのはチームに一枚ほしいピースであることは事実。
ジャイアンツにもかつて田原がいたし、今年のFA戦線における目玉らしい又吉は言うに及ばず。需要は間違いなくある席だからそこに辿り着けるかどうか。厳しく言えば、「右の変則中継ぎ」用の席があって右の変則中継ぎが鍬原一人しかいないのに、今までそこに座らせてもらえなかった訳だから。もう本当に崖っぷちどころか崖から二回も落ちてるんだから、例えでもなんでもない本物の背水の陣だよ。

全員を育成契約となると今までの戦力外通告とは一味違う感覚だけど、全員がまた這い上がるラストチャンスをもらった訳だ。FAを獲らない件も含めてチームの方針転換でもあるんだろな。
一人でも二人でも、この12人の中からまた支配下に戻って一軍のグランドに帰ってこれる選手が出てきますように。荊の道を歩く夢追い人に幸あれ。にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
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まあ予想通り。
一つくらい勝ちたかったところだけど、収まるべきところに収まった気がする。さすがに借金チームが日本シリーズに出たら、きっと来年から制度やルールがいろいろ変更になったに違いないし。

このCS唯一の収穫は、岡本がいないチームの姿が見えたこと。
ファーストステージは「岡本がいなくても戦える」ことを示して、ファイナルステージでは「岡本がいないと点が取れない」現実が露呈した。
毎試合四番を打ち、ホットコーナーを守り、岡本がいることが当たり前になっていたチームに、少し新しい側面が見えた気がする。来年以降、岡本が今年の9月10月みたいなどうしようもない不振の状態になったなら、スタメンを外すなり打順を下げるなりの選択肢が出来た気がする。

来年に向けて課題は多い。
各選手についても思うところはあれど、それを運用するベンチワークこそ真っ先に見直すべき点。
9月から始めた先発 中5日制が無かったら、ペナントの結果はまるで違ったものになっていたように思う。

原にいったい何があったのか。
原がヤフコメやなんJで叩かれ、バカにされているのは心が痛むけど、原信者の管理人をしても今年は不可解な采配が目立った。
名将の最後がこんな形で消化不良のまま終わらなくてよかったと思うと同時に、いつか自分の言葉で説明してほしいと願う。いや、来年の結果で示してくれればそれでいい。

また明日からスタート。
北海道のビッグボスを例に出すまでもなく、2022年の戦いはもう始まっている。
ジャイアンツの皆さん、今年一年お疲れ様でした。亀井さん最後の最後までありがとうございました。ここを見てくれている巨人ファンの皆さんも一年間お疲れ様でした。
来年こそはペナントを制し、堂々と胸を張ってCSを制し、10年ぶり悲願の日本一になりますように。そして、また声を出して応援ができるように、あの熱気が球場に戻りますように。


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今日はもう「奥川くんすごい!」で終わり。あれは打てないよ。
こっちのどすこいが制球に苦しんでたのとは対照的に、ピタッピタッと決まるコントロール。奥川くん本人だけじゃなく、構えてた中村もさぞかし楽しかったことだろうと思うよ。


だから勝ち負けはどうでもいい。
今日気になったのは2回表の丸の打席。セカンドゴロを山田が弾いて、すわ内野安打かと思いきや丸が真剣に走ってなくて悠々アウトになった。
山田が拾い直してから投げて、ギリギリアウトかセーフか微妙な判定にはなるであろうタイミングだったのに、随分と余裕をもってのアウトになった。

もう言わなくてもわかると思うけど、甲子園で一塁にヘッドスライディングをした姿とは真逆に見えた。
打った瞬間にアウトだと悟って、ジョギングしてたのが見て取れた。
ここでこそ必死にやらないと。1勝ハンデがあって、チーム力でも負けてる相手にこそ気を抜かずに必死でやらないと。

明日は計算上、必ず勝たないといけない日。必死でお願いします。

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始まる前はいろいろなことを考えた。
ペナントを借金1で終えて出るCSの意義とはなんだろう?
これで勝ち進んで日本シリーズに出たとして、100%胸を張ってセリーグ代表だといえるだろうか?
そんな気持ちが管理人の中にあったことは否定できない。
「亀井さんと一日でも長く」を建前にしながら、どこかこう場違いな感が否めなかった。

ただ、いざプレイボールがかかると、そんなネガティブな思いはキレイさっぱり消え去った。
目の前の敵を倒したい。
コロナ禍なのに全国で唯一大声を出して応援している非常識な球場で、大嫌いな阪神ファンに目に物を見せてやりたい。否が応でも闘争心がメラメラと湧いてきた。

管理人は土日仕事なので、昨日も今日も中継をしっかりとは見られていない。
状況を見てスマホで生中継の動画を見たり、もちろん昨日の夜は各局のスポーツニュースをハシゴしてチェックはしたけれど、試合の細かな機微とかその時の空気感までは把握しきれていない。だから試合の詳細については触れない。

だけど、これだけは言える。
昨日の阪神は9月10月のペナント後半の延長線上にあるオーダー。今日の阪神は昨日ベンチにいたメンツをスタメンに戻し、春先チーム状態が良かった頃のオーダー。
そのどちらにも完勝した。明確な力量差を見せつけて、堂々の横綱相撲で寄り切った。
10月のどうしようもないジャイアンツじゃなく、信じて託せるチームが戻ってきた手応えを感じる。二冠王岡本を欠きながら、むしろ四番が抜けたことで結束が強まり、個々の危機感、責任感も強くなって底上げがなされた気さえする。
うん、このまま神宮へ攻め入ろう。奇跡を起こそう。

そして阪神さん。
優勝すると見せかけて、盛り上がるだけ盛り上がって優勝しない。リベンジを誓ったCSで一つも勝てずに負ける。今年も手の込んだ本場のお笑いをありがとうございました。
矢野ばかりが叩かれてますが(いや、矢野も相当に問題はありますが)、阪神の抱える一番の問題はファンの質です。声出すな、応援するなを無視し続ける低俗な民度。今日も試合後の甲子園は怒号とヤジが渦巻いていたようですが、それはビエイラのコントロールを乱すプラスの面だけでなく、自軍の選手をも萎縮させる諸刃の剣です。しかもコロナが落ち着いたとなれば、悪名高い関西のタニマチを名乗る輩が若手選手に接待を再開するでしょう。おたくのチームで1年2年だけ目立ってその後消息不明になる若手選手が多いのは間違いなくそのせいです。若虎の星や!、関西のスターや!と勘違いさせて、いったい何人選手を潰せば気が済むのでしょう。佐藤くん中野くん伊藤くん、来年どうなっているか楽しみです。まあ、どうやっても優勝しませんよおたくらは。

話をジャイアンツに戻すと、ここまでは既定路線。言っちゃ悪いけど、甲子園で阪神相手ならいい記憶しかないし、大変失礼だけど与しやすしだった。
次の神宮はそうはいかない。どの分野で見ても劣勢で苦戦は必至。過去の例で見ても、ファーストステージの勢いがファイナルステージになったら微塵も残ってなかったなんてことは何度も何度もある。また水曜からリスタート。そして、まだまだ巨人戦が見られるってことだ。うれしいね^^

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今更ながら言うのもなんだけども、2年前2019年の原ジャイアンツには一つの発明があった。
それは「右のワンポイント」。
今の大江、高梨のように古今東西左のワンポイントは枚挙に暇がないけれど、右打者への必殺ワンポイントはなかなか見ない。

そのエポックメイキングの立役者は誰あろう大竹その人。
右打者への徹底したシュート、シュート、シュート。詰まらせてショートゴロ、サードゴロを打たせんとする鬼のようなシュート攻めは見ていて痛快だった。

本来、大竹は総合力に秀でる器用なピッチャー。
シュートだけじゃなく、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークと一通りの変化球を投げ分けられる。先発の頃はその豊富な武器を巧みに駆使してイニングをこなすタイプだった。

中継ぎに転身してからは、とにかくシュート、シュート、シュート。時にシュートと逆の起動になるスライダー。
現代野球においてシュートピッチャーがあまりいないこともあって、とにかくこの異質さは際立って見えた。
結果、2019年は4勝8ホールド。去年も1勝16ホールドで共に防御率は2点台。右の中継ぎエースとして獅子奮迅の大活躍だった。

選手を取ってくるスカウトも、プロ選手として育て上げるコーチも、この大竹の教訓を忘れずに活かしてほしい。
シュートを投げる右ピッチャーは効く。これはもう必ずチームの武器になる。良くて5勝止まりみたいなどうでもいい先発ピッチャーを作るなら、一点特化でシュートの鬼を育てた方が絶対にいい。これは本当に声高に言いたい。

大竹に話を戻すと、その温和なキャラからか軽く見られがちな選手だったけど、二桁勝利は実に4度、あと一歩及ばなかった9勝のシーズンも(ジャイアンツ時代も含め)3度。通算で102勝、これは胸を張っていい一流選手の記録。

大竹さん、お疲れ様でした。
由伸監督時代はこのまま潰れて、ひっそりと引退していくんだろうなと思っていましたが、中継ぎに転身、いや変身して以降の活躍であなたの評価は大きく変わりました。
願わくば、その無形文化財のようなあなたのシュートを後輩たちに伝授する側に回ってください。本当にお疲れ様でした。好きなラーメンを思い切り楽しんでください。



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管理人は亀井さんファンなので、このブログでも何度も何度も亀井さんを取り上げてきた。
今更言うのもなんだけども、この選手の魅力とはなんだったのだろう。

亀井さんといえば、まず思い出されるのが2009年。
しかしながら、管理人としてはこの年の活躍と、翌2010年の悲惨極まりなかった醜態はワンセット。
知らない人のために言うと、今の中田のような状態が春から秋まで続いたと思えばいい。それでも前年の幻影に夢を見てここぞの場面で使われ続けて、見事なまでに打てなかったシーズンだった。

その苦しむ姿、足掻き続ける姿にこそ人間味があり、だからこそ感情移入して自分を重ねられた。
亀井さんは阿部や坂本のようなスター選手じゃない。日の当たる道と泥だらけの畦道の両方を歩いてきた、いわば天国も地獄も知っている男。

誰もがナンバー1になれる訳じゃない。ナンバー1を横目で見ながら、いつか俺だってと腹の中で思い唇を噛む人の方が圧倒的に多い。亀井さんはそういう人たちの象徴であり、夢を託せる存在だった。

この分野じゃ負けない。今日は俺の勝ちだ。今月は俺が一番だ。
学生だろうが営業マンだろうが、常にトップじゃなくとも時々はいいところを見せられる。特別じゃない一般市民にとって等身大のスターが亀井さんだったように思う。

やたらとサヨナラホームランが多かったり、京セラドームだと気が狂ったように打ちまくったり、一番じゃなくてもトップじゃなくても、とてもとても存在感があった亀井さん。
足の速さはさほどでもなくても、相手の隙を見てスタートを切る走塁技術があり、肩の強さだけじゃなく守備の動きにもとにかくセンスがあった。なぜだかセンターを守れなかったことだけが惜しいところだけど、ファーストも守りサードの練習をした時期もあり、原野球に欠かせないユーティリティの先駆けになったのも亀井さんだと思う。

怪我に苦しみ、必ずと言っていいほどシーズン途中で離脱を繰り返し、ずっとそのキャリアにおいて「たられば」が付いて回った亀井さん。
そんな亀井さんが一皮剥けたのは晩年も晩年、37歳になる2019年のことだった。
この年1番バッターに定着し見せた最後の輝きにしびれた。特にホークスとの日本シリーズ第4戦、このシリーズ唯一といっていいジャイアンツプライドが亀井さんの2打席連続ホームラン。あれに救われた巨人ファンは管理人だけじゃないはずだ。

それと、今年もそうだったし、前述の2010年においても言われ続けた亀井さんの蔑称が「原の愛人」。
ただ、これこそ最高の誉め言葉であって、1,000安打、100本塁打に並ぶ亀井さんの勲章の一つ。
だって考えてみればいい。自分が監督だとして、こんなに使い勝手のいい選手がどこにいる?寵愛されて当たり前だし、なぜかこの観点で語られることはないようだけど、原の育てた最高傑作は紛れもなく亀井さんである。坂本は他の監督でも見出せただろうけど、早い段階から亀井さんのポテンシャルに気付いたのは原の慧眼以外の何物でもない。


ユニフォーム姿が似合う選手だった。ヘルメットを被ると画になり、打席の中でのカッコよさは由伸以上だったと思う。
管理人は元々清水のファンだったのだけど、その背番号9を引き継ぐに相応しい男だったし、前任者以上に「9」がサマになった。

こんなにユニフォームの似合う男を逃がす訳にはいかない。
しかも、この入れ替わりの激しいチームにおいて入団から退団までを勤め上げたフランチャイズプレーヤー。挙句の果てに、打撃でも作戦でも守備でも走塁でも、どの分野でも後輩に教えられるノウハウがある。絶対に他には行かせないし、仕えるのが原であれ阿部であれその財産をジャイアンツのために使ってもらう。必ずコーチとしてベンチにいてもらう。覚悟しておけ。

亀井さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
亀井さんの場合、ハイライトになるシーンが多すぎます。そんな中、ひねくれ者の管理人が、誰も挙げないであろう思い出の試合を挙げるならこれです。この試合は尚広の負傷交代で出て、それでいて存在感を示すあなたの原点があったように思います。
「9」とは9人目の野手のこと。セリーグにおいては野手は8人。9人目の野手とはレギュラーのようであり、そうでないようでもあり。スタメンと控えを行き来するあなたにピッタリの番号でした。
数えきれない素敵な思い出をありがとうございました。



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